銀河フェニックス物語<少年編>第九話(3)「金曜日はカレーの日」
将軍家の坊ちゃんは人当たりがいいが、ヌイには近寄りがたく感じた。
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<少年編>「金曜はカレーの日」 (1)(2)
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坊ちゃんは思わぬ提案をした。
「仕事でなければ階級で呼ばなくていいですよ」
「何とお呼びすれば?」
「坊ちゃん、でも」
「え?」
隊員たちは陰で少尉のことを『将軍家の坊ちゃん』と呼んでいる。それは、親しみを込めて、というよりは揶揄している。坊ちゃんもそのことはわかっているはずだ。
「冗談です」
一瞬、聞き