【20日目】あ、予想以上に走っちゃった ※セロカスティージョ40km先〜トランキーロ手前15km
【アウストラル街道単発自転車旅日記㉑】
2024年10月27日 走行日のみ→13日目
天気→晴れ(やや風) 気温→最低4℃ 最高16℃※大体
■ビージャ・セロ・カスティージャ40km先キャンプ場〜トランキーロ手前15km先キャンプ場
11時半〜18時半着
コジャイケに向かった日から3日連続で向い風に悩まされ、しかも結構なダート道。
それを考えると、1日にいっきに距離を稼ぐのは難しいだろうと判断して今日から刻んでいくことにしました。(せっかくだし、ゆっくり景色を見ながらさ。ね。)
次の目的の街トランキーロまで84kmなので、今日はその半分40kmくらいのところまで行けたらと思ってスタートです。
※気づいたのですが、やっぱり17時くらいには寝床を確保して落ち着きたいですね。
気を楽にしてスタート
キャンプ場の部屋が居心地が良かったのと、「ま、今日は40kmだし。余裕余裕」と思いぐっすりと3度寝位かまして9時すぎに起床です。
昨日40kmに8時間掛けてしまった人間とは思えない楽観さですが、まぁいいでしょう。
11時半頃に出発したのですが、外の牧場ではお母さんとお父さん、結構大きい娘さんとよく知らないおじちゃんが「セイヤッ!!ポイヤッ!!ヘイヤッ!!」とか言いながら4人で牛を掛け釣り回し(世話)ていました。
なんだか、家族全員でそういう事をやるのも楽しそうだなと思いながら、それを横目に出発です。
昨日僕のオシリに噛みついてきた番犬が吠えてきたので、お母さんがそれを
静止するために見送りに来てれました。
峠を1km越えて
そういえば、このキャンプ場はちょっとした峠の中腹に位置しているオアシスです。
なので、スタート時から1kmくらいの急勾配な坂道を押してスタート。もう面倒で書いてませんでしたが、当たり前の如く風が吹き荒れています。
坂を押しながら、昨日母屋の暖炉で温まっている時にお父さんに「いつもこんなに風が強いのか?」と聞いたら、「たまたまさ、明日はそこまで吹かないだろう」と言いわれたのを思い出しました。
「おい!!おっちゃん!!今日も風激ツヨやんけー!!」と叫びながら進んでいきます。
負けずに漕いでいく
なんとか登り切ると、お父さんが言っていた通り風が弱まってきました。
正確には風が弱まっている時間帯や完全に止まる時間間隔が長くなってきたのです。
これまでは、せいぜい10秒くらいだったその時間が5分と10分とかの間隔になってきて前3日間と比べて今日は大分漕ぎやすくなってきました。
とりあえず、登った分を下るというご褒美タイムの到来です。(ダートだから怖いんだけどね。)
廃墟到来
坂を下り切ると廃墟がありました。入口の玄関の木にはタイヤが括られていて過去のチャリダーが「ここ使えるで」とサインを残してくれているのでしょうか。
とにかく、「昨日もう少し進んでたらここで廃墟キャンプデビューしたかったな」という場所でした。※中は見てないから分からないけど、多分行けそう。
始まりの登り坂
その後も急な坂が現れて「乗ってくか」と通りすがりの車に声を掛けてもらいましたが、丁重にお断りを入れて進んでいきます。
しばらくすると、長ーい一本道にさしかかります。アウストラル街道によくあるフラットかと思いきや実は登っているじゃんっていうあれです。
このあたりで、僕はとりあえず20kmは「頑張って漕ぐぞ」と決めて、一漕ぎ一漕ぎ力を込めてペダルを回しゆっくりと漕いでいきます。
途中、100mくらいの登りに差し掛かったタイミングで向い風が強く吹き荒てきたのですが、その坂を「なめんなよぉぉお!!アウストラル街道ぉぉお!!」と言いながら登りきったら、その勢いのまま30kmくらいまで走ってしまいました。
今日の僕はこの100mの坂を登りきったところから始まった気がします。
とりあえず、30km行ったところで朝に作った御弁当タイムです。
キャンプ場閉まっているのかい
今日の道は前半は山間を走り、中盤は山道を突っ切る、後半は山の側道(崖ギリギリロード)を走るような山のフルコースみたいな道でした。
特に中盤の山道を越えて突っ切るコースは、ジェットコースターかよっていうほど急勾配な坂が連続していて怖いです。
ただ、この辺りだけ道が土の未舗装になるのでありがたかったですが。(そんなに長くは進まない。)
今日は40kmしか走らなくてよいのですが、昼食時に確認したら20km先に良さげなキャンプ場があるようなので底を目指すことにしました。
今日50km走れば、明日35kmでトランキーロにたどり着けるので今日も明日も割と時間を持って行動できるからいいなと思ったのです。
何事も楽観的なワタシ
僕がアウストラル街道を走っているいま時期は、俗に言う「オフシーズン」という時期にあたります。(オンシーズンは12月〜3月)
なので、道中で見かけるキャンプ場やホテルなどはほとんど柵に鍵が掛けられていて運営していません。(村まで辿り着けばある)
そんなことは百も承知だったのですが、僕が今日目指しているキャンプ場に関しては「空いているでしょ」という確信めいたものを感じていました。
宿泊地を見つけられるiOverlanderというアプリではOPENとなっていたし、
今日は調子が良かったからかも知れません。(アプリはOPENでもほとんど閉まっていることも知っていたけど…)
なんといか、元来そうですが今日の僕はめちゃくちゃに楽観的だったのです。
そして、やっと辿り着いたーと思って近寄っていくと見事に柵に鍵が掛けられていました。
あほだーな。
行くか。トランキーロ。
こんなことは分かりきっていたはずなのに、なんとも間抜けな事をしてしまいました。
時刻は17時半。トランキーロまでは30kmを切っていて走れない距離ではないです。でも、40kmしか走らないつもりでいたのに既に50km走っている事を考えると、「なんだかトランキーロまで行くのはシャクだわ。」と良くわからない天邪鬼が発動してしまいました。
こんな気持ち分かる人いるでしょうか。体育祭の後にある部活とでも言いますか、定時で帰ろうとした瞬間に発生したトラブルと言いますか。
上手く説明できませんが、行けば良いだけのことに「トランキーロに着きたくない」という気持ちで僕は揺れ動いていたのです。
そして、道すがら野宿先かキャンプ場があればそこに入ってなければそのままトランキーロにインしようと決めて出発しました。
野宿かキャンプ場かトランキーロか
とは、言っても既に18時で未舗装の30kmを走るとすると3時間くらいはみておかないといけないので少々急ぐ必要があります。
ですが、野宿できそうなポイントを探したり急に景色が良くなったりとで全然前に進みません。
そうこうしていると、いつの間にか1時間が過ぎ10km程走ってきてしまいました。
(あー、もうトランキーロまで行くかー…)と、思い始めた頃【 Canping 500m】と書かれた看板が現れたのです。
内心、(どうせ、閉まっているんでしょ)と信じていませんでしたが、500m行くとCanping→という看板が本当に現れ柵が開放されていました。
「え、トランキーロ行くって決めたところなのに、どうしよう。」
また、面倒な自分がでてきてしまったので思い切ってキャンプ場に入ることにしました。
風が強いけど素敵なキャンプ場Blas
1km程の大きな石の砂利道を進むと湖畔にある、大きなキャンプサイトに到着しました。
アンデス山脈に囲まられるようにあるなんちゃら湖(名前が分からない)に囲まれているこのキャンプ上の眺めは最高です。
そして、この世の全ての強風を集めたのではないかという程の風が吹いてます。何も風を防ぐ山が無い場所だとこれほどまでに風が吹いているのがパタゴニアなのかという事を思い知らされました。
キャンプ場自体は、薪シャワーであっつあつだしテントを張る小屋はしっかりしているし、薪ストーブで火遊び出来るしで文句なしです。
(夜風の音が強すぎて恐怖感半端ないくらい)
プチ情報まとめ
◆セロカスティージョ40km先〜トランキーロ15km手前道
・オールダート道 60%くらいは細かく波打っているイメージ。場所によっては急勾配(登り降り)が連続する。
たまに、土の道が現れるが砂利がほとんど。前半と後半は石が大きくタイヤが何回も取られてしまった。
ただ、割と漕げる道も多い
◆宿(キャンプ場)
Camping Rio Blas
8,000ペソ/泊 (チャリンコじゃなければもう少し高いはず)
Wi-Fiなし(お願いすれば母屋の近くで使用させてくれる。母屋少し遠いけど)
ホットシャワーあり、トイレ清潔、電気なし(シャワー室の隣のコンセントを使わせってくれる。母屋少し遠いけど)
風はエゲツナク吹いている。めっちゃ広いキャンプサイト。火遊びできる。
兄弟なのか夫婦なのか分からない二人の男女がいい感じ
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?