映画『億男』を観て、ゾゾ前澤さんが買った車について考えた話。
(※ネタバレはないですが、作品のオチに通じる考え方は出てきますのでご注意くださいませ)
さっき、『億男』という映画を観た。ある日宝くじで3億円を当てた主人公が、お金の本質や幸せを模索していく作品だ。
「お金とは何か?」
「現実の紙幣や、通帳の数字に、いったいなんの意味があるのか?」
仮想通貨ブーム・キャッシュレス社会が加速する現在において、今あらためて考えたい「お金」の捉え方に迫っている。
お金の価値は、持ってる人の「使い方」で決まる。
映画を観て僕の頭をよぎったのは、ZOZOTOWN前澤氏の、車を買った話だった。
曰く、10年前に1.7億円で買った車が、今では3億円の価値があり、はからずも1.3億円の売却益が見込めるらしい。
「この10年でその車を通して得た数々の体験価値」を含めれば、前澤氏にとってこの車には現在3億円以上の価値があるといえるだろう。便宜上、前澤氏にとっての体験価値を「1億円」としてみる。
本体価格(1.7億)+ 売却益(1.3億)+ 体験価値(1億)= 4億円
1.7億円が、10年の時を経ていま4億円の価値を持っている。極論だが、当時1.7億円をビリビリに破いて捨てていれば、現在の価値はゼロだ。
つまりいま1.7億円を持っている人は、使い方によっては4億円にもできるし、0円にもできる立場にいる。一般の感覚に換算すれば、1,700円持ってる人は、使い方によっては4,000円の価値も出せるし、0円にすることもできる。(実際は、もっと金額の幅はあるだろう)
お金の、目の前の「数字(金額)」は不明瞭かつ暫定的なもので、その本当の価値は「使い方」によって変化する。これが本作品を通じて描かれた、ひとつの「お金の本質」であると思う。
ところで、「使い方」には、使う人の“考え方”が表れる。ではどういう考え方でもって、お金に向き合っていくのが正解なのか・・・という話も考察してるけどこの辺で。もし反響等あれば、また詳しく書きます。
『億男』の主人公・一男は、3億円の「価値」をどう変化させていったのかは、ぜひ本編でお楽しみください!