銀河フェニックス物語<少年編>第八話(12)ムーサの微笑み
ヌイのファンだという女性がライブを聴いていた。
銀河フェニックス物語 総目次
<少年編>「ムーサの微笑み」 (1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8)(9)(10)(11)
<少年編>マガジン
「お姉さん、きょうのライブ盤と、ヌイが一人で歌ったデータがあるよ。スタジオ収録じゃねぇから、二つで五百リルでいいよ」
「あら、ほんと。欲しいわ」
レイターは通信機を使ってみるまにデータと五百リルを交換すると、
「ありがとうございます」
深々と頭を下げた。手慣れている。