日記 4

 小学生の頃、夏休みの宿題に「一行いちぎょう日記」なるものがあった。計画性なぞない私は1日放置2日放置。3日も経てば、もうどうにもならない。一昨日の事すら思い出せないのに、んな昔の事を書けるかってんだよ。


 私は、寝る前に母親に読み聞かせてもらった絵本より、耳鼻科の待合室で父親に読み聞かせてもらった漫画の方が好きだったのだ……何の話だ?


 長らく、正確には中学で私立に入ってから(というのも語弊があるが)環境に恵まれていた。現在進行形で恵まれている。なのであまり意識していなかったが、自分は社会で迫害される側の人間であろう。いや、私が誰かを著しく迫害している側ではない(と思う)が。周囲がうまく立ち回って下さっていただけ、というか。そんな感じ。

 趣味も特技もないバケモノが誕生してしまったという事実にようやく気が付いた。中高、特に中3と高1は読書をしていた記憶しかない。が、それは多分、学校で都合よく時間を潰せるものが読書であったって、それだけの事だったのだ。現に今はほとんど読めていない。にも関わらず新刊や気になったものは追っているので部屋がパンクしている。バカ。

 とは言いつつ、最近、ようやく本が読めるようになった。ここ2年ほどは目が滑ってどうしようもなかったのだが、突然復活した。しかし、アレだな。本は読めば読むほど、どうして良いのか分からなくなる。自分が何をしたいのか、どうするべきなのか、あれで良かったのか、これで良いのかって。いつまでもそんな小学生みてぇな事を言って、などとも思うが。本当に分からないのだ。その点良いよな。数学や物理は。大学範囲だって、問題が解けりゃモーマンタイ。別に解けなくたってメシが食えなくなる訳でもあるまい。本は、読めば読むほど不安が増大して、メシが食えなくなります。今すぐ読むのやめろ。


 何だか最近、楽しい。根拠はないがそんな気がする。べんきょーは楽しいし、実験レポートも嫌だ嫌だ言っている割には達成感あるし。ゴミみたいプレゼンも、少人数(10人未満)になら苦ではないし。絵も自分の脳みそと連動し始めたように思える。ようやく時間の使い方を覚えたのかも知れない。


 あーなりたいとかこーなりたいとか。何か変わるんかなぁとか漠然と考えていたのだけれど、特に変わる気配もない。困った。毎回似たような事書いている気もするが、もうジジイなので思い出話しかする事がない。おしまいで〜す!


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