【音楽フェス】FFKT 2024 Izu Shirahamaに行ってきた
2024年9月28日(土)9月29日(日)に開催されていた伊豆白浜ホテル伊豆急で開催された音楽フェス FFKT 2024 Izu Shirahama に行ってきました。
丁度先週でしたね。
なかなか強烈な個性を持ったフェスで非常に楽しかったです。
元々、長野県の木曽にある、こだまの森というところでTAICOCLUBというフェスが開催されていて、そのフェスがFFKTに生まれ変わりました。
こだまの森でもFFKTは開催されていたらしいんですが、コロナ禍を果て、去年からは伊豆白浜のホテル伊豆急で開催されているようです。
ホテルでのフェスは比較的珍しく(あっても持続しない場合が多い)昨年度から気になっていました。
いざ訪問したら、コンセプトがバシバシに尖ってる大半面白いフェスでした。
色々課題はあるものの、大満足です。
来年開催されたらぜひ行きたいですね。
開催概要
会場:静岡県下田市 ホテル伊豆急
日時:2024年9月28日 土 29日 日
ステージ:
Ocean-ホテル前庭の芝生ステージ)
Hall-ホテル宴会場のダンスステージ
Kankyo Zone-ホテルのカラオケスタジオを利用したアンビエントエリア宿泊:会場ホテルもしくは近隣宿泊
アクセス:
伊豆急下田駅から専用アクセスバス 1時間に1本か2本で無料 10分か15分くらいでしょうか 約4.5kmあります。歩くにはきついですね。ジャンル:ほぼ電子音楽 そういえば生楽器使うバンドってほとんど出てませんでした
飲食:ホテル上階は持ち込み自由ですが、ホテルロビーから下の各フロアのある地下は完全に持ち込み禁止です(入り口は1箇所しかなくて、かなり徹底されています)昨年度はホテルそのものに持ち込みが禁止されていたようなので、少しづつ改善してるようですね
宿泊:ホテル伊豆急への宿泊が推薦されてますが、実は近隣の民宿泊とかでも良いみたいです。車中泊やテント泊は今のところできません。夜中もホテルには滞在できないようです。
良いところ ホテル会場とホテル泊
海沿いの清潔なホテルが会場でして、ホテル泊だとものすごく快適です。ホテルだけに、野外フェスで毎回懸念されるトイレが完璧です。
思い起こすと、なかなか面白い作りで、ホテルのロビーから下の階をクラブのように完全に閉鎖空間にしてクラブみたいな空間づくりをしてきます。
入り口から下は飲み物も持ち込めなくてクラブのようになってました。いい場所見つけましたね。ホテル付属の温泉が素晴らしい。露天風呂も最高で、アメニティも完備しています。屋外ステージの漏れ出るアンビエントやダンスミュージックを聴けます。昔のメタモルフォーゼにも会場そばに露天風呂がありましたね。朝風呂が天国です。
ホテルなのでタオルとか歯ブラシといったアメニティも完璧です。浴衣着て夜の庭でジャズとか聞くのも良いです。
プールにも入れます 今年は天気もイマイチだったのでかなり冷たかったようですが、結構入っている人いました。
私は入らなかったのですが、庭に素晴らしいサウナもあり、開催中に利用できるみたいです。
ホテルの隣にセブンイレブンがあるので色々便利です。
なんせ屋根がたくさんあるので、大雨でもなんとかなります。初日は小雨が降ってましたが、すぐ屋根に避難できるので全然問題ありませんでした。
逆に小雨の降る夜の屋外とか雰囲気かなり良かったです。
良いところ 音、ステージ構成、雰囲気
どこのステージも音がなかなか良いです。Hallはもう少し迫力があっても良いと思ったんですが、結構すごいのが低音がホテルの部屋とか建物に音がまわっていないんですよね あと、この種のフェスって会場以外にも音が飛んでることが多いのですが、あんま音が飛んでない気がしました。
アンビエント専用エリアが本当に素晴らしかったです。Kankyo Recordによる、チルエリアができていたのですが、物凄く素晴らしい空間でした。ホテルによくあるカラオケスナックを一時的に改装してアンビエントエリアにしていたんですね。音も素晴らしすぎました。私はここに1番滞在していたかもしれません。
ダンスフロアの没入感がなかなか 真っ暗なのですが、(もうちょいフロアもたまに照らしてくれてもいいかもですが)ライティングが決まっててトランスできます
djがプレイしていない時間も会場全体に音が響いています。アンビエントや環境音楽をかなり推しています。ホテルのロビーと地下フロア全体がアンビエントとかジャズに包まれています。0時くらいまでほんわか流れていたかな。
全体的におとなしいお客さんが多く、マナーも良い感じでした。持ち込み規制であまり飲む人いないからかもしれません。また、かなり渋めのアーティストとラインナップを揃えているためと思われます。そういえば良いか悪いかは別にして、ラビリンスみたく外人さんが多いとかなかったですね。
ゴミがほとんど散らかってません。フロアへの飲食持ち込み規制が厳しいからでしょうか。
ダンスフロアとアンビエントフロア(空間)とのバランスが過去最高に素晴らしかったです。がっつり踊って、素晴らしい音楽で休むことができました。
昔もたまにアンビエントや民族音楽っぽいテントを作るフェスはあった気がしますが、ここまでがっつり作り込んであるフェスは珍しいかもです。
良いところ アクセス
最寄駅の伊豆急下田まで都心から電車一本で行けます。少々時間はかかりますが、特急が頻発してて、座っていると気がつくと終点伊豆急下田に到着できます。シーズンオフなので特急も比較的予約も取りやすいです。
関西、中京圏からも行きやすいでしょうか(気のせいか、お客さんも関東以外の人が多かったように思えました)駅から会場のホテルへバスも頻繁してるため、公共交通で行きやすい。(とはいえ、色々問題もあり、後述します)
アンビエントフロアとかバシバシに決まってる、不思議なフェスでした。ホテルの構造と前庭をフルに生かした、なかなかすごいフェスに仕上がってます。
とはいえ、課題もないわけでなく、、、あと人数の少なさ故の快適さというのもあったと思っており、今後人数が増えたらどうなるかですね。
イマイチな点とか改善してほしいところ
会場内の飲食が少ない(食事 総合編)
現状、このフェスの最大の欠点であり、特徴でしょうか。フロアの持ち込み禁止が徹底されてるのにも関わらず、バーカウンターはフロア内に1箇所、食事はキッチンカーが2台、バーカウンターの隣のコーヒースタンドのマフィンとかしかありませんでした。そのため、来場者も少ないのにも関わらず行列ができていることが多かったです。隣にセブンイレブンがあるので、なんとかなるんですが、せっかくのフェスなのに地元の名物料理とかがないのもちょっと寂しいですね。(最近はFRUEみたいに飲食に力を入れているフェスもあるので)
金目鯛バーガーとか鰹の蕎麦とかもあるとよかったですね。
屋台の食べ物もピザとかなかなか美味しそうでしたが、前述の理由によりやばいかもということで朝もセブンイレブンで買ってきてしまい、結局屋台では食べませんでした。朝も行列ができてました。会場内の飲食が少ない(飲み物編)
フロアー内完全飲食持ちこみ禁止なんですが、飲み物買える場所が1箇所しかなくて混んでます。コーヒースタンドのコーヒーは美味しいのですが、ちゃんと入れてくれるのでこれまた時間がかかります。
昨年はフロアにもバーカウンターがあったみたいですが、今年はありませんでした。
あまりカクテルとか作らず、どぶ漬け(よくイベントであるような、氷入れた水にペットボトルとか缶を入れるだけ)でも良いのかもしれません。
とはいえ、そういえばフェスでどぶ漬けってあまり見なくて、カクテルわざわざ作るところが多いですね。個人的には時間もかかるのでどぶ漬けで良いのですが。とはいうものの、涼しかったのでコーヒーみたいな温かい飲み物も時期的に需要があるかもです。私はお酒を飲まないんですが、クラフトビールなんかも置いてあったのでしょうか。frueなんかだとたくさん置いてあった記憶があります。飲食が少ないが近隣に飲食店がない
飲食店が近くにあるともう少し楽しいのですが、残念ながら見つかりませんでした。
探せばあるのかもですが。
シーズンオフの静かな浜辺が広がってます。セブンイレブンはあるので困らないのですがすこしさびしいですね。飲食が少ないので、駅前に行こうと思っても初日はバスがない
アクセスバスですが、ホテルから駅前に行き来することは想定されていませんでした。
駅からの無料シャトルバス最終は1700、そもそも駅に行く無料シャトルバスは初日はありません。
ホテル前から駅に行く路線バスがあるんですが、2時間に1本くらいしかありません。伊豆急下田駅で飲食を済ましてきた方が良さそうです。デコや装飾が少ない ホテルそのものがなかなか良いデザインなのですが、もう少しデコとか装飾あっても良さそうです。エントランスとか看板も何もないので。記念撮影できるスポットもあるのですが、正直イマイチだったかもしれません。
アーティストが渋すぎる
これは良い点かもしれません。一般的に集客がすごい望めるというメンツでは無いせいか、すごい混んでいるというわけでない快適なフェスでした。2日目は少ししかなくて、外ステージを半日だけ営業する感じでした。室内とか2日目やって、大々的にやるのもありで、連泊して観光するというのも狙うのもありかも、とか思いましたがこれくらいでサラッと終わるのも良いかもですね。
ホテル会場のフェス
ホテル会場のフェスは数年前に開催されたニューアカオのruralとかたまにあります。栃木のホテルなんかでもテクノフェスが開催されたらしいのですが、単発で終わってしまったようです。なかなか継続開催されません。ニューアカオも通常営業が復活したので、多分もう2度と開催されなさそうです。
コストとか通常営業とのバランスとか色々あるのでしょうね。
ホテル会場のフェスは非常に快適に楽しめるフェスだと思うので、もっと開催されてほしいです。
まとめ
素晴らしい体験が得られる素敵なフェスでした。
音楽フェスなのですが、美術展にも近い体験が味合えます。
去年、鎌倉の神奈川県立近代美術館でやっていた吉村弘氏の展覧会や、京都でやっていたブライアンイーノの展覧会に近い雰囲気を感じました。
(そういや2つとも当方行ってました そろそろ初老なので体がこういう音を求めているのかもしれません)
まだ人気と知名度があまりなく、人数が少ない故の快適さもあるのかな、と思いました。主催者側も思考錯誤している様子が伺えます。台風シーズンということもあり、開催には厳しい点もありますが、今回は小雨で少し涼しいくらいの良い気候でした。本当に素敵な会場とフェスを堪能できました。
(伊豆熱海方面は悪天候で電車が止まりやすいのですよね)
また、音楽やコンセプトをアンビエント寄り、電子音楽寄りに振り切ってるのも非常に素晴らしく、今の時代に合ってるんじゃないかなと。最近訪問したフェスでも残念ながらコンセプトが???なフェスもありました。
FFKTの朝風呂にまた入りたい!!
フェスは音楽も重要なんですが、トイレ、環境、飲食も重要なんですよね。
一部課題もあるものの、素晴らしい体験が味わえました。来年もぜひまた行きたいと考えております。主催者の皆さん、会場のホテル伊豆急の皆様、演者の皆様、お客さんの皆様もお疲れ様でした。