抱負

こうやって改めて「抱負」という単語を見ると、"抱いて負う"って覚悟の塊みたいなドシっとした言葉だなと感じます。


皆さま、今年もよろしくお願い致します。


昨日はおせちとしゃぶしゃぶでお腹を満たし、
そのあと15,000歩あるいて結果、摂取カロリー0のつもりで2021年2日目を迎えました。



昨今は愛のない時代だとか、優しさの時代に入っただとか言われます。

みんながアタフタ、気持ちのやり場がない状況からしたら確かに"愛不足"の時なのでしょう。

鬼滅の刃が流行ったのも納得です。

さて今年、461spaceとしては何を抱負に掲げようかなと考えた結果、
 

「不安の整理」

をテーマに掲げます。


愛のない時代、愛を抱えて近寄ってくる人がたくさん出てくるでしょう。それは決していい結果に繋がるものばかりではありません。

優しさを求めてしまう人が多い中、それを利用したビジネスや謳い文句や甘い言葉が溢れるでしょう。

しかし困ってる人に手を差し伸べる事自体は悪いことではありません。


つまり何が言いたいかというと、それぞれが"愛の中身を見定める事"が必要とされる時です。

ではその見定めはどうすればいいのか?

それは、その愛が「痛み止め」なのか「予防治療」なのかを見定める事だと思います。


「痛み止め」はそれに頼らないと生きていけない身体になります。しかし「予防治療」は自身の力で生きていける方向を目指せます。


「強くなれる理由を知った©︎LiSA」が大事だと思います。




僕として具体的にはアーティストさんから一番よく聞く悩みである「作品が売れない」という問題解決に「予防治療」で応えようと思っています。


昨年もたくさんのアーティストさんのお話を聞いてみて、作品が売れない悩みを持つアーティストさんもいれば、作品が売れる事で新たな悩みを持ったアーティストさんもいるし、作品を手放す事を嫌がるアーティストさんもいました。

皆さん、自分の作品に対する考え方も様々だなと感じ、それぞれが幸せだと感じる道筋があるんだなと、ある意味ショックを受けた経験でした。

そんな中、「アート」や「作品」という言葉に対する解釈が人によって様々だな気付きました。

それは「アート」という言葉の許容量がどんどん大きくなってるからこそ、「作品」と言って作れるものが増えているからこそ起こっている現象です。

受け止めるものが多くなればなるほど、混迷する確率は高くなり、それが「作品が売れない」という不安に繋がっていると推察します。


そこでその不安を整理する方法として、「作品」という言葉に含まれる意味を、2つに分けてみようと思います。

そのキーワードとなるのが、
「アートワーク」と「アートプロダクト」という2つの言葉です。

そしてこの2つのそれぞれの目的として、

・アートワーク=作る事を目的とする。
・アートプロダクト=売る事を目的とする。

という最終目的の棲み分けをします。


今現在「作品」と呼ばれているものの中には「作品(ワーク)」と「製品(プロダクト)」が、ごちゃ混ぜになっています。

「作品が売れない」という悩みの原因としては"売る事を目的として作ったものではない"からです。

恐らく"こういうものが作りたい"という想いで作られたものだからです。

逆に言えば"売る事を目的として作った"作品は作品ではないというのが僕は真理だと思っています。


そんな事言っても、日本でもアートマーケットが賑わってきてたくさんの作品が売り買いされているじゃないか!という声は当然です。

それは僕自身も喜ばしい事だと本気で思ってますし、この状況には肯定的です。

だからこそ、アートが一時代のプロパガンダに翻弄されない「防衛策」として、

・アートワーク=作る事を目的とする。
・アートプロダクト=売る事を目的とする。

に棲み分けをしましょうというお話です。

↓実はこの考えは以前にも記事にしています。

【批判覚悟】日本にはアートは根付かない
https://note.com/461space/n/ncbdfb1739745

この考え方って、結構多くの人に受け入れられない考え方だと思います。

なぜなら損をする人がたくさん出てくるから。

これは医者の世界と一緒で、予防治療が広く普及してしまったら、医者の役目が無くなってしまうからです。

アートの世界も、アメリカから始まったアートマーケットの仕組みが世界の主流であり、売り買いされている作品が"製品"だなんて言われた日にゃ、熱も冷めてしまうでしょう。

でもね、アートは常に常識を打ち壊してきたから発展したのであって、その打ち壊すべき常識が「作品と製品の棲み分け」だと思ってるんです。

そして実は日本は「製品大国」であり、伝統工芸品や、世界に誇る技術力がそれを物語っています。つまり「製品」と言うものに対して日本はポジティブな考え方を知っており、そこに「美」を見出す術も知っています。

そして「作品」というものに対して価値付けの仕組みを作ってきたアメリカの考え方があります。

この2つが培ってきたものを、作品と製品の今後の方向性として軸にすれば新たなアートの発展が待っているのではと。

そして「作品が売れない」という悩みは根絶するのではという、結構壮大な提言です。



小難しい話が続きましたが、今年は461spaceとして「ポートフォリオ作成サービス」を始めます。

アーティストさんと向き合い、ポートフォリオを作り込んでいく事で、各々が「強くなれる理由」を見つけてもらいたいと思っています。

では最後に、27年前のドラマのセリフを引っ張り出して置いておきます。


「そこに愛はあるのかい!」🥺

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