銀河フェニックス物語<少年編>第十四話 暗黒星雲の観艦式(2)
観艦式への参加命令が司令本部から出た日、僕はアレック艦長に呼ばれた。
「わかってるな。アーサー、当日お前は礼装で貴賓席だ」
「はい」
連邦軍将軍である父上の名代を務めろということだ。
僕は階級は少尉だが、次期将軍という特別称号が与えられている。士官学校の時にも何度か父の代理で式典に出席したことがある。軍への正式入隊で本格的に公務が増えることはわかっていた。
「お前のほかに、うちからは戦闘機部隊を出す」
事前に聞いていた話と違う。
「アレクサンドリア号本隊も観艦式のパ