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従業員の会社に対する詐欺

◆弁護士 飛田 博

2022年10月13日 日経新聞朝刊38頁

「インキ大手子会社で循環取引か」「詐欺容疑 元従業員ら逮捕」との見出しの記事から

2人の逮捕容疑者は共謀の上、21年8月~9月、太陽光発電関連機器などに関する架空の商取引を装い、阪田産業から知人の会社の口座に商品代金の名目で計約2億4500万円を送金させ、だまし取った疑い。
架空の取引は10~21年で約10社が関わり、計約1500回、総額100億円以上に上るとみられる。

(飛田コメント)
 会社の経理や購買などの担当者が、架空取引の詐欺を行うことは比較的よくあることなのですが、本件のように10年以上行われ、総額100億円以上の被害総額というのは少ないのではないでしょうか。よくこれまで発覚しなかったものだと驚きました。たぶんこの担当者に任せきりになっており、二重チェックが働いていなかったのではないかと思いますが、原因の究明と対策の構築が急務ですね。

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