銀河フェニックス物語【少年編】第九話「金曜日はカレーの日」まとめ読み版
銀河フェニックス物語 総目次
<少年編>第八話「ムーサの微笑み」
<少年編>マガジン
戦艦アレクサンドリア号、通称アレックの艦。
銀河連邦軍のどの艦隊にも所属しないこの艦は、要請があれば前線のどこへでも出かけていく。いわゆる遊軍。お呼びがかからない時には、ゆるゆると領空内をパトロールしていた。
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将軍家の坊ちゃんは、ソツがないと言う言葉がぴったりの少年だった。
アーサー・トライムス少尉。十二歳の彼が絶滅民族インタレス人の血を引き、僕たちには想像も出来ないよ