『体現』するということについての解像度を上げる
これまで知識をインプットしたり、自分なりに目の前の物事に一生懸命取り組んできた。
その結果として、自分の人生を自分で作っている感覚はしっかりとある。
一方で、 現実を大きく変容させているか と問いをたててみると、もっともっと変えていける余地がある。
そこで改めて重要視していく概念が『体現』
今回は『体現』について整理してみる。
そもそも体現するとは
そもそも体現するの定義はなにか。
ネット上の情報とほぼ同じだが、自分の中での定義はこんな感じ。
『抽象的な概念や考え方を具体的な形や行動で表すこと。』
例:ある理想や信念を実際の行動や姿勢に表して見せること。
「体現」という言葉は、目に見えないものを実際に見える形で示すというニュアンスがある。
上記の通り、大前提として体現にはアウトプット(形にする・行動する)が必要となる。
『体現』の壁となるもの
ただ「体現」することは簡単ではない。むしろ難しい。
人間の本能には、変わりたくない ということが刻み込まれており、
行動しようとすると現状維持へのモチベーション(ホメオスタシス)が強く働くからだ。
尚、体現するにあたり具体的には以下などが壁となる。
1. 自己認識の不足
体現するためには、自分が何を信じているか、どんな価値観を持っているかを明確に理解する必要がある。自己認識が不足していると、内面的な価値観や信念を具体的に表現するのが難しくなる。
2. 外部の期待や圧力/理解の欠如
自分の考えや価値観を体現しようとしても、周囲からの期待や社会的な圧力が障害となることがある。他人の目や意見にとらわれすぎると、自分自身を自由に表現できなくなる可能性がある。
3. 一貫性の維持
体現することは一度きりではなく、持続的に行うことが求められる。時間が経つにつれて、その価値観や信念に基づく行動を維持することが難しくなる場合がある。
一方で「体現」できる人はどんな要素を持っているか。
例えば以下などが挙げられる。
体現できる人の要素
1. 自己認識が高い
自分の価値観や信念、長所や短所を深く理解していることが重要。自己認識が高い人は、内面の思考や感情を適切に表現できるため、行動や決断が一貫している。
2. 一貫性
体現するには、一貫した行動や言動が求められる。自分の信念や価値観に基づいた行動を続けることで、周囲に対して確固たる姿勢を示すことができる。一貫性がある人は、その信念が単なる言葉ではなく、行動として現れていることを証明している。
3. 強い信念
体現できる人は、自分の価値観や目標に対して強い信念を持っている。どんなに困難な状況でも、その信念を曲げずに貫く意志力があるため、周囲から見てもその人の行動に芯があることが感じられる。
ここまで書いてみて、改めて要素は理解できた。
では具体的に体現している人を考えてみる。
実際に『体現』している人の例
■実在する人物
ガンジー
「非暴力」「平和」を体現した。
ガンジーは、インドの独立運動において、暴力を用いずに平和的な抵抗を貫き通しました。その信念を揺るがせず、行動でも示したため、多くの人々に影響を与えた。
スティーブ・ジョブズ
「創造性」や「革新」を体現した。
Appleを通じて、革新的な製品を次々と世に送り出し、彼の「シンプルさ」や「ユーザー体験を最優先する」という価値観を形にしてきた。
キング牧師(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)
「平等」と「非暴力による社会変革」を体現した。
彼はアメリカの黒人公民権運動の指導者として、人種差別と戦いながら、暴力を使わない方法で変革を求めた。
彼の有名なスピーチ「I Have a Dream」は、彼が信じる平等のビジョンを力強く体現している。
■マンガ/アニメのキャラクター
モンキー・D・ルフィ(『ワンピース』)
ルフィは「自由」を体現している。海賊として自分のやりたいことを追い求め、仲間を大切にしながら、どんな困難にも屈せず信念を貫いている。
ナルト(『NARUTO -ナルト-』)
「諦めない心」を体現している。
過去に苦しみを背負いながらも、夢を諦めず、常に仲間を信じて行動している。ナルトの成長や行動は、忍者の世界での信念をまっすぐに示し、周囲に影響を与えている。
実際の人物やアニメに例えると、とても分かりやすい。
最後に、自分が一番好きなキャラクターである、
ロック・リー(『NARUTO -ナルト-』)で考えてみる。
■ロック・リーが体現しているもの
1. 努力と不屈の精神
ロック・リーは、「才能に頼らない努力」を体現している。
忍術や幻術を使えないという大きなハンデを持ちながらも、ひたむきな努力を続け、体術を極限まで鍛えることで自分の限界を突破する。
ロック・リーの信念は、「天才ではない自分でも、努力次第で天才に勝ることができる」という強い信念。
2. 忍耐と克己心
ロック・リーは、困難や失敗に直面しても、自分に打ち克ち、前進し続ける姿勢を体現する。忍術や幻術が使えないことに劣等感を抱きつつも、その弱点を克服するために体術の修行に専念する。ロック・リーの克己心は、自己成長に対する強い意志と、目標達成のための不断の努力を象徴している。
3. 師匠への忠誠心と信頼
ロック・リーは、師匠であるマイト・ガイに対する深い尊敬と信頼を体現している。ガイ先生の指導を受けながら、自分の限界を突破するための努力を惜しまない姿勢は、師弟関係の絆の強さを象徴している。
ガイの教えを信じ、自分の道を迷わず突き進む姿は、信念と忠誠心の表れ。
「体現する」に関してnoteを書いてみて
今回このnoteを書いてみて、体現するということは一定の難しさがあるが、
体現し続けるということは、さらにハードルが高いことを感じた。
一方で、難しいからこそ体現し続ける人はカッコイイし、人の心を動かすことができると感じている。(アニメの主人公はほぼ必ず体現している。なのででアニメに心動かされる人も多い。)
自分自身もこれからも「体現する」ということを『体現』し続けていく。
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