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松本零士先生の描いたハーロックの世界が近づいている?

画像はみんなのフォトギャラリーより。夏目漱右様ありがとうございます。
アニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』をリアルタイムでご存じの方は、還暦前後ですね。
原作は松本零士先生。『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』も好きですが、1番印象に残っているのはハーロックです。

宇宙海賊キャプテンハーロックの世界
高度な技術発達で、ほとんどの民衆は労働をロボットに任せて時間が、仕事から解放されました。人類は地球以外にも進出しており、宇宙空間を様々な物資を積んだ宇宙船が行きかっています。

政治家は、やたらと会議を行っていますが、基本的に無為無策です。民衆に娯楽を提供することで人気を集めて、自分たちの利権と保身を図っています。政府に不利益な言動をする人間は「犯罪者」とみなします。
宇宙人の侵略など、不都合な情報も統制して一般人には知らせません。

現代の日本
大規模なオートメーション化でコンピュータ制御された工場。
ネットで楽しい映像が簡単に観られる生活。
二世三世と世襲が多い国会議員が、国のかじ取りをしている今の日本は、ハーロックの世界観に近づいてきていると最近思います。

アニメから少しネタバレします。

宇宙海賊キャプテンハーロックは、アルカディア号で宇宙の海を流浪。乗組員は、地球人の他に、お酒が好きな宇宙人ミーメもいます。ハーロックが命を助け、乗船しているミーメの役割は?特にない。

宇宙海賊」ですので、地球を守り戦うだけでなく、食料などの必要物資は、他の宇宙船から略奪します。ただし、物を盗っても殺戮行為はしない。

ミーメは子供目線には、「ドラえもん」ののび太の声優さんが、アンニュイな声でぽつりとつぶやくだけの不思議な存在でした。(記憶が薄れていて、のび太の声優さんと同一人物か怪しいところです。ご存じの方がおられましたら、コメント欄でお知らせいただくとうれしいです。)

ハーロックは、時々親友トチローの娘まゆに会うため地球に帰ります。施設で暮らすまゆは、ハーロックに会うと、嬉しい気持ちと、政府軍が彼を待ち伏せして殺されるかも?という不安な気持ちで揺れ動きます。
まゆがオカリナを吹いたりして、2人で短くも優しい時間を過ごしたら、毎回政府軍を翻弄して地球を離れていくアルカディア号に一安心してその回の放送終了。

子供でしたので、地球を宇宙人の侵略から守っているハーロックを海賊の悪と決めつけ、侵略計画には気付かず、自分たちの利権にしがみつくだけの政府関係者の姿が腹立たしかった記憶があります。

今の時代は
少し似ていませんか?

(宇宙人の侵略は不明ですよ。)

一部の人だけが便利な生活をして、楽しく暮らせている。
その人たちは、わからないことはネットで調べて、なんでも知っているように思っているけれど、
本当は個人ごとの情報は収集されて、好みの情報に吞み込まれて、他にもある大切な情報を知る機会を与えられていないのでは・・・。

環境悪化(地球温暖化)などのために、安全な飲み水や農作物が得られない国や人のことは、新聞にもテレビのニュースなどのメディアにも取り上げられない。

私の世代は、高度経済成長期に育ち、長じてはバブル期に楽しく暮らして、地球環境の異常に目をつぶってきました。
私の世代が現役をリタイアする、先の未来を支える人たちに希望を持てない世界を残してしまうようで、非常に心苦しいと思っています。

何の力もない人間が嘆いたところで、不快な気持ちを与えてしまうだけですが、今回は、ずっと考えていたことをまとめてみました。

ハーロックのように、安穏な生活からはみ出す勇気も知恵も仲間も持たないままに年を重ねてしまった人間の話にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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しまま
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