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銀河フェニックス物語

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舞台は宇宙。恋あり、笑いあり、アクションありのハードボイルド小説「銀河フェニックス物語」の連載マガジンです。最新話をすぐ読めます。
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#お仕事小説部門

銀河フェニックス物語 総目次

イラスト付き縦スク小説『銀河フェニックス物語』の内容が一目でわかる目次を作ってみました。…

緑の森の闇の向こうに 第12話(最終回)【創作大賞2024】

* * 「ただいまぁ」  フェニックス号の居間にレイターの間延びした声が聞こえた。  わた…

緑の森の闇の向こうに 第11話【創作大賞2024】

 とにかく風が強い。レイターは顔をしかめた。  機体をつかむ指が痺れてきた。ちっ、いつも…

緑の森の闇の向こうに 第9話【創作大賞2024】

* *  迫撃弾を受けたレイモンダリアホテルの消火活動は一段落していた。ビルからは煙が立…

緑の森の闇の向こうに 第8話【創作大賞2024】

 こんな時にふざけないでほしい。 「そんなことできるわけ……」  断ろうとしたところで、言…

緑の森の闇の向こうに 第7話【創作大賞2024】

**  この星は日差しが強すぎる。  電子鞭で打たれた右手を軽くさする。火傷の様なジンジ…

緑の森の闇の向こうに 第6話【創作大賞2024】

 もう少しで大通りに出るというところだった。前から怪しげな三人組が近づいてきた。 「やべぇな」  レイターがつぶやいた。厄病神が「やばい」というのはどれほど大変なことなのか。バタバタと背後から複数の足音が聞こえた。  気付くと七~八人の男たちに取り囲まれていた。これは『厄病神』の発動だ。  前から歩いてきた男が声を発した。夜なのにサングラスをかけていて顔はよく見えないけれど声は若い。 「クロノスの社員だな。おとなしくついてこい!」  リーダーとおぼしき彼の右手がわたしたち

緑の森の闇の向こうに 第5話【創作大賞2024】

「なあ、レイター、パキールの天然物と栽培物はどう違うのか聞いてくれないか?」 「あんた注…

緑の森の闇の向こうに 第4話【創作大賞2024】

 その時、ダルダさんの手首で携帯通信機が光った。 「おっと失礼」  メッセージが届いたよう…

緑の森の闇の向こうに 第3話【創作大賞2024】

 翌朝、時間通りにレイターの運転するエアカーがホテルへ迎えに来た。 「アンナ・ナンバーフ…

緑の森の闇の向こうに 第2話【創作大賞2024】

 フェニックス号のリビングに厄病神はいた。相変わらず髪はボサボサ、第二ボタンまでネクタイ…

緑の森の闇の向こうに 第1話【創作大賞2024】

 その時は、単なる事務連絡だと思った。  「三十九度の高熱が出て、自宅で寝込んでる」  い…

嫉妬につける薬はなくて、妬みが世界を駆けめぐる 第1話【創作大賞2023】

「わぁい、両手に花だぜ」  厄病神のレイター・フェニックスは、わたしと後輩のサブリナの顔…