鳥人間コンテストで1万メートル飛ぶと、1万メートル先に対岸が見えてくる
#1万メートルナイト でお話しした数学のお話しをちょっと紹介させていただきます。
こちらの記事で、鳥人間コンテストで1万メートル飛んだら対岸が見えてくると書いていたのですが、本当に1万メートルの地点から対岸が見えるのかな?とふと疑問に思ってしまいました。
1998年の鳥人間コンテストでは、プラットフォームから、およそ20km先の「北の対岸」を目指しました。
つまり、1万メートルを飛んだ時点で、対岸までの距離は残り1万メートル。
果たして「1万メートルの景色」に対岸は見えてくるのでしょうか。
そこで出てくるのは、数学の知識です。
実は、地球上で遮るものが何もないとき、水平線の先どこまで見通せるかは、数学で計算できるのです。
実際に解いてみると、こんな感じになります。
と、1万メートル先を見通すことができるために必要な地表(水面)からの高さは7.85mと出ました。
この7.85mという高さが実に絶妙で、
ちょうど鳥人間コンテストで順調に飛行しているときの高度がこのくらいなのです。公式YouTube動画を見てみると、リポーターが「高度は8メートルから9メートル、高度は十分です」と言っています。
つまり、「鳥人間コンテストで1万メートル飛ぶと、1万メートル先の対岸が見えてくる」ということが分かりました。
やっぱり小松未歩の「1万メートルの景色」に描かれた
「地図通りのground 小さな街見下ろせば理想なのに」は
1万メートルの飛行を達成し、対岸が見えてきたシーンが描かれているんじゃないかな、と思います。
どこに需要があるのかわかりませんが、気になって考えだしたら楽しかった、そんなお話でした。