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なぜ大学生の私はアイスランドに行ったのか【第2話】
前書き
2023年秋、大学生の私はずっと行きたかったアイスランドへと旅立ちました。期間は1週間程。とはいっても同じく北欧のスウェーデンとフィンランドにも一泊ずついったので、実質アイスランドへの滞在は2泊3日ですね。(ちなみにレイキャビク・ゴールデンサークル・ブルーラグーンなどメインの観光地を回るだけなら三日あれば十分でした。)
このシリーズを通して皆さんにお伝えしたいのは「アイスランドいいぞ!!!」ってこと。めちゃおすすめです。
私の記事を通して少しでもアイスランドに興味を持ってくれる人が増えるとうれしいですね。
※前回までの記事はこちら。(3000人以上の方に読んでいただきびっくりしています。いいね・コメントくれた方もありがとうございます!)
今回は第2話ということで、アイスランド観光で絶対外せないゴールデンサークルを巡った話をさせてください。
第0話の記事で書いたように、そもそも私がアイスランドに来たのは圧倒的な迫力の自然を見たい欲望からでした。
結論から言うと、都会育ちの私が抱いたこの欲望、ゴールデンサークルが満たしてくれましたね。
何もかも日本とはスケールが違いました。
小さい悩みも吹き飛ぶような地球のスケールを感じられました。
もう大好き。
ちなみに以下、ゴールデンサークルはこんな人に行ってほしいと思ったリストです。
非日常を感じたい
単調な日常に疲れた
人間関係に疲れた
競争社会に息苦しくなってきた
他人と自分を比べて落ち込みがち
ネガティブな話題ばかりに嫌気がさしてきた
SNSで他人の楽しそうな生活を見て落ち込む
総じて日常に疲れてきた人にはぴったりってことです。
小さな悩みとかどうでもよくなるほど良い場所ですよ。
アイスランドは簡単に行ける国ではないですが、このゴールデンサークルだけでも一生に一度は行ってほしいと思うばかりです。私も休みを作ってまた必ず行きます。
ゴールデンサークルとは
そもそもゴールデンサークルとは何ぞやって話。
簡単に言えばアイスランド南部の人気観光ルートの名称ですね。
そのゴールデンサークルには、地球の生命力をダイレクトに感じられるスポットが3つ存在します。
①ゲイシール(Geysir)
→「ド迫力間欠泉」
②グトルフォス(Gullfoss)
→「黄金に光る巨大な滝」
③シンクヴェトリル(Thingvellir)
→「剥き出しの地球の割れ目」
下記マップで示したように、この3つはどれも首都レイキャビクから割と近いですが、公共交通機関は通ってないので自力で行くのはハードル高いです。
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自分で車運転していくのは嫌だって方は、1日で回れるツアーに参加するのがオススメ。
今回は私がツアーで回った順番に書いていこうと思います。
①ゲイシール(Geysir)
ゲイシールとは、ゲイシール間欠泉とそのエリア周辺のことを言います。
ちなみにゲイシール間欠泉は現在活動休止しており、その隣のストロックル間欠泉のみ活動しています。どうやらこっちが本命のよう。
早速ツアーバスに乗り込み、ストロックル間欠泉に向かいます。
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相変わらず広大な大地が美しい…
ちなみにバス車内でツアーガイドさんが英語でいろいろ解説してくれました。
私も最初はTOEIC890保持者としてリスニングに励みましたが、途中で疲れて眠りにつきました。ネイティブ話すの早すぎる。
唯一聞き取れて印象に残った話があるのでご紹介。
「アイスランドは何もかも物価が高いとよく言われますが、唯一安いものがあります。それは電気です。アイスランドは100%自然エネルギーで賄われており、一般家庭の電力は地熱発電にほとんど支えられています。今から見る間欠泉は、アイスランドの豊富な地熱エネルギーをダイレクトに感じられるはずです。」
火山に囲まれた島国という共通点のある日本とアイスランドですが、エネルギー事情では圧倒的にアイスランドの方が恵まれているようです。
「うらやましい限りだぜ」とか思いながらバスに揺られること2時間ほど、ゲイシールエリアに到着しました!!
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箱根の大涌谷かよ
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湧きたつ煙は私の高ぶる気持ちを反映しているのか…!
そして歩くこと数分、なにやら大勢の人が一つの間欠泉を囲っていました。
どうやらここがストロックル間欠泉のようです。
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私も皆に倣ってカメラを掲げること数分、地面からぼこぼこと音が鳴り始めました。
すると次の瞬間、、、
ドカ――――――――――――――ン!!!!!!!!!!
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大きな音とともに吹き上がる温泉。
降りかかるムワっとした水蒸気。
湧き上がる大きな歓声と悲鳴と笑い声。
ゴールデンサークル一発目ということで、少し舐めていた私はドン引きするくらいに圧倒されました。
「アイスランドやべぇぇ」
今回のアイスランド旅行、これが一つのピークといっても過言ではありません。
ちなみにこのド迫力爆発が、5分~7分おきに絶えず発生しています。
こうしてこのブログを読んでいる今この瞬間も爆発しているはずです。そう思うと地球の生命活動にロマンを感じますよね。
しかし、このストロックル間欠泉もいつ活動を停止してしまうか分かりませせん。
この吹き出しが止まってしまい二度と見れなくなってしまう前に、ぜひ観に行ってください。
ちなみにこのゲイシールエリアには高台もあり、頑張って登れば素晴らしい景色を眺めることができます。
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(ナイスタイミングで噴き出してる笑)
②グトルフォス(Gullfoss)
ゴールデンサークル二つ目は、グトルフォス。
アイスランド語で「Gull」は「黄金」、「Foss」は「滝」を表します。
つまり、「黄金の滝」。
ちょうど太陽の日差しにあたると滝が黄色く光ることからこの名称がついたようです。
先ほどのゲイシール間欠泉で完全にエンジンがかかった私は、この黄金の滝にも期待を膨らませながら移動します。
そして到着。
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お手洗いも心配ナッシング
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夕日がきれいすぎるって
標識に沿って歩くこと数分、水が落ちる音が聞こえてきました。
人が集まっている方に向かい、いよいよ黄金の滝とご対面。
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「迫力すごい!!けど日陰かい!笑」
黄金をイメージしすぎたので少し拍子抜けしましたが、これはこれでスゴイ迫力。きれいに虹もかかっています。
とはいえ日陰が多いので、どうやら太陽の位置が悪いようです。
太陽が移動するまでしばらく写真をとって時間をつぶします。
そして、数十分後、、、
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写真では分かりづらいですが、水しぶきが夕日を反射してきれいに光っていました。
黄金とまでは行きませんが、かなり幻想的な空間です。
また、日本で滝と言えば山や森に囲まれているイメージでしょう。
しかしここは緑が一切なく広大な茶色い荒野に囲まれており、地面と水の見事なコントラストが存在しています。
水と大地と太陽と広い空。まさにダイレクトに地球を感じられるスポットでした。
最後に帰り道にとった奇跡の夕日ショットをご覧あれ。
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③シンクヴェトリル(Thingvellir)
ゴールデンサークル最後はシンクヴェトリル国立公園。
「ギャウ」と呼ばれる大地の裂け目を目の当たりにできる世界遺産です。
具体的に言えば、ユーラシアプレートと北米プレートの裂け目が見られます。
言葉より実際見た方が早いと思うので早速どうぞ。
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やばすぎません???
歩道を挟んだ二つの絶壁がユーラシアプレートと北米プレートです。
本来プレートは海中に存在しているはずですが、ここシンクヴェトリルでは珍しく地上に露出しており、またその狭間を体感することができます。
こんな場所を歩いていると、地球のロマンとスケールの大きさに圧倒されて言葉も出ません。
ちなみに上から見るとこんな感じ↓
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まさに大地の裂け目。
この迫力はぜひ生で体感してほしいと思います。写真なんかでは伝わらない良さがあります。
終わりに
以上でゴールデンサークル体験記は終了です。
この日感じたことは、二つ。
一つはアイスランドという国は日本と同様火山活動が盛んな島国ではありますが、そのスケールは全く別物ということ。
地球の生命活動を肌で感じられるこの国には、日本にもヨーロッパの他の国にもない唯一無二の良さがありました。
再生可能エネルギーの活用についても、同じ火山に囲まれた島国として見習うべき点が多くあると思います。
また、二つ目は、社会人になる前に来てよかったということ。
普段ビルに囲まれた都会で生活し、スマホやPCなどの液晶画面とにらめっこをしながら生活してきた私にとって、こんな素敵な世界があるのかと
視野が広がった瞬間でした。
改めて旅は素晴らしいですね。
私はこれから東京で就職します。
学生生活とは違い、いかにお金を稼いで地位を築いて異性にモテるかがステータスの環境になるのではないでしょうか。
古い考え方と言われそうですが、人間の根底の部分はそう変わらないのが実情だと考えています。
金持ちの人、モテる人をすごいと思ってしまうのは本能です。
想像するだけで息が苦しくなりそうな社会ですが、苦しんだときはまたこのゴールデンサークルに来て、地球の壮大さに思いを馳せながら息抜きしたいものです。
そして、地球のパワーをもらって自分らしく日々生き抜いていければいいなと思います。
バイトで貯めた何十万というお金が一気に離散した今回の旅行ですが、このゴールデンサークルを間近で見て、「来てよかった」と素直に心から感じられました。
これまでだらだら書いてしましましたが、言いたいことはとにかく「アイスランドはいいぞ!!」ってこと。
皆様に伝われば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。