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銀河フェニックス物語

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舞台は宇宙。恋あり、笑いあり、アクションありのハードボイルド小説「銀河フェニックス物語」の連載マガジンです。最新話をすぐ読めます。
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2023年1月の記事一覧

銀河フェニックス物語<少年編>第十二話 図書館で至福の時間を(2)

 子どもの頃から図書館が好きだった。  自宅である『月の屋敷』にも大量の紙の書物が保管さ…

銀河フェニックス物語【少年編】第十二話 図書館で至福の時間を(まとめ読み版)

 戦艦アレクサンドリア号、通称アレックの艦。  銀河連邦軍のどの艦隊にも所属しないこの艦…

銀河フェニックス物語<少年編>第十二話 図書館で至福の時間を(1)

 戦艦アレクサンドリア号、通称アレックの艦。  銀河連邦軍のどの艦隊にも所属しないこの艦…

48ノ月の壁新聞 ジャンププラス原作大賞に参加しました

 48ノ月(ヨハノツキ)です。  noteで連載してきた「銀河フェニックス物語」を「ジャンプ+…

永世中立星の叛乱 あらすじ     銀河フェニックス物語<出会い編>    原作…

「ど、どうしてこんなことに?」  新入社員のティリーは出張先の惑星でクーデターの銃撃戦に…

永世中立星の叛乱 (第3話)    銀河フェニックス物語<出会い編>    原作…

 最初からいい返事がもらえるわけはない。想定内だ。一言も聞き逃すまいとメモを取る。 「金…

永世中立星の叛乱 (第2話)    銀河フェニックス物語<出会い編>    原作大賞応募作品

 * *  レイターの部屋は相変わらずだな。アーサーは、ため息をついた。  どうしたらこんなに汚くできるのか。ソファーの上にある菓子やらディスクやらを片付けて座る場所を確保する。レイターは散らかったベッドの上に腰かけていた。 「わざわざ、次期将軍殿にご足労いただくとはね」   こいつ、わざと敬称を付けておちゃらけている。 「今、ラールシータの回線はすべて盗聴されている。直接会って話すのが一番安全だ」 「着いて早々、パチンコ玉と銃弾のお迎えだぜ」  「この星の永世中立が崩れ

永世中立星の叛乱 (第1話)    銀河フェニックス物語<出会い編>    原作…

 ティリーが取引先のビルから表に出ると、朝の風景とは一変していた。 「ど、どうしてこんな…

厄病神の宇宙船には負けられない   あらすじ 銀河フェニックス物語     原作…

厄病神の宇宙船を侮ってはいけない。 禍が降りかかり契約できないというジンクスがある。 宇…

厄病神の宇宙船には負けられない   銀河フェニックス物語 原作大賞応募作品 

厄病神の宇宙船って、本当にあるんです。 先輩たちから聞かされました。その船『フェニックス…

大きなネズミは小さなネズミ あらすじ銀河フェニックス物語 <少年編>  原作大賞…

銀河連邦軍 将軍家の跡継ぎである12歳のアーサー・トライムス少尉は、士官学校をトップで卒業…

大きなネズミは小さなネズミ(第3話)銀河フェニックス物語 <少年編>  原作大賞…

 海賊たちが応戦してきた。大型銃から飛んでくる白いレーザー弾を左右の噴射でよける。 「チ…

大きなネズミは小さなネズミ(第2話)銀河フェニックス物語 <少年編>  原作大賞…

 機体は美しくぶれずに飛んでいる。敵の迎撃機が飛んで来た。トリガーを引いて撃つ。命中。 …

大きなネズミは小さなネズミ(第1話)銀河フェニックス物語 <少年編>  原作大賞応募作品

 戦艦アレクサンドリア号に乗って一週間。  僕は地球を出航してからずっと違和感を感じていた。  重量制限をオーバーしながら航行しているというイメージ。ただ、その原因がわからない。質量計も誤差の範囲だ。でも何かが違う。 「艦内に異常を感じるのですが」  僕は艦長のアレック・リーバ大佐に進言した。 「アーサー、いや、トライムス少尉。お前にとっては士官学校を出て初めての任務、しかも長距離航海だからな。神経質になるのも無理はないが大丈夫だ。順調に進んでいる」  と、相手にされなか