【1日目】時速6kmの船出 (プエルトモント〜カレタ・アレーナ)
【アウストラル街道単発自転車旅日記④】
2024年10月8日 走行1日目
プエルトモント〜カレタ・ア・レーナ(47km)
11時発〜17時着
時速メーターによると平均速度6kmのようです…
いやー、想像の20倍くらい辛かったなー。まぁ初日だし最低限のチェックポイントまで来たのでよしとしましょう。
のんびりといざ出発
プエルトモントの宿の朝食が8時からだったので、9時に出発しようと思ってたのですがおもいっきり大遅刻かましてしました。
(なんだか、朝からお腹の調子が悪かったから仕方ないんです)
と、まぁ内心はそこまで焦ることもなく「のんびり行こう」かー、くらいのテンションで出発しました。
今日のチェックポイントが50キロくらいだったのもあり、大丈夫だろうと踏んでたんですね。
(全然大丈夫ではなかったんだけど…)
目的地はカレタ・ア・レーナ
アウストラル街道はフィヨルド地形になってるようで、陸路で渡れないところもあり何回かフェリーに乗る必要があります。
カレタ・ア・レーナは、そのフェリーの最初の街です。
上手くいけばフェリーにも乗って、向こう岸に渡って20キロくらい走る予定…だったけど無理でした。
時間というより、体力的に50キロが限界だった…
アウストラル街道in
宿を出て事前にマップで確認していたアウステラル街道に向かいます。
記念すべき「アウストラル街道単発チャリンコ旅」のスタートです。
「ちょい肌寒い…」というのは最初だけで、すぐに晴れてきて天気はいい感じ。
ただ、括ってるバックパックが重いのか僕が雑魚なのか全然チャリンコが進みません。時速で言えば7キロ〜9キロくらいで10キロ出ればいいという感じ。
宿を出発して5分後にはアウストラル街道に差し掛かったところで、初っ端からいきなり道を逸れてしまいました…
まぁ、そんなこんなで折り返して無事7号線(アウストラル街道)に合流。
そこから地獄が始まるとは…
上り坂下り坂上り坂下り坂
合流した7号線(アウストラル街道)は坂道で、「フンナラバ」と漕いで登ろうとします。そんな思いとは裏腹に2、3漕ぎくらいでやめました。
(やめたというより、無理でしたね。うん。)
上り坂は15分くらいで終わって、目の前に現れた下り坂を意気揚々と下っていきます。
始めての下り坂は、気持ちよすぎて「ウェーイ」とかいつの間に叫んじゃってました。わっしょーいとかね。
でも、下るとまた緩い上り坂が続いたり普通に上り坂が現れたり…
もちろんその後は下り坂が来ます。それでも毎回自転車から降りて坂を押してると身体の疲弊が凄くていつのまにか平坦の道も漕げなくなってしまうのです。
初日はそんな感じの道がずーと続く感じで、ほとんど歩いてたんじゃねーか?という感じです。
(漕いで登り切った登り坂は3つくらいしかなかったかも)
距離メーターをずっと見ながら「100mってこんなに長かったっけ」と常時絶望を感じる道のりです。
全然進まないから距離メーターが絶対間違ってると思ってGoogleマップ何回も確認したけど全然間違ってなかったですね。全然ね。
まぁ、今日はそんな感じの50キロだったのです。Google先生いわく2時間47分で着く予定だったらしいですが、僕は6時kaaannnnm…
途中で急激な便意。大ピンチ
20キロ走ったら昼飯(ゆで卵)を食べようと思って漕いでいると、15km付近で丁度売店みたいなのがあったので自分に負けてお昼を取ることに。
(丁度そこでマフィンなんかを買ったりして、うますぎでしたね)
ご飯休憩で「生き返ったー」と思った途端、急な腹痛がやってきて売店に駆け込みました。(多分汗かいて身体冷えた)
…が、売店のにいちゃんはバーニョ(トイレ)貸してくれる訳ではなく「隣に行け」とジェスチャーをしてくるだけです。
漏れそうな僕は急いで外に出て隣の方に走ると、かっかっこいいレストランが佇んでました。
もうなりふり構わずドアを開け、そのままトイレに駆け込んで事なきを得たました。店員は誰一人として僕がトイレだけを借りてる事を全く気づいてませんでしたね。
一部の客が怪訝そうに見てるのを横目にさっそうとドアを開けます。まあ知らんぷりです。
どうも。トイレ泥棒です。
頑張れ俺!!ヘイ!!
きつすぎて途中から「頑張れ俺」と唱えながら坂を押しまくって登ってました。そしたらいつのまにか「頑張れ!俺ッ!ヘイッ!」と、ケツメイシの「闘え!サラリーマン!」をノリノリで歌ってしまってて、ちょっとわらってしまいました。
今はサラリーマンじゃないけど、なかなか良い歌でなんだか力が出てきた気がします。
その後も、他の曲歌ったり自分を鼓舞しながら進んでいきました。
ゴール手前2km付近で力尽きて20分くらい休憩しましたが何とかゴール。
どんでもない50キロでした。1日100kmとか走るチャリダーの人達はまじですごいです。
カレタ・ア・レーナ キャンプ場到着
無事目的のラ・アレーナに入ったところに、キャンプ場があったのでそこにinです。(マジ長かった…)
初キャンプ場でドキドキしました。スタッフというかこの敷地内の羊飼いみたいな人に「キャンプキャンプ」と叫ぶと、「あそこ。」と力なくジェスチャーされたのでそこにテントを張ることに。
なんか、いっこうにお金の請求をしてこないし受付みたいものもないのです。
もしかして、ココは羊飼いの広場を無料で開放してるのでしょうか。(願望)
まー、何はともあれテントを立てられたので今日のうちにフェリー乗り場へいき明日の便の時間を確認しに行きます。
キャンプ場に戻ってきてからは初キャンプメシ。
うめぇですなー。
初めてのキャンプですが、問題なく終わりそう。
キャンプファイアーできそうな場所もあって「やりてぇ」ってなったけど、イマイチ分からないので次の機会に…
後は無事寒さに耐えながら眠るだけですね。
懸念事項あり
懸念事項といえば、「体力」と「体力」に「坂道を登る体力」などたくさんあるのですが、昨日ぶっ壊れた荷台が気が気じゃありません。
バックパッカーからの転身単発チャリダーの宿命なのでしょうか。
ちなみに、この通りはあんまり自転車屋がないので本格的にぶっ壊れると絶対絶命です。
今日も左右に揺れる度に、荷台がぐわんぐんしてる気がしてヒヤヒヤしておりました。
こいつが壊れたら元も子もないので、明日はバックパックを背負っての走行にチャレンジする予定です。
チャリンコより自分の身体がぶっ壊れる方がマシだという判断ですね。(腰やばそうだぁ。)
そんなこんなで、明日もチャリンコ押していきやす。
明後日から大雨らしいので、絶対ホテルがあるところに辿り着きたいな…