おっぱいが4つあった話
私にはおっぱいが4つある。
これに気がついたのはつい先月の話だ。
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両脇に虫刺されのような大きさだが、しっかり乳房がある。
小さい頃に水疱瘡にかかってから出来た痕だと思ったまま、特に気にせず22歳になっていた。
まさかこれが乳房だとは、生まれてこの方思いもしなかったのだから、事実を知った時は衝撃だった。
猫や犬を初めとする哺乳類の乳房は1つだけではないように、人間も進化の名残として、複数持って生まれる人もいるそうだ。
これを、副乳っていうらしい。
正直、今までみんなと同じように、何の変哲もない人間だと思っていたのだからちょっとショックだった。
友達や彼氏にも、気持ち悪いって思われないか心配になった。
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これからどうこの4つのおっぱいと向き合うか
少し悩んだけれど、最終的に
「おっぱいが4つあるって最強じゃね?」
って所に行き着いた。
進化の名残って、生きた化石みたいでかっこいいし、子供が4人生まれたら一度に4人おっぱいをあげることができるではないか。
おっぱいが4つある人は選ばれし者だけ。
なんだ、最強じゃん。
そして、友達も彼氏もみんなが、
「いいじゃん!不自由ないね!」
「4つは最強!」
と受け入れてくれた。
みんなありがとう。
おっぱいが4つあったことで、私は幸せものだったってことが再確認出来た。
おっぱいが4つって最強じゃん!