寄宿生活? NO27
子ども自立の郷ウォームアップスクールここからの寄宿生活は、木曜日から始まり、月曜日の夕方には自分の家に戻る…を繰り返していくというものです。なんかちょっと4泊5日のキャンプ気分です
なぜ? 4泊5日??
寄宿って、ずーっと泊まりっ放しじゃないの?と思われるかもしれませんが、子どもになんか問題があるってことは、その家にも問題があるってことです。子どもが寄宿をしてがんばってよくなろうとしても、環境(特に親子関係)が変わらなくては、また家に帰ったら逆戻りになってしまうのです。親も子もお互いにとってより良く変わっていかねばなりません。
親にとっては、1週間ごとにめんどくさいみたいだけど家に帰り、本当に子どもが変わってきているのかをじっくり見てもらったり、子どもにとっては、「ここから」で少し変わった自分を家で確かめたり、親の存在の大きさや、寄宿で緊張している気持ちを整えたり。少し距離をもつことで、よりいろんな目先のことに惑わされず、お互いのこと自分のことを見直すいい時間だと考えました。
また、そうして1週間に何日か帰ることで、本当にこの施設に預けて、子どもが変わってきているのかをチェックしてもらうということにもなり、私たちには厳しいけど、大切だな・・・ということでそうきめたのです。また、毎週家に帰ることができるので、ホームシックにかかりにくいことや、こちらにとっても、家の状態が手に取るようにわかります。
私たちの記念すべき第1号生との寄宿生活2週目を過ぎたころ、そうです。毎日毎日雨が降り続き、うっとうしい日でした。
良介が木曜日に来たのに金曜日の夕方になる前に深刻な顔で「帰りたい」と言い出したのです。
ああ~ やっぱりホームシックか?やっぱり寄宿は無理だったのか?
もしかしたら、何かいやなことがあるのかもしれない?
私たちの対応がまずかったのか?……いろいろ聞いてみたのですが・・・どれも違うというし、でもそんなわからないままで帰してしまうことはできなくて・・・
そしたら一番最後に言ったのが、「ナメクジがいやだ!」ということだったのです。
????なめくじかあ~・・・
でて来たらみんなが何とかするよ!と伝え、誰にもいやなことはある。それと今向き合っていることとどちらにウエートを持っていくのか?とりあえず家に帰して「また、来るかは、しっかり自分で考えておいで!」と帰したのです。
私たちの中では、本当にナメクジが原因か?もしそれが原因ならば、虫嫌いは克服できるのか?それって、克服しなくてはいけないことなのか?嫌いは嫌いでいいよね。でも、この余呉での生活は虫だらけ。じゃあここにきて自分を変えたいという気持ちと虫嫌い、どう共存もしかしたらしたらそういってるだけなのかも!やっぱり、どこか私たちの対応に問題があったんじゃないか?いいづらくてそういったんじゃ?ということが頭の中を駆け巡っていきました。
さてさて・・・
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