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傑作リメイク降臨!【リベサガ初プレイ記】

ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン(以下、リベサガ)発売!!!
 個人的に2024年いちばんのゲームニュースでした!

 原作(SFC)のロマサガ2を最高のゲームのひとつとして崇める身としては、本当に待ちに待ったゲームでした。ロマサガ1のリメイク(ミンサガ)発売から19年!
 ついに、ついに!
 この手に!!

 この記事ではリベサガの感想と、初プレイの記録を記します。ばりばりネタバレです
 私はリマスター版をやっておらず、リマスター版での追加要素とリベサガでの追加要素の別はきちんと把握できていませんが、主観的な体験を基準としてそこは区別せず、リベサガでこう変わっていた!という書き方で統一します。

 ※私がこの初回プレイをしたのはSwitch版です。現在、改めて購入したPC版で2週目をやろうとしているところです。

めちゃくちゃ良かった

 結論を言えば、満点のリメイクでした。宣伝文句に恥じず、面白さや歯ごたえを損なうことなく、ほんとうに遊びやすくなっています。まれにみる良リメイクではないでしょうか。
 システム面での改善や変更はあるものの、基本的には原作に忠実なつくりなので、大胆に改変したミンサガとは逆のスタイルですね。向こうは向こうで傑作なのを考えると、興味深い話です。

 以下、良かった点を挙げます。

・美しいグラフィックと、再現度
 まずは美しく生まれ変わった映像です。
 もっともグラフィック自体のレベルでいえば、今のゲームとしては最低限の基準を満たしている程度なのですが、SFCの原作に親しんでいた身としては、言葉にできぬ感動があります。
 アバロンの街並み、走り回る地上戦艦、そびえるテレルテバの塔など、ドット絵の画面から想像していたすべてを今、見ることができているのです。

 現代に通用する3Dグラフィックになってみると、ロマサガ2のゲームシステム自体が、相当時代を先取りしていたことを再認識できました。

・アレンジで蘇った音楽
 ロマサガ2の珠玉の名曲たちも、美しい音色に生まれ変わって冒険を彩ります。
 大げさに言えばアレンジしたというよりも、SFCの性能の限界という枷が取り払われたことで本来あるべき姿を取り戻した、くらいは言ってもいいと思います。

名曲『皇帝出陣』の堂々たるアレンジとともにこのセリフが流れる場面で全身に電流が走りました。

・霞を取り払い、格段に遊びやすく
 もともとロマサガ2は過酷なゲームでした。
 マスクデータが多く、様々な点で手探りで進めるしかない。また、いつでもセーブできる仕様も手伝って進行不能になるのも珍しくなく、初プレイでクリアするのは難しいほどの難易度でした。
 霞がかった中で模索するような独特のプレイ感があったのです。

 その難しさの多くの部分も、単に歯ごたえがあってやりがいがあるという部類のものだけではなく、わかりにくい、不親切、雑なつくり、などの問題点を確かに抱えていました。
 それゆえにその「ライトユーザーお断り」な雰囲気が、渋さのわかる通を自認するひねくれたゲーマーの自尊心を刺激し、ゆがんだ愛を注がれていたのも事実だと思います。

 一方で、フリーシナリオ、皇帝継承システム、パーマデスと引き換えに替えの利くキャラたち、閃きや戦闘陣形…といった独自性あふれるゲームシステムは、つくりの雑さを忌んで埋もれさせるには勿体ないものでした。

 リベサガではそのあたりが丁寧に改良され、本当に遊びやすいゲームになっています。遊びやすく、その上で原作のおもしろさやサガ特有のひょうひょうとした雰囲気が一切損なわれていない。
 さらに、高難度を求めるプレイヤーを満足させるハードモードも用意されいますし、ミニマップ表示、敵の弱点やHPの表示などの便利な機能は、ON/OFFの切り替えが可能です。
 自分の好きな難易度で、存分にロマサガ2の世界を楽しむことができるのです。

 戦闘面では、従来の閃きや陣形はそのままに、技・術ポイントのBPへの統合、連携、アビリティなど、システムがガラッと変わっています。

・においたつ原理主義
 上記いろいろと変更点も並べましたが、基本的には原理主義を基盤としており、製作陣が原作に相当の愛を持っていることが伝わってきます。

 前述の音楽はもちろん、ほぼ変更のないストーリーやイベントフラグ、セリフ、各クラス・キャラのグラフィックなど、いたずらな改変をせず聖典を重視する心意気が見られます。

 特に感動したのがモンスターのグラフィックで、ロマサガ2特有の妙なセンスと粗削りなデザインの独特のモンスターたちが、下手にカッコよく直されることもなくそのまま3Dになっていました。

・みんなもやろう
 というわけで生まれ変わったリベサガはほんとにおもしろいので、原作ファンもそうでない人も、RPGファンならぜひプレイしてほしいです。はじめてのサガシリーズとしても自信をもってお勧めできる傑作です。


【初プレイ記】

 ここからは、自分用の備忘録として初プレイを流れを記録します。

 まずは原作の知識だけで進めましたが、うっかりミスで年代ジャンプをひとつ逃した以外は想定通りに進みましたので、イベントのフラグやポイント管理などはほぼ原作に忠実で、大きな変更点はないと思われます。

初プレイ
難易度:オリジナル
縛り:プレイ上は特になし。攻略情報は見ず、原作知識で進める。

・レオン、ジェラール時代
 冒頭のイベントなど、親の顔より見たセリフがすべてボイス付きで蘇り、感動、感動。
 封印の地、ウオッチマン、ゴブリン。キングが異様に強くなってて焦る。
 ソーモン。

クジンシーが原作ポーズとともに戦闘に入るのが熱すぎる。

 いつものいろいろあって皇帝継承。

ジェラールがパジャマじゃなくなったけどあの白い服はそのままに王族っぽくなってて、なんとも秀逸なデザイン。

 パジャマを脱ぐ。
 ニーベル。メンツをつぶしてザ・ドラゴンをなぎ払いでボコボコに。

 ティファールは宝石鉱山の掃除だけして、報告せず。

 シティシーフの手助けで運河要塞攻略して南バレンヌ平定し、ジャンプ。パイロレクス様あまりに人気に檻から飛び出すムービーシーンを作ってもらえる。

~113年後~

・カール、エンリケ、ビーバー時代
 格闘家皇帝カール即位。
 メッシナ鉱山は掃除だけして、ハリア半島からヌオノへ。北ロンギット平定。

 カンバーランドへ。技の入れ替えを怠ったまま出張したため少し苦しむことに。デューンウォームに苦戦。空圧派の閃きを狙いたかったが余裕なし。 宮廷魔術士とフリーメイジが地裂撃を連打し、サイフリートを危なげなく撃破。BPシステムのおかげです。カンバーランド平定。

 アバロンの園を作ったが、たどり着けない水場に宝箱がある。

 カール帝は退位し、武装商船団皇帝エンリケ即位。
 コムルーン海峡突破し、閃きを少々。

コムルーン海峡の激戦で宮廷魔術師サジタリウスが戦死した。

 エンリケ帝は事故死(※)し、シティシーフ皇帝ビーバー即位。
 ビーバー帝の仕事は、ティファール宝石鉱山の解決報告でのジャンプ誘発。以上。ルドンを平定。

コムルーン海峡を決死で突破したエンリケは年代記に乗らないのに、報告しただけのビーバーが載る。世知辛い。

~139年後~

・アガタ、ジャンヌ時代
 ホーリーオーダー皇帝アガタが即位。
 東のダンジョンで第2形態のダンターグを発見。勝てないので引き下がる。
 ステップ~サラマットを踏破し、大学建設費用を稼ぎつつ移動エリアを広げる。
 石舟の扱いどうなるのかな~と思ったら、配下の兵に運ばせていた。スマート。

 サラマットのマンティスゴッドが技術点稼ぎ&道場に役立つのを発見。マップ切り替えで復活&オートセーブでき、単体出現で、スタンとマヒが通るという親切仕様。

 大学建設。試験合格でかなり素材が回収できる親切設計であった。

 コムルーン火山の鎮静化。

 アリの巣を掃除、クイーンを撃破。

 レオンブリッジを建設。

 アガタ帝は退位し、アマゾネス皇帝ジャンヌが即位。
 閃きと技術点稼ぎをしていたら、強くなってダンターグに勝てた。

~224年後~

・ハーバート、キャサリン時代
 帝国軽装歩兵皇帝ハーバートが即位。
 いままで陣形取得を兼ねて格闘家、武装商船団、シティシーフ、ホーリーオーダー、アマゾネス、と即位させてきたのだが、軽装歩兵でインペリアルアタックという陣形をおぼえて異変に気付く。もしかして陣形が追加されてる…?

 即位早々、ギャロンの反乱とコムルーン火山活発化。逆風の治世。

なかなかいいメンバー。

 コムルーン火山問題を解決。実はサラマンダーを見捨てるのが嫌で、冥術を取ったことがないです。今回もサラマンダーを選ぶ。

すばらしいアビリティです。
大好きなボス「岩」が高画質になってて歓喜!

 エイルネップ遺跡、ヤウダ、移動湖とエリアを広げ、お好きな七英雄にすぐに喧嘩を売れる状態に持っていく。ハーバートの仕事はここまで。

 ハーバート帝は退位し、帝国猟兵皇帝キャサリンが即位。
 帝国戦艦を建造し、ボクオーンを撃破。ステップを平定しジャンプ。

~245年後~

・プロキオン、エイリーク時代
 フリーメイジ皇帝プロキオンが即位。

棍棒、大剣、小剣、術…と各専門家を組み入れたパーティで進み、戦力増強の時代になった。

 アバロンの木が最終形態に。あまりにもでかくなってた。

 ひととおり戦力増強を終え、プロキオン帝は退位。サイゴ族皇帝エイリークが即位。
 沈没船イベントを終わらせる。
 インペリアルガード結成。
 イーリスと協力関係をむすび、忘れられた町でオアイーブの話を聞く。「不老不死」を見た瞬間、ソウジにテコ入れだ!と叫ぶ。

 子供と子ムーを終わらせ、ナゼール平定して年代ジャンプ(ダンジョン名が「子供と子ムー」だという妙な部分は原作そのまま)。

 この時代に、ファイナルレター、かめごうら割り、リヴァイヴァなどをおぼえた。

~162年後~

・ルナ、マライア、フィアラル、タンプク時代
 インペリアルガード皇帝ルナが即位。インペリアルガード女は重装だけど、オシャレケープとかヒールとかで強さだけではなく帝国の威光を表すかっこよさもありとても良いデザインだ。

凄みのあるメンツだ。

 アルビオン道場を訪れ、スカイドライブ、千手観音などを閃く。
 ノエルを倒す。

ノエルは連携「かめごうら観音」でフィニッシュ。かっこよく決まった。

 ルナ帝は退位し、海女皇帝マライアが即位。
 活殺獣神衝だけ閃いてなったので、槍使い5人でアルビオン道場にこもり、なんとか閃く。
 メンバーを入れ替えつつアビリティの極意化を進める。

 マライア帝は事故死(※)し、帝国鍛冶職人フィアラルが即位。
 フィアラル帝が退位し、軍師皇帝タンプクが即位。

 ここで、うっかりミスが発覚。沈没船イベントが終わると人魚イベントが発生しなくなるのを忘れていて、年代ジャンプチャンスを失うことに気づく。
 これにより、七英雄をもうひとり倒してジャンプせざるを得なくなり、最終皇帝が出てきてしまうことに。
 人魚イベントに関連しているであろう踊り子の加入がおそらく無くなり、イーストガードの即位などもできないという事態に。ちょっと失敗してしまった。

 氷海でスービエを倒す。

炎の壁が大活躍。

~204年後~

・最終皇帝時代
 伝承法に定められた限界に則り、アバロンの希望たる最終皇帝いちはるが即位。

最後のメンバーはアバロンっ子で統一。いつもの帝国直属メンバーに、新顔の鍛冶職人も。

 そして今作、技の即時極意化に、開発武具の即時流通があることが判明。ウワー遊びやすい!!(もちろん知らなかったので前の代に閃きも開発も必要なものは全て終わらせていました)
 あとアバロンの聖衣がふつうに開発可能になっててちょっとびっくり。

 最終皇帝の初仕事は地下墓地への急襲。事前知識があるので「ほぎー」する前に制圧したが、おかげで「ほぎー」イベントがリメイクでどうなったのか確認できなかった。次回プレイで確認しましょう。

 帝国鍛冶職人はアビリティのおかげで硬いし、腕力が高くてめちゃくちゃ強い。鍛冶屋の女性がそのあたりの屈強な兵士より殴れるのがおもしろいが、よく考えたらロマサガ3のノーラのオマージュなのかもしれない。

 ワグナスを撃破。やはり炎の壁が便利すぎる。

ふすまに突き刺さって抜けなくなってるやつがいた。

 あとは最終戦に向けて、合成術の書探し、せんせい探し、遺跡の攻略などを進める。
 全然見つからないなと思っていた熱風が帝国大学にあったのは灯台下暗しであった。

 ロックブーケを撃破。
 早見沙織様、ありがとうございます。

 「アバロンの亡霊」イベント。ちょっといい話。

いい話なのに普通にアンデッドだから天がクリティカルになるのが容赦ない。

 さあ、決戦の時だ!
 ラストダンジョンに乗り込む。

 ラスボスは結構苦労した。

 今回のリメイクでは、簡単になったりやりやすくなった部分が多いが、逆に難度が増した部分もあり、例えば合成術が書を拾わない限りいつまでたっても使えないなどもそう(そのかわり術がめちゃくちゃ強いけど!)。

 見切り枠が4つに固定になったのもそれで、原作のラスボス戦で「千手観音+見切り7つ」とかやってたのができなくなった。
 陣形を変えたり試行錯誤を重ね、連携の大ダメージを叩き込むのを目指して、なんとか勝利。敵の怒涛の連携を受けて徐々にパーティが瓦解しつつも、最後は鍛冶職人のスカイドライブでとどめを刺した。

 もっと効率の良い強いパーティメンバーにもできたが、できれば初プレイの最後はアバロンっ子で揃えたかったのと、全武器種を使える状態にしたかったので、以下の構成だった。

陣形:インペリアルアロー
最終皇帝いちはる(体術、大剣、地火天)
宮廷魔術士ルビー (棍棒、小剣、火風天)
帝国軽装歩兵フランクリン(槍、剣、地水天)
帝国猟兵ユリアナ(弓、風水天)
帝国鍛治職人エイトリ(斧、棍棒、地火天)

いいエンディングでした。

 というわけで人魚イベントを逃した以外には特に大きなトラブルもなく、ほとんどのイベントを消化しつつ存分に楽しむことができました。

 大満足!
 本当にいいゲームでした!感謝!

 さて、クリア後はそのままSwitch版でのニューゲームではなく、PC版を買いなおしてそちらでまた1から始めることにしました。
 寝転がりながらやりたかったのでSwitch版にしたのですが、やはり処理速度の問題で縛りプレイ等やるならPCかな、ということで。

 これからも楽しんでいきたいゲームですね。

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SUMIYU
金くれ