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十六歳の少女の妄想を大人であるわたしがnoteを使って世界に提示するまで、のお話

こんにちわ。48ノ月(ヨハノツキ)です。
去年『銀河フェニックス物語』をnoteに一年間毎日連載しました。

ちなみに本日も更新継続してます。
<ハイスクール編> 第一話「転校生は将軍家?!」


2020年の一年間で53万字を書きました。
きょうは、この物語作成の背景についてお伝えしようと思います。

元々、銀河フェニックス物語は、漫画の原作としてスタートしました。
<出会い編>第一話「永世中立星」をノートに鉛筆で書き始めた時、わたしは十六歳でした

主人公の少女ティリーが十六歳なのは、当時、自分が十六歳で同い年の気持ちなら書ける、と思ったからです。

わたしは幼い頃から読書が好きで、文学と同じぐらい漫画を読むのも落書きするのも大好き。
つたないイラストを描いては、友だちと見せ合って楽しんでいました。

そんなある日、友人が描いた漫画を見た瞬間、わたしは肌で感じました。
「何てうまいのだろう。自分とは次元が違う」と。
ここまで能力に差があると、嫉妬も感じません。

そして、十六歳のわたしは思いつきました。
キャラクターとストーリーを考え、その友人に漫画化してもらう、ということを。

こうして、銀河フェニックス物語 第一話「永世中立星」が誕生しました。

わたしは世の中のことを表現したい、という思いで一生懸命背伸びをしていました。
スパイが活躍して、永世中立地帯で発生する戦争を食い止める物語。

銃の所持を禁止された星からきた十六歳の少女は、自分のボディガードが目の前で人を殺すのを見て衝撃を受ける。

銃大人@シャツカラー

現在noteに投稿している 第一話「永世中立星の叛乱」まとめ読み版③の半ばぐらいまで、わたしが鉛筆で書いた台詞を、友人が素敵な漫画にしてくれました。
まとめ読み版はまであるので、ちょうど半分あたりでしょうか。

けれど、結末までたどり着けませんでした。

世の中の仕組みも世界情勢も、知らないことが多すぎました。
十六歳の想像と妄想だけで紡いだそれは、リアルな世界に裏打ちされない絵空事にしか見えず、貧弱な世界でした。

そのことは自分が一番よくわかっていました。
世界をうまく構築できなかったのです。


大人になったわたしは、ノートではなくnoteに物語を書くことを思いつきました。

いったんは断念した『銀河フェニックス物語』ですが、その後も、メモは書き続けていました。と言っても人様にお見せできるような代物ものではありません。体系だっていないシーンの羅列がうじゃうじゃと。

これをnoteに公開してみようと決め、真剣に推敲を始めました。

十六歳の時に書いた台詞を読み返すと面白いのです。
厚顔無恥な瑞々しさ。
書きなぐった数々の場面を再構築すると、キャラクターたちが走り出しました。

今も知らないことだらけです。
今も想像と妄想の世界です。

けれど、そこにちょっぴり、これまで生きてきた経験を混ぜることで、物語の骨格に強度をプラスしました。

実社会でのへこんだ出来事を、ヒロインに体験させます。メールを送り忘れて大慌てする、とか・・・(笑)
それを主人公に慰めてもらう、という話にして心を浄化しています。

あの頃も今も、書きたい気持ちは変わっていませんでした。十六歳の自分との共同製作。

そして、2021年『銀河フェニックス物語』<ハイスクール編>をスタートさせました。
主人公は十六歳です。

もがいていたあの頃の自分を思い出しながら、きょうも物語を綴り続けます。


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48ノ月(ヨハノツキ)
ティリー「サポートしていただけたらうれしいです」 レイター「船を維持するにゃ、カネがかかるんだよな」 ティリー「フェニックス号のためじゃないです。この世界を維持するためです」 レイター「なんか、すげぇな……」