上手な大人の会話術
会話が幼稚な人は、自分が口火を切った話題に対しての内容が薄い。
その会話の話題がどんなに優れていたとしても、自分自身で物語を深掘りすることが出来ない。
会話には、
嘘と真実を織り交ぜる
会話が上手な人は嘘とユーモアを使い分ける。
自分が語り手のとき、ユーモアとして嘘を織り交ぜることは1つの会話手法だが、自分自身の見栄を張るためにその嘘を隠してはいけない。
嘘を嘘だと誰でも見抜けるよう、明確にユーモアだとしないと嘘つきになってしまう。
会話の中で、
誰もが気がつける嘘は、
語りの中の装飾
伝えたい話題の芯に嘘があってはいけない。
それでは話題が嘘になってしまう。
そして、話を掘り下げたときに嘘を重ねることになる。
話を装飾するための嘘であればユーモアになり、会話のエッセンスになる。
マルティン・ルターの格言
”一つの嘘を本当らしくするためには、いつも七つだけ嘘を必要とする。”
これは、嘘をついてしまった場合、その嘘を取り繕うために嘘を重ねなくてはいけないということである。
だからこそ、嘘とユーモアを上手く使い分けなくてはいけない。
ユーモアであれば、
「動物園に象を見に行ったら、距離が遠すぎて兎よりも小さかった。」
「それは嘘だろう。」
と、それを指摘しても大丈夫であることに相手が気が付つけることが大切。
しかし、話題の芯になることや、トラブルの元になるような話題に嘘を織り交ぜてはいけない。
それが、会話からトラブルを生む人の特徴になる。
人生に関わる内容は、
トラブルの元になるので嘘を混ぜてはいけない。
政治、宗教、スポーツ、音楽、お金の話題は生きていく上でその人の人となり作る話題なので気軽に話題にしてしまうとトラブルの元となる。
また、自分以外のことに関する恋愛、家族、友人などについても人生に関わることなので、トラブルに発展する。
コミュニケーションが下手な人は、
承認欲求が強すぎて、
引き際が分かっていない。
相手の癇に障る話題が出たときに、ほとんどのタイミングで、相手からオブラートに包まれた形で「その話題は辞めとけ」と忠告が入る。
しかし、承認欲求が強い人は話すのを辞められず会話の中での”理屈作り”を優先してしまう。
これは誰もがやりがちだが、早々に止まることができればトラブルにはならないだけでなく、止まることができる、ブレーキを踏むことができる人として評価が上がる。
相手が嫌がる話題を回避することが何よりも重要。
よくあるパターンでトラブルになるような話題、相手がしてほしくない話題とはどういうことか理解できていない人が居る。
その会話の内容が正しくても、その内容が他者へ悪影響を与えることが多々ある。
話題の選択は非常に重要である。
相手が嫌がる話題を話しつづけるのは、
相手を攻撃する行為。
これを無意識にしている人がよく居る。
何度も言うが、話題が事実だったとしても相手が嫌がることを話しつづけてしまうのは攻撃であり、止まることができないのは会話よりも自分の承認欲求を優先してしまっている。
子供は相手の意思とは関係なく話し切ることを優先する。
相手が理解をしているかしていないかに関係なく、自分の伝えたいことを伝えることに必死になってはいけない。
相手の意思。 相手が話題を理解しているかということも重要となるが、それよりも重要なのは会話を楽しんでいるかということ。
伝えることに必死になると、
会話の中身が消えて薄っぺらくなる。
話題と異なった自分が伝えたいことを優先する剝離した状態での会話をすると、会話の中身が消える。
相手が興味を持っていて話題の芯になる疑問を投げかけたとき、本来の目的が別にあると話題の芯に嘘を肉付けしてしまう。
本来相手に伝えたいことが「自分を褒めて欲しい」であって、褒めてもらうために「褒めてもらうための話題を話そう!」となった場合、会話の中身である話題の芯が吹き飛んでしまう。
結論ありきで話すのではなく、結論から話す。
上手に話を進めたければ、相手に伝えたいことを宣言してしまってから話すことで、話題の芯がぶれにくくなります。
会話の芯となることから話始めることが出来れば、会話の芯へ不要な肉付けである嘘を重ねることが減り、会話全体の内容が薄まってしまうことが非常に減ります。
大人な会話に必要なことは言葉選びではなく、
会話の内容を嘘で薄めないこと
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