筐体死んでも規格は死なず ADAT OPTICALインターフェース
※トップ画像は下記サイトより引用しました
https://fr.m.audiofanzine.com/dtd/alesis/ADAT-XT/
PCと接続オーディオインターフェースに、通常のオーディオインターフェースとは別に「ADATインターフェース」というものが積まれていることがあります。
特に設定とかいらず(ルーティングを設定する必要はありますが)一本の光ケーブルで8CH分のデジタルオーディオ信号を送ることのできる非常に便利な規格です。
最近はモジュラーシンセのモジュールでも、ADATインターフェースを搭載するものもあり、色々使い勝手のよい規格となっています。
あと、デジタルミキサーでも搭載されている場合がありますね。
また、ベリンガー社などから、8CHオーディオをADATに変換するラックマウント機器も販売されています。
これを使うとオーディオインターフェースにオーディオ入出力を増設することができますね。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/185101/
この規格、もともとは1990年代にALESIS社が出した、S-VHSカセットテープを使うデジタルレコーダーと一緒に開発された規格で、ADATというとそのレコーダーのことを指していました。
ADATは当時のデジタルレコーダーとしては性能の割には非常に安いということで一時期非常に流行りました。(他にhi8のテープだったかな?を使うTASCAMのマルチトラックデジタルレコーダーとかもありましたね)しかしながら、DAWの隆盛により、他のデジタルレコーダー共々ほぼ死滅して今に至ります。
(たまにハードオフとかで二束三文で縦に並んで置かれています 今でも生きていればDAコンバーターとして使えるかも??)
この記事も面白いですね。亡霊…確かにそうかもしれません。
https://unko.kpop.jp/studio_one/20191116-adat.php
※そういえば昔はデジタル伝送でクロックを合わせるとか色々面倒くさかった気がします。いつのまにかUSB1本でデジタル伝送出来たり便利な時代になりました。
ADAT OPTICALと同じ役割をusbで果たすこともできるようになりましたが、規格の安定性と普及度からかいまだに愛されている規格に思えます。
元の機械は死滅しても、規格はいまだに愛用されていてあちこちの機材で使われている、ということで筆を取ってみました。