「死体ではなく「ご遺体」です」というセリフ
見ようと思いつつ後回しになっていた映画。
西田敏行さん主演「遺体」。
東日本大地震時の岩手県釜石市遺体安置所で働くボランティア職員の視点を通した、当時の状況が描かれていました。
無機質な報道から得られる情報のみでは受け取れない現場の空気や温度がリアルに描かれていました。見てて何度か落ち込む場面もありましたが、そういったことこそが映画が人々に伝える重要な役割なんだと改めて気付かされました。
同じ日本でこんな状況があったなんて。、知っていたけど知らなかった。
福島出身の西田さんなので。伝えたいことがあったはず。
海の向こうからやってくる津波は距離が近づくと共にその勢いと質量が増幅され岸辺の街を大きな力で飲み込んだ。
家屋は簡単に流され多くの人の命を奪った。人々の日常の営みは泥水と瓦礫によって暗転し、悲しみや涙や凍てつく寒さが街をすっかり覆ってしまった。