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これから大好きな季節が来るという予感がする今日吹く風に思わずnoteする。

私は寒い季節が好き。

凜とした冷たい空気。いつもより澄んだ空に氷みたいにきらきら輝く星たち。吐く息も白くなるし、衣服から出ている鼻や耳先がもげるようで、いつもより外の世界はなんだか静寂で。

暑いときはいろいろがうっとうしくなったり面倒くさくなったりするし、やる気も出なかったりする。ぐだぐだ、したくなる。

でも逆は、寒さでちぢこまっていたりしたとしても、なんだか意識は冴えていたりして何でも考えられそうな、仕事もサクサクこなしていけそうな気がしてくる。

気持ちが良い。

うっとうしくならない。いろいろが愛おしくなる。

寒いと何かを引き寄せたくなる。それが熱を発していなくても、触れている部分が少しあたたかくなる。飼っている猫も、夏なんて近づいて来やしないのに、少し寒くなると、とたんにふところにもぐり込んでくる。

かわいい。とてもかわいい。

毎朝たくさん降ったふかふかの雪をかき分けて歩ける道をつくり、埋もれた車を掘り起こして分厚い重ね着の下にかく汗と、ひと仕事終えて赤くなった指先をこたつに忍ばせる時のチリチリした痛みも小気味良い。

ま横に吹雪く視界の切れ目から、ようやく遠くにみつけたコンビニの灯り。マイナスにまで下がった深夜、温かいコーンポタージュ缶をいただいたときの幸せったらない。

人のぬくもりがより感じられるし、動物の毛並みがいつにも増して温かいし、こごえながら食べる鍋は何鍋でも最高に美味しい。

寒さの中で感じるほんの少しのいろんな「あたたかさ」が、私にとっては特別感があってかえって際だって、大切な存在になっていて、だから寒い冬は季節の中でいちばん好き、なんだな。


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