賢い洋服の買い物をする条件 ~場所編~
買い物をする際に皆さんは頭を悩ませる。
「本当にこの洋服を買ってよいのか？」
この悩みは当然だ。一体いつ何処で何を買うのが賢いのか？今やもう洋服は至るところで買うことが出来る。店は幾らでもあるし、自宅に居てもオンラインストアで買い物ができる時代になった。今回は賢い洋服の買い物をする条件として、場所をメインに考えていきたい。
リアル店舗の種類は路面店とインショップで品ぞろえは全く違う
アパレルショップは実は店舗によって全く品ぞろえが違う。ユニクロのようなファストファッションであれば、店舗による品ぞろえの違いは出にくいが、セレクトショップやブランドショップに関しては全店配分されている売れ筋商材に加えて、お店の特性に合わせた商品が振り分けられている。つまり店舗によって「出会い」があるのだ。オンラインストアが整備されているブランドだったとしても、オンラインでは販売しないリアル店舗限定の商品もあるし、○○店限定、のような商材もある。賢く買い物をするためには、お店の特性を理解して、目的や意図をもって買い物をすべきだろう。そうすることによって、より良い商品との「出会い」と効率的時間の使い方ができるのだ。
路面店のメリットとは
路面店とは読んで字のごとく、路面にある店舗であり、商業施設や百貨店の中に入っているような店ではなく完全に独立したものだ。
特徴としては、ブランドの世界観がハッキリ出せて内装や構造も凝った物が多く他の店に干渉されないところがメリットといえるだろう。
また立地条件によっては「わざわざ行かなければならない」ようなところもあり、嗜好性が強く特徴的な品ぞろえになるケースが多い。
路面店を出店する場合、その地域特性によって品ぞろえも変わる。アッパーな客層が多い地域であればそういったブランドが出店するし、ビジネス街の近くなのであればビジネスアイテムが多数取り揃う。
つまり、より尖った商品を探すのであれば路面店になってくるし、ブランドの世界観をより強烈に表現する店舗で買うほうが満足度は高いだろう。
また、路面店は商業施設のインショップと比較して入店客数が少ない場合が多い。客数が少ない場合のメリットは丁寧な接客が受けれるというメリットもある。
そう考えると路面店はブランドの世界観を強烈に表現した店舗で尖った性質のある商品を接客を受けて買う、、という洋服好きがここぞと買い物するのにうってつけの環境に思える。
商業施設のインショップのメリットとは
多くの方々がショッピングをするのはこのタイプだろう。ルミネのような駅直結の大型商業施設や、百貨店、アウトレットモールなど一度に多くのテナントを横断して買い物ができる大変便利な場所だ。
特徴としては路面店と違ってコンパクトにテナントが編集されていることから、いろいろなテナントを一気に見れる効率的な部分がある。比較検討も容易で、複数のテナントを見て回り、カフェでどれを買おうか作戦会議をして買い物に至るような流れはだれしも経験したことがあるのではないか。路面店ではこうはいかず、お目当ての店舗によっては距離も遠いだろうし、遠ければ時間もかかるので、商品の記憶も曖昧となり、往復するのも体力が必要だ。
このように非常に便利な特性を持っていることから、客数は非常に多い。多くの人が訪れるため、品ぞろえはキャッチーな売れ筋に偏る。そのため尖った特性の商品は少なく、多くの人たちに魅力的に映るデザイン、価格のものが中心で扱いやすい商品が多いのだ。また、客数が多いことによって路面店と比較してセルフ購入率が高く、接客をじっくり受けるような環境ではない。
売れ筋中心の品ぞろえのため、オンラインストアで販売している商品と重複していることも多く、ネット上で買えてしまうため、リアル店舗の強みである「出会い」は少ないといえる。
逆にこのようなポイントを利点として考えれることも可能で、オンラインストアで見た商品の現物が見たい時などは駅直結などの便利な立地を利用して試着しに行くようなショールーム的な使い方をすることもできる。
そう考えると、効率的な買い物が出来る側面とリアル店舗の出会いを両立したような特性があり、路面店ほどの満足度は得れないかもしれないが、それを余りあるメリットがバランス良くある形態と言えるだろう。
オンラインストアのメリットとは
すでに大半の企業が導入しているため、売上比率としても非常に高く、多くの方々が利用した経験はあるだろう。
オンラインストアにもブランドの単独店とモール型がある。単独店は自社サイトとして運営しているオンライン上の路面店のような物で、そのブランドのハウスカードが利用出来たり、自社サイト内でのオススメや類似アイテムを比較検討出来る。一方でモール型はオンライン上での商業施設のインショップであり、ZOZOや楽天のように多種多様な比較検討が出来る。
リアル店舗と比較して特徴は言うまでもなく利便性だ。自宅から出ずに買い物ができるのは非常に大きなメリットだ。加えて比較検討がリアル店舗の比ではない。アウターを探す目的で複数のブランドの同価格帯の商品を横断で比較できる部分は買い物の時間を劇的に短縮できるし、一つの商品の最安値を検索して買うこともできる。ましてや昨今はポイント還元などの施策も激しく、賢く買い物をするならオンラインストアを利用しない手はない。
ただ、ポイント還元やSALE施策などの熟知がないとそのメリットは最大限生かせないため、決済手段の整理整頓やアプリなどの環境整備などが必須になる。
また、品揃えにおいては希少性の高い商品は少ないかもしれない。オンラインストアも当然、店であり誰でも気兼ねなく入店出来るし、24時間開店してさえいる。と言う事はリアル店舗とは比べ物にならない程、入店する客数は多い。
そうなるとキャッチーな売れ筋中心の品揃えになりやすいし、逆に路面店で展開するような尖った商品は大量に仕入れる事もないので、オンラインで展開する必要性も薄い。
シーズン末期になると、店舗で消化しきれない尖った商品がオンラインストアに上がって来ることもあるが、基本的には売れ筋中心の品揃えと考えてよい。
そう考えると、効率的に最安値を探す買い物は間違いなくオンラインだろう。ポイント還元なども含めて価格的メリットは大きい。
まとめ
※路面店は尖った商品との出会いの場。ここぞと言う買い物をじっくり接客を受けて買いたい洋服好きにオススメ。
※商業施設のインショップはお店を横断して比較検討しやすく効率的で、試着も出来る利便性が高い型式。出会いのような直感的買い物では無く目的買いをする場合にオススメ。
※オンラインストアはインショップよりはるかに比較検討がしやすく、いつでもどこでも買える利便性が強み。最安値の検索や決済手段によっての還元もあり、コストパフォーマンスを求める人、効率や利便性を求める人にオススメ
いかがだっただろうか。限られた資金と時間の中で買う物だけでなく、買う場所においても賢く立ち回ることでよりよい買い物が出来るはずなので、是非深く考えながら買い物を楽しんで欲しいと思う。