データマネジメント知識体系(DMBOK)第4章「データアーキテクチャ」概説
データアーキテクチャは5W1Hで読み合わせをした方が、5W1Hでまとめていたのでそれを参考にしました。
1. 背景や目的・意義(Why)
私たちはいま、デジタル化の第3の波、その真っ只中にいる。伝統的な産業はこの第3波でデジタル化される。
所属している会社(製造業)はまさにこの状況。すでにデジタル化されている業務は多いが、頑張って人が繋いでるところのデジタル化を進めている。
先端技術が生むビジネスチャンスをうまく活かすために、製品、サービス、データを組織が迅速に展開できるように戦略的に準備する。
企業のデータニーズを明確にしマスターとなる青写真を設計し維持する。
その青写真を使いビジネス戦略に合わせデータ資産をコントロールする。
取り組む範囲や前提(Where)
データアーキテクチャが最も価値を持つのは、それに企業全体のニーズが全て含まれている場合である。
データアーキテクチャは、ビジネス、アプリケーション、テクニカルアーキテクチャと同じ文脈で機能し、開発の方向性と要件を共同で検討する。
定義すべき要素や成果物(What)
企業全体のビジネスニーズを把握してエンタープライズデータモデル(データの構造や仕様要件)やデータフロー(データの格納や処理要件)を作成する
エンタープライズデータモデル
全社のスコープで作られる
領域を超えた整合性が保たれている
共通化すべきデータが統合されている
共通の語彙が使用されている
記載粒度はさまざま
全社共通データモデル
アプリケーション固有データモデル
データフロー
エンタープライズで、データの作成元、利用先を決める。
→データ作成単位、主管業務を調整する
エンタープライズでデータの連携経路を決める
→I/Fの整流化や重複防止
誰が実施するか?(Who)
実施のタイミング(When)
エンタープライズアーキテクチャ(EA)の活動の中で青写真を描く
個々のプロジェクトで青写真に向けた取り組みや維持管理
アクティビティ(How)
上の図のDAとして実施
以下を順次・並行して実施
・ビジネスにあったフレームワークの選択
・振る舞い型の変革、動機付け
・データアーキテクチャ作業の組織化
・データアーキテクチャ成果物の生成
・標準やガイドラインの整備
・開発プロジェクトとの連携既存設計書の評価
ロードマップの開発
開発プロジェクトにおける全社要件の管理・レビュー
ガバナンス評価
アーキテクチャ標準の遵守率は確立されたデータアーキテクチャにプロジェクトがどれほど緊密に適合しているかを測定
導入の進み具合は、導入の際の組織的能力の改善度合いを追跡する
利用・再利用・痴漢・廃止の割合の測定
プロジェクトの実行効率の測定
ビジネス価値の測定は期待効果・利益に対する進捗状況を追跡する
ビジネスの俊敏性向上
ビジネスの品質
業務遂行の質
ビジネス環境の改善