薬を飲んだら… 〜クランプ教授の場合〜
※後半からネタバレ含みます
エディ・マーフィー主演のコメディ『ナッティ・プロフェッサー クランプ教授の場合』をNetflixにて鑑賞。
この作品はエディ・マーフィーの代表作の一つと数えられているが、実はリメイク作品であり元は『底抜け大学教授』という話がオリジナル作品である。
『底抜け大学教授』はマヌケな大学教授が薬の力でイケメンに変身するというもの。
後で詳しく書くが、『ナッティ・プロフェッサー』では巨漢の大学教授が痩せてイケメンに変身するので設定は少し違う。
機会があれば、『底抜け大学教授』を鑑賞してみたい。
さて、本題に戻り『ナッティ・プロフェッサー』の感想、考察に入る。
〈ストーリー〉
180kgもある巨漢の大学教授、シャーマン・クランプ。ある日、大学院生のカーラ・パーティに出会う。カーラはシャーマンの論文ファンということでシャーマンは恋に落ちる。思い切って、デートの約束をするもデートに行ったクラブで毒舌コメディアンに自身の体型をバカにされて傷つく。
シャーマンは研究室で自身が研究している痩せ薬を自身に投薬する。実験は成功して、シャーマンは痩せてまるで別人のようになるが…
ここからネタバレ含みます
〈感想・考察〉
コメディ映画として作られており、コメディでお馴染みのエディ・マーフィーが主演であり、話はとても面白かった。また、時々入る下ネタワードはアメリカ映画らしい(^_^;)
薬を飲んで、別人に変身して実験成功のように見えるが、薬には制限時間がある。
また、シャーマンと彼が変身したバディ・ラブとは真逆の性格であり、シャーマンは自分に自信を持てずにバディの力を借りる。
薬を飲んでバディに変身するたびにバディの暴走は増していき、次第にシャーマンの存在を消し去ろうとする。
薬に依存していく描写、第2の人格が暴走して自分を消し去ろうとする描写はまるでホラーのように恐ろしかった。
もし、本当に痩せ薬があれば起こり得ることかもしれない。
しかし、自分はこの描写が恐ろしかったが好きである。
物語のクライマックス、暴走したバディと心の中のシャーマンが自身の身体の中で対峙する。
本当の自分と偽物と自分が争う。
シャーマンはカーラに惹かれたいがためにバディになり、偽りの自分の姿でカーラに接していた。しかし、カーラはバディのことには惹かれずむしろ女たらしな性格のバディに失望している。シャーマンはそのことを反省するも、バディの罠で変身してしまう。
バディは薬の過剰摂取でシャーマンの存在を消し去ろうするも、シャーマンはバディとの争いに打ち勝つ。
上記に書いた薬の依存を克服したのだ!
薬の依存、第2の人格の暴走はシャーマンがこの映画における試練であり、試練に打ち勝つ姿がすごく良かった。
なので、薬の依存、第2の人格の暴走はこの映画には欠かせない材料でその設定が面白かったので好きなのだ。
最後はカーラとダンスをして、物語は終わる。これぞ、美女と野獣。
カーラは見た目ではなく、心優しいシャーマンに惹かれていた。
恋愛において、やはり見た目より心が大事。
ありのままの自分が大事。
クランプ教授の場合は薬に打ち勝ち、ありのままの自分を取り戻したが、あなたの場合はいかがでしょうか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?