스모크/SMOKE備忘録①
☑ 初めに
2021年に浅草九劇で上演された
ミュージカル『SMOKE』を観劇、
その後、ちまちま韓国語を勉強したり、
近代史を調べたりなどしている今日この頃。
『SMOKE』がきっかけで
訪れた場所や雑感をまとめました。
(増えたら追記するかも)
同時代を扱ったミュージカル『ラフへスト』
『ファンレター』を見る方もお時間があれば…。
紹介する場所については、
『스모크』が上演されている
大学路(テハンノ)の最寄り駅、
恵化(へファ)を出発地にしてみました。
韓国へ観劇に行かれる方は是非…!
☑️ 訪れた場所
1. 李箱の家
:『李箱作品集成(作品社)』や
『翼 李箱作品集(光文社)』等
日本でも翻訳本が出版されていますが、
未収録の作品や書簡、
作品発表時の紙面コピー等…!
:李箱は創作活動の中で日本語の文章や、
漢字/ハングル/片仮名のハングル表記を
織り交ぜ、実験的な作品を多数発表した
作家なので、
韓国語が分からなくても読める作品も…。
:私は英語も韓国語も全然できないので、
案内してくださったお兄さんに感謝すら
伝えられなかったのが本当に心残り…。
:小さな資料館にも関わらず2時間近く滞在する
気味の悪い日本人だったろう。
:韓国語が解れば、
新聞掲載時の紙面の広告から、
当時の状況も想像できそうですよね。
:いずれまた、
しっかり勉強したら訪れたいと思います。
2. 新世界百貨店(旧三越百貨店京城支店)
:引用して気づいたけど、
自分がそんな状態だったね…。
:市庁駅~明洞駅周辺には1930年代の建築物が
今でも使われていて、
当時はこんな雰囲気だったのかな、
と想像を飛ばすこともできました。
3. 植民地歴史博物館
:1930年代の作品を見るにあたって、
"日本による植民地支配"については知るべきだ、
と思い…
:元々、”戦争”に対しては強い思い入れがあり、
関連書籍を読んだり、資料館等には時折
訪問していましたが、
自国の【加害】の歴史に関して、
認識が甘すぎたな…
と痛感しました。
:日本の歴史教育は、
その後の【終戦】に目を当てがちですし、
悲惨さからの反戦教育に終始していると
感じていますが、
それ以前に【加害者側の側面】を
持ち合わせているということは置き去りに
語られている気がします。
:また、創作において近現代史は
ある種タブーのような…
:もし、自分が韓国で産まれて同じように
『스모크』を観ていたら、日本で上演されることに
拒絶感はあるだろうなと思った。
(日本人として、
今まで知ろうともしなかったんですから)
☑️ 雑感(おすすめなど)
1. 青空文庫『李箱』
:スマホで手軽に読める彼の作品まとめ。
SMOKEやラフへストで分からない表現が
出てきたら、ここで探すのも面白い時間。
2. ラジオ解説
:小説『翼』の紹介・解説文学ラジオ
"剥製になってしまった天才"が意味するもの、
当時の時代背景について学ぶことができます。
3. 李箱作品の好きなところ
:李箱の作品自体もすごく面白いので、
ぜひ読んでみてほしいです。
:『李箱作品集成』は絶版していますが、
図書館に収蔵されているので、
ぜひ探してみてください。
:少しだけ、私の大好きな文章を引用します。
:漠然と自分の中ある不安や焦燥に対して、
すぐ隣にその人がいてくれたようで、
自分だけじゃなかったんだ。
と、思えた。
4. 少しだけ今、思っていること
2021年に初めてSMOKEを日本で見た。
そこから李箱の【作品】に興味を持ち、
図書館で『李箱作品集成』を借りて
浅草九劇に向かった夏は忘れられない。
劇中で破られる文章が日本語に翻訳されて
21世紀の日本人が持っているから。
2024年の日本再演は、
韓国版と同じ추정화先生が演出を担当。
韓国のファンの方が、
とXに投稿していたのが刺さった。
3年前にぼんやりとだけ把握した
【背景】を具体化するため
『스모크』の観劇に合わせて
植民地歴史博物館を見学した冬。
そして、帰国したら『ファンレター』の
上演告知で『스모크』よりも、
様々な意味で、現実に直面して、
そうして見た『SMOKE』が
2024年の春にありました。
未だに心の整理がついていないけども。
もうすぐ『ファンレター』も開幕します。
これらの作品が、
置き去りにしている【何か】に
気づくきっかけになったら良いなと思いつつ。