3泊4日 【あまとみトレイル】 スルーハイク
2023年6月、あまとみトレイルを歩きましたので、今後歩かれる方の参考になればと思い、行程や装備などについてまとめました。なお、「あまとみトレイルマップブック2022(初版1刷)」の参照を前提として情報を記します。「発見の楽しみ」を残しておきたいので、写真は少なめにしました。
計画編はコチラ↓
行程、水場の抜粋
Day-1
SoBo(斑尾山 → 長野駅)です。0745長野駅発のしなの鉄道で黒姫駅へ。一時間以上待って 0940発のタングラムバスに乗り換え、10時頃にタングラム【MAP 11-C】着。時期によっては、飯山駅からタングラムへのバス(長電バス)が運行していますので、飯山駅乗り換えの方が便利でしょう。
バスを降り、ホテルの中を通り抜けて登山口?へ。リフト運行がないタイミングだったので、野尻湖ビュートレイルのルートで野尻湖テラスを目指し、そこから斑尾山山頂(起点)へ向かいました。
タングラムトレッキングマップ
https://www.tangram.jp/green/activity_green/pdf/trekkingmap.pdf
12時頃、起点【MAP 10-14】を出発。
17時頃、野尻湖畔にある「湖楽園キャンプ場」にチェックイン。今回、ここだけは事前に予約しておき、あとは成り行きに任せました。
地面は砂っぽく、短めのペグだとゆるいかも知れません。かといってまわりに石もなく……でも何とかなりました。周辺の飲食店で夕食をとるつもりでしたが営業日のはずなのに営業しておらず、さっそく予備食を消費。
Day-2
朝の気温、16℃。0515出発、付近のコンビニ【MAP 09-A】を目指し、朝食を済ませ昼食を購入。コンビニのとなりには、トラックドライバーさん御用達の広い駐車場&トイレがあるので便利です。
0930頃、妙高高原ビジターセンター【MAP 08-7】で休憩。トイレはもちろん、カフェやアウトドア用品のショップもあります。
1030頃、苗名の湯(杉野沢温泉)【MAP 08-4】に到着。11時から営業とのことで、軽食を摂りつつ開館を待ちました。なお、付近の商店は(たまたまなのか)営業していなかったので、あてにしない前提で準備した方が良さそうです。
12時頃、苗名滝苑【MAP 07-17】に到着。トイレ休憩と軽食を済ませ出発します。
苗名滝の観光地エリアを過ぎると、いきなり登山道が始まります。雨の日は特に滑落しやすそうな場所でしたので、十分お気をつけください。
1330頃、送電塔分岐【MAP 07-9】を通過。送電塔を借りて(風で飛ばされないようにして)寝袋やテントを干しました。
1630頃グリーンハウス【MAP 06-12】に到着するも、残念ながら営業しておらず、ふたたび予備食を消費します。なお、2023年6月26日〜30日の予定で、工事により休業するとの情報がありました。
休暇村妙高高原笹ヶ峰キャンプ場【MAP 06-A】は7月からの営業とのことで(入場できないので)、その先の氷沢避難小屋での宿泊を考えたのですが……到着が1830を過ぎそうなので、【MAP 06-11〜9 あたり】でステルス・キャンプ。清水ヶ池【MAP 06-10】のトイレ付近には東屋もありました。
Day-3
4時過ぎに起床。気温は3℃と想定を上回る寒さです。6時頃、乙見湖休憩舎に到着。雨宿りもできそうなところでした。
【MAP 06-6付近】の「夫婦泉」は良質な水場です!
0830頃、氷沢避難小屋【MAP 06-2】に到着。きれいなトイレなのに、チップ制でないのですが……いいのでしょうか?
13時頃、古池【MAP 05-1】に到着。テントを干しながら昼食。戸隠キャンプ場でテン泊のつもりでしたが予備食を消費しきってしまったので、戸隠の宿を電話で予約しました。
14時過ぎ、戸隠牧場【MAP 04-8周辺】を通過、有刺鉄線の脇をひたすら歩きます。ところにより藪こぎ。また、薄暗い場所では獣の気配(うなり声)ありましたので警戒なさってください。かといって、牛さんの近くでの熊鈴は遠慮したいですね。
1630頃、随神門【MAP 04-3】を通過。せっかくなので、コース外の奥社を目指します。
奥社参道入口【MAP 04-2】から一旦コースを離れ、1730頃に宿「akkorde」着。夕食時には前オーナーさんによるアコーディオン演奏があり、あわてて録音しました(その後、CDにしてプレゼント^^)。
※YouTube リンクを追記しました(2023.6.29)
Day-4
0730朝食。8時過ぎに出発し奥社参道入口【MAP 03-15】に戻り、ふたたびコース上へ。 生まれ故郷が長野市ということもあり車では何度も来ていた戸隠でしたが、「車道の脇にこんな歩道があったとは!」と新鮮な体験でした。
1130頃、大久保の茶屋【MAP 02-12】にて昼食。
14時頃、隠滝不動尊【MAP 01-23】にて休憩。と言っても長い階段があるので、滝を間近で見たいか、どうしてもトイレを済ませたい場合に立ち寄るのが吉でしょう。なお、トイレに備え付けの紙はありませんので持参するか、何とかしましょう(笑)。
1420頃、水場【MAP 01-22付近】を通過。戸隠〜長野駅間では、水に困らないと思います。
16時頃、爪割清水【MAP 01-13】を通過。長野駅が起点の場合、ここでまとまった量を確保すると良さそうです。ただし車道が狭いので、地元の方の往来に配慮を。
1630頃、善光寺【MAP 01-7】着。ちょうど閉館の時刻で鐘の音が聞こえました。そして本堂ではお賽銭を掻き集める作業が……ジャラジャラとすごい音でした。閉館時刻は季節によって変わりますので、下記リンクを参照なさってください。
善光寺は何度も訪れていますので、ほぼ素通りですw
そうそう。コース外なのですが、善光寺となりにある城山公園は広々としていて休憩にもってこいです。ハイカーが座り込んでいても違和感ありません。公園内にある県立美術館には無料エリアもあるので、ちょっと入って涼んだり暖をとったり……ミュージアムショップでは、山っぽいお土産も売ってます。CD『74分間の信越トレイル』の在庫もあるかも知れません!
17時過ぎ、長野駅に到着! さて、道標(あまとみトレイルステッカー)はどこにあるでしょうか……ここには写真を載せずにおきますね。
3泊4日で歩きましたが、もう1泊あると、戸隠・善光寺エリアをゆっくりまわれるかと思います。
善光寺〜長野駅周辺のゲストハウス
装備
衣:
finetrack / ピコシェルター(ポンチョ兼レジャーシート)、モンベル / バーサライトパンツ(雨具)、モンベル / サンブロックアンブレラ、Teton Bros. / Breath Jacket 2.0(兼雨具)、SUNDAY afternoons / アドベンチャーハット、Trail Bum / Thru-hiker Zip Off Pants、patagonia / SELF GUIDED HIKE SHIRT、OMM / Core Tee(ベース)、メリノの下着(パンツ2着を交互に)、メリノの靴下(2足を交互に)、モンベル / スーパーメリノウール L.W. ラウンドネックシャツ(寝巻き兼予備のベースとして)、山と道 / Light Alpha Tights(寝巻きとして)、axesquin / SHINOGI ハヲリモノ octa(寒い場合の保険)、zeroshoes / メサトレイル、zeroshoes / ジェネシス(テン場用)、手ぬぐいなど
食:
ジェットボイル / スタッシュ(ガスは約15g 消費)、snowpeak / スクー、モンベル / 野箸(使わず)、cá ông works / コジー、WILDO / Foldacup、SAWYER / MINI(使わず)、EVERNEW / 1.5リットル水袋×2(内1は予備)、JET ERY / 480ml水袋、Thermos / 山専ボトル、500ml ペットボトル、O.D.ガベッジバッグ4L など
※水は2.0〜2.5リットルを確保、予備食×3と行動食、非常食を携行。不足分は道中で補う
住:
Gossamer Gear / Kumo36、ZPacks / Duplex Tent、ペグ一式、モンベル / 速乾吸水タオル(結露拭き用)、WildSpirits / トレッキングポール(兼テントポール)、山と道 / UL Pad15、EVERNEW / FPmat100、Nanga / AURORA light 450 DX など
その他:
First Aid Kit、ハッカ油(メマトイが多い時、衣服の首周りや帽子に吹きかけると効果あり、肌への直噴はNG)、モンベル / O.D. トイレキット(使わず)、トイレットペーパー、mizo / mog スコップ(使わず)、VICTORINOX / ネイルクリップ、歯ブラシ・櫛・耳かき・耳栓セット、熊鈴、Anker / PowerCore Essential 20000(半分ほど消費)、PETZL / BINDI、京セラ / TORQUE(ジオグラフィカ用)、温度計など
録音機材
・ZOOM / F6(含む 6600mA バッテリー ×2)
・DPA / 4060core(含むアダプタ)×2
・マイクロフォン固定用サングラス(簡易風防付き)
・paagoworks / PATHFINDER(機材サコッシュ)
・イヤフォン
総括、反省
・思ったより舗装路が多いので、クッション性の高い靴の方が良かったかも。
・最低気温10℃弱を想定していたが、3℃近くになった日があり、持参の装備では寒かった 。
・OMM / Core Tee、行動中着続けたが臭くはならなかった。通気性が良すぎるので、単体だと汗冷えを起こすかも。
・道標を見逃しがち。また、道標に地図番号が書いてあると、現在地の把握が楽になりそう(希望)。
・道中の飲食店は計画に織り込まない方が無難。「食べられたらラッキー」くらいのつもりで食糧を準備すべし。
・個人的には 20km / day が心地よいライン。30km / day がギリギリか?
・ずっと録音しながらだと、風景を楽しめない。
・マップブック上の水場マークをすべて確認したわけではないが、明確にそれとわからない場所が多かった(やや経験者向け?)。
おまけ情報
(1)長野駅から少し歩いたところに、アウトドアショップ「NATURAL ANCHORS」さんがあります。トレイルを歩き終えたあと、不足に感じた装備を探しに寄ってみるのもオススメ。
(2)善光寺周辺で蕎麦を食べるなら、目抜き通りを避けた方が美味しい店に出会えます。例えば、権堂の商店街にある「かんだた」さん。
長野駅周辺で手軽に食べたいなら、駅の東口(起点の善光寺口とは反対側)にある立ち食い蕎麦が便利!
予告
あまとみトレイルを文字通り「歩きながら」録った音は、UL Recoerding のストアにて、データ形式で販売の予定です。
Happy Trails :-)
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