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“機械” を減らして “機会” を増やす

あらためまして、こんにちは。UltraLight Recording 提唱者の西沢拓朗です。

しばらくの間「さすらいの録音家」として note に投稿してきましたが、足掛け10年ほど UltraLight Recording を探求し機が熟した気がするので、実名で取り組んで行こうと気持ちを新たにしたわけです。

さて、オペラとかになると、ワンポイント・ステレオで録るのはさすがに難しいんですが、「“機械” を減らして “機会” を増やす」を信条に録音というライフワークに取り組んでいます。そしてこの信条こそ、ULR = ウルトラ・ライト・レコーディング の真骨頂です。

つまり、トラック1台分の録音機材を運ぶには、その分の手間や人件費がかかる……でも、トラック1台がバックパックに置き換われば、トラックでは到達できない山岳地帯や洞窟も録音のためのフィールドになります。経費も最低限で済むので、気楽かつ気軽に作品を残すことができます。

ところで、

「ワンポイント・ステレオ録音って、誰にでも出来るんじゃない?」

こう思われる方もいらっしゃるでしょう。

そう、誰だってかんたんにできるんです。

……でも、奥が深い。

まず、ワンポイント・ステレオ録音しか経験していないと、「これはワンポイントでは録れない」という判断が難しいのです。そして、マイクロフォンを30本近く用いるような録音も経験した上でシンプルな構成(ワンポイント)に回帰すると、マルチ・マイクで録った場合の音もイメージできるので、ワンポイントでありながらワンポイントらしからぬ音で録ることができるようになります。

一応補足しておくと、UltraLight Recording = ワンポイント・ステレオ録音 とは限りません。必要に応じて、数本のマイクロフォンを付け足す場合もあります。

【ホームページ】https://486recordings.com/

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