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即効!合唱曲の声量を最大限にする方法わずか15分で声量は大きく変わります!
合唱指導で、子どもたちの声が大きくならずに悩んでいる先生はいませんか?
合唱で、児童や生徒の声が大きくならないのには理由があります。
1 合唱が楽しくないからです。
2 真剣でないから、その活動に価値を見出していないからです。
3 合唱で、最大声量を出したことがないからです。
4 合唱の楽しさを味わっていないからです。
これらを克服するには、ほんの15分あれば十分です。
今日発表があるとして、朝、克服してしまえば大丈夫です。
もちろん、最大声量が出る状態で何回も歌った方が良いです。
歌い方の技術指導を済ませてからでも大丈夫です。
大声量の合唱を 子どもたちと一緒に楽しんでみませんか?
この指導には、二つ条件があります。
1 体育館など、広い空間が必要です。
野外より反響する室内がいいです。大きく2段階の活動があります。その第2段階では、大空間が絶対に必要です。
空間が確保できない場合は、第1段階の指導だけを行います。教室でも効果はあります。室外の場合は天井がある場所なら大丈夫です。天井がないと大声量の反響が体感できません。
2 指導力のある教師が指導します。
全体を統率できる先生です。この点を間違えると失敗します。例えば、学年主任の先生がいいかもしれません。全体を統率できない状態で行っても、ふざけてしまって全力が出せません。子どもたちが怖がるだけの先生では難しいかもしれません。緊張がほぐれないからです。指導者の音楽性は、それほど関係がありません。
では、具体的に説明します。
第一段階の指導です。
1 10名程度で輪になります。
例えば、男子の輪、女子の輪を作ります。仲良しで輪になると効果的です。安心して全力が出せるからです。隣との間隔は2m以内で、近すぎない方が良いです。立って作ります。
2 教師の指示を全員が聞ける状態にします。
「立ちましょう」「座りましょう」などで、一斉に動く状態であるか、指示が瞬時に通る状態であるか確認します。自分勝手な児童が一人でもいるとダメです。ふざけに走り、雰囲気を台無しにします。顔を見合わせてニヤリとするようではだめです。
3 声出しを始めます。
この段階で、ふざけやニヤリ顔が見られた場合は、2からやり直します。全体を確認しながら進めます。
①はじめは、呼吸のコントロールをさせます。
たくさん息を吸わせるように、「息を吸って・・・吐いて・・・吸って・・・吐いて・・・」と指示します。何回か行う中で、タイミングをずらして「吸って~ もっと吸って~」という具合に、たくさん息を吸うような工夫を入れるとよいです。
②次に「大きく息を吸う指導」に続けて、可能な限り長く声を出させます。
「息を吸って・・・吐いて・・・吸って・・・さあ行くよ、はい。」「あ~・・・」という感じです。息が切れたら座るように指示してから行います。何度か繰り返します。はじめは、全身をおおげさに使って頑張ろうとする者が多いでしょう。長く続いたらほめます。
長く続く子は姿勢が良いはずです。頭声的発声(ヘッドボイス)になっているかもしれません。褒めてあげましょう。
③続いて、最大限の声を出させます。
大きく息を吸って、大声量を出す練習を数回行います。かすれ声や、怒鳴り声はダメだと指示してから始めます。のどを痛めます。
「ふざけ」が入るので注意します。反対に、一生懸命にやって変になってしまった場合は、「それはいいよ。頑張った失敗は恥ずかしくない!」と褒めてあげます。
この指導によって、大きな声を出すことの快さが体感されていきます。
④最大声量で、できるだけ長く声を出させます。
息が切れたら座らせます。長く声を出せた者を褒めます。うまい子を手本として見せるとよいかもしれません。姿勢や目線などに注目させます。
もう、この段階では、子どもたちは声を出すことを楽しんでいます。顔が明るくなり、笑顔が見られることでしょう。
⑤輪のグループごとに、声の大きさを競わせます。
教師がグループを順番に指名して、大声量を長く出させます。これによって、他の声を聞くことも意識させ始めます。最後に、全グループで一斉に行います。すでに、ほとんどが最大声量を出せるようになっているはずです。
出せない子には原因があるはずです。ふざけることしかできない子であったり、自信がなかったりする子です。どちらも、怖くて全力が出せないのです。無理強いしません。
⑥輪のまま、合唱曲の練習に入ります。
輪の状態のまま、伴奏付きで合唱曲を歌います。それぞれが楽しそうに歌うことでしょう。時間があれば、歌い出しなどを、グループごとに歌わせて聞き合わせます。競わせてもよいでしょう。教師は肯定的な言葉をかけていきます。最後は全員で練習します。子どもたちは、自信を感じ始めます。
⑦そして、合唱隊形になって合唱練習を行います。
先ほどとは違った大声量が出るようになっているはずです。めちゃくちゃ褒めて自信を付けさせ、もっと上達する可能性があることを話します。
ここまでが、第一段階の指導です。
発表や大会まで時間がある場合は、こうした指導を何回か行います。声出しを最大声量とロングボイスに限らず、「低音から高音へと音を上げながらロングボイスを出させる」など、発声のバリエーションを増やすと、さらに楽しく活動できますし、歌が上手になるでしょう。
この指導によって、はじめに示した「声が出ない原因」の全てがクリアされることが分かると思います。
第二段階の指導
この指導は、体育館などの大空間で行います。
発音、発声、音程、音を伸ばす長さ、ブレス、クレシェンド、デクレシェンド、アクセント、などの指導と一緒に行います。
これらを組み合わせることで、さらに声量を上げます。
指導の前に、先生方に体験していただきたいことがあります。
それは「全身ビリビリ」です。
大きな声で合唱する子どもたちの正面では、体がビリビリします。後や横でもビリビリしますが、声が向かう方向である正面が一番分かりやすいです。体の感覚に集中すると分かります。しっかり感じてください。
このビリビリは、あるところまでしか届きません。最大限届いた場所から30㎝下がったら、もう感じないのです。
理由は分かりません。それを感じる場所でも、感じなくなる場所でも、声はさほど変わらずに聞こえるのに、境目があるのです。
そして、教師はその境目に立ちます。声量が上がれば、境目に合わせて教師は下がります。これを利用して、声量を可視化して伝えるのです。
私は、ビリビリの後ろを「うまい」と感じる範囲、ビリビリの範囲内を「感動する」範囲と例えて話しています。子どもたちの数名に体感させると、納得感が出ると思います。先生方には、全員に体感してほしいです。
指導に入ります。
指導は、合唱の細部にわたります。
次の内容は、ビリビリの範囲と直結しています。これを、こどもたちの実態に合わせて指導していくのです。ビリビリ感じる範囲を、さらに伸ばすことができます。
・口の開け方
口内で反響し増幅されます。
「あ・え・い・お・う」と口の形を意識させます。
「さしすせそ」「はひふへほ」など発音でも声量は変わります。
・音程の維持
合唱曲には、必ず音の高さを維持して伸ばす部分があります。
この部分を揃えると、ビリビリラインは伸びます。
・音を伸ばす長さ
音を伸ばす長さが揃うと、息の出し方も揃います。発声が揃うとビリ
ビリも伸びます。
・歌う姿勢
姿勢によって発声は変わります。息を吸い込む量も変わります。
声量と直結しています。
・体の動き
大声量を出そうとすると、体には自然に動きが生まれます。動きが出
ないようなら、大声量は出ていないのです。リズムも大切です。
・ブレス
ブレスが揃うと、息が揃い、声が揃います。
・メゾフォルテ、フォルテ、フォルッテッシモ、クレシェンドなど
意識すると体に動きが出てきます。声量に影響します。
大声量があると声の大小が際立ってきます。
その他、楽譜に記されている内容を指導します。
これらを一通り指導すると、合唱は見違えるものになるでしょう。
大声量の合唱を 子どもたちと一緒に楽しんでみてください!
これらをPDFファイルにまとめたものを用意しました。必要な方は有料でダウンロードできます。A4版4頁です。
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