【量子もつれー神は本当にサイコロを降らないのか?ー❷】
第二章 「量子もつれ」は机上の空論なのか?
アインシュタインはニールス・ボーアなど他の物理学者と激しい議論を交わし、特に「EPRパラドックス」(アインシュタイン-ポドルスキー-ローゼンのパラドックス)を通じて量子力学の不完全さを指摘しようとしました。
この「量子もつれ」はアインシュタインから80年、様々な物理学者だけでなく哲学者も巻き込んで議論されてきました。
なぜ理解できないかが理解できない。
「量子もつれ」は本当に起こるのか?
起こるんです!
量子物理学者アントン・ツァイリンガーの実験で、たとえ宇宙の果てと果でも影響し合うテレパシーの様な非局所性「量子もつれ」とが存在することが科学的に証明され、さらに、量子の世界で存在は確立であることが証明されました。私たちが当たり前にと思っていた物理法則が覆されたのです。
アインシュタインの主張の否定
1、ローカル実在論の否定
量子もつれによる非局所的な相関が実証されたため、アインシュタインの「遠隔作用は存在しない」という主張は否定されました。
2、決定論の限界
量子力学は確率的な性質を持ち、粒子の状態は確定的に予測できないことが確認されたため、アインシュタインの決定論的宇宙観も限定的であることが示されました。
これが物理学の最先端の見解なのです。
あるのだ!
量子もつれがなんだかわかんないけど、使えるんじゃないか?
だったら使えばいいじゃないか!
ということで、ここから量子コンピューターを生み出されます。
今までのコンピューターが0か1かのデジタルな計算方式を基本にするのに対し、量子コンピューターは瞬時にシンクロしながら超高速で計算します。
わかりやすく言うと、普通のコンピュータは、一人ひとりが順番に0と1の仕事を丁寧にこなすチームのようなものです。
量子コンピュータは、特別なスーパーパワーを持つチームで、全員が同時に複数の仕事をこなす(0と1の重ね合わせ状態)ことができます。このスーパーパワーが量子もつれにあたります。
東大の古澤明氏が量子のテレポーテーション実験を成功させます。
その後、2023年にこの原理を応用した超伝導方式の量子コンピュータを公開しました。
日本は量子コンピューターの研究と開発において、世界的に重要なプレーヤーとなっています。東京大学や理化学研究所などの著名な研究機関、日立や東芝などの先進的な企業が連携して、量子技術の発展に寄与しています。政府の強力な支援と産学官連携の推進により、日本は量子コンピューター分野での競争力を高めています。
日本における量子コンピューターの可能性は、、、
第三章「量子コンピューターと偏在する神々」大胆な仮説に続きます。