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2023年 年末 アナログポリシンセサイザーが欲しいので一覧にしてみた 選択肢が実は少ない問題
※画像はBING IMAGE CREATORで自動生成しました。
初回投稿日 2023年12月10日
更新日 2024年5月10日
DREADBOX murmox、Oberheim OB-X8を追加
behringer pro-800、及びSequencial周り修正
世の中デフレだ、やれ資産下落だと色々騒がしい世の中です。
(最近は円安のせいもあり、日本国内の物価も上がり始めて庶民の懐が苦しいですが)
アナログシンセサイザーは何台か所有しているのですが、ふと気が付くと、どれもモノシンセ(単音しか出なくて和音が出ない)ばかりでした。
アナログシンセで和音を弾きたい、と思い始め、色々と調べているとハードウェアのアナログシンセは未だに高価なのでは、ということに気がつきました。そんなわけで、アナログポリシンセの一覧を作ってみました。
記事書いてて気がつきましたが、選択肢が少ないというより、アナログシンセを積極的に販売しているメーカーが少ないんですね。
また、小型軽量なアナログポリシンセの選択肢が非常に少ないです。
アナログポリシンセは80年代から実はあまり値段が変わっていないのかもしれませんね。
一部、ネットの情報やレビューを元に各機種の情報を書いていますが、現在は改善されたり変わっている点もあるという話もあるので、最新情報は各自調べてみてください。
2025年1月25日追記
DREADBOXの正規輸入が始まり、fivegでの販売取扱が始まったので追記しました。
アナログポリシンセに限らなければ、和音を演奏できるシンセは安価なものから高価なものまで、沢山ありますね。
本物のアナログシンセでなくても、デジタル技術で本物とほとんど変わらない音を持つシンセも多いですが、やっぱ気分の問題で本当のアナログシンセは使いたくなりますね。(アナログモノシンセとか、デジタルオシレーターの機材と比べると、気のせいか音色が艶っぽい感じがする、というか非常に豊かな倍音とか持っている気がします 気のせいかもですが)
アナログシンセサイザーとは
70年代から普及し始めた電子楽器です。minimoogやプロフィット5が有名でして、デジタルシンセにはない音の温かみと太い音が特徴です。
個人的には太い音というのは機種による気がしまして、繊細な細い音のアナログシンセも多い気がします。
1980年代初頭にDX-7などのデジタルシンセサイザーが発売されて、一時期人気がなくなってしまいましたが、90年代から独特の音の温かみと太さが再評価されて、今に至るまで人気があります。特に2010年代からはモジュラーシンセの人気も重なり、KORGが安いアナログシンセを多種発売したおかげで、ジェネリック品の発売も進み世の中に再普及しました。アナログシンセは今でも非常に人気です。もはやスタンダードな楽器の一種といえるような、プリミティブな電子音を奏でる電子楽器です。
なお、この後フィルターとかパラフォニックとか用語が色々出てきますが、この辺りの解説記事を参考にしてください。
まず、本題の現在の状況に至る前に、過去の歴史を簡単に書いてみたいと思います。
モノシンセとポリシンセ アナログシンセの歴史
アナログシンセサイザーは構造上、多数の部品を使わざるを得なくなり、どうしても高価になりやすいようです。そのため、70年代はモノシンセという短音しか出ない楽器がほとんどでした。
そのあと、和音を演奏できるポリシンセが発売され始めたのですが、当初数百万するという、アマチュアには手の出ない高嶺の花でした。
その後、80年代半ばになるとデジタル制御回路を組み合わせたアナログシンセが大手メーカーからいくつか発売されて、アナログポリシンセの値段も数十万に落ち着きました。
この頃はmidiも普及し始めて、midi付きのアナログシンセも何機種か発売されます。
JUNO106はかなりヒットしたようです。
ただ、1984年頃はデジタルでもっと高性能(と当時思われていた)なシンセサイザーが多数開発されて、アナログシンセが一気に不人気になりました。
当時のデジタルシンセの代表機種だとヤマハのDX7ですね。
そして、生音に近い音を再現できるRolandのD50とKORGのM1が世界中で大ヒットして、アナログシンセが見向きもされなくなる時代がやってきます。
アナログシンセは1987年くらいからガレージメーカー製品以外は新発売されない時代が長く続きました。
なお、デジタル回路が導入されると同時に、UIのつまみやスライダーも廃止され、ボタンやダイヤルでパラメーカーを呼び出すシンセがデジタルシンセでもアナログシンセでも主流になりました。
アナログシンセでも、オシレーターが完全アナログのVCOからDCOになり、安定性が増してコストダウンされました(DCOの方が音が多少デジタルっぽいとか細いとかあるのでしょうか?)
当時のアナログシンセではKORGのPOLY800も性能の割にはかなり安価でヒットしたみたいですね(この頃の機種からつまみがなくなります)
確かパラフォニックなんですよね。
パラフォニックの場合、和音を弾いた時にフィルターが一台しかないために音色が不自然になるということがあるみたいですが、気にしない人は気にしないかもです。
またローランドも廉価版機種だとαjunoシリーズなんかもありました。わたしこの機種好きで何度か買いました。(中古でも2万円台とか手頃な値段で手に入ったんですよね)
今でこそツマミとスライダー付きのシンセが当たり前ですが、90年代前半は中古でしか入手することができませんでした。また、midi付きのアナログシンセもごく一部の輸入品を除いては中古でしか入手できなかったように記憶しています。
90年代後半-2000年代初頭になると、アナログシンセが再評価されるようになりますが、当時と同じような純粋なアナログシンセの再販はなかったように記憶しています。
dspで回路を再現したVAシンセだったかなと。
JP-8000とか、nordleadが当時人気がありました。
2010年頃 KORG革命
2010年頃、KORG社がアナログシンセを廉価で作り始めます。
モノシンセのmonotribe、当時の名機のms20を小型化したms20miniに始まり、volcaシリーズ。
新品のアナログシンセが1万円台で買えるのは本当に凄かったのです。
あとで後述しますが、特にポリシンセのvolca keysは今見てもとんでもない安さでした。
そこから安価なガジェットシンセや、近代化された本格的なモノシンセが10万円以下で国内外各社から発売され始めます。
以前記事に書いたtoraiz AS-1やRolandのSE-01が本格的なモノシンセですね。
また海外でもmoogやsequencial circuitから当時の再現品みたいな近代的なアナログシンセが多数発売されるようになります。ただ、これらの海外製アナログシンセですが、和音を鳴らせるポリシンセだと、非常に大きく、30万円以上と高い機種がほとんどでした。
ベーリンガーのクローンシンセ
近年になって、元々安価な音響機器やエフェクターを作っていたベーリンガー社が突如各社の往年の70年代-80年代のシンセをほぼそのまま、クローンにして5万以下の安さで大量に販売し始めました。
有名なアナログシンセから、こんなの誰が買うんだろ、というどマイナーなシンセまで多数ラインナップしています。
それでも、アナログポリシンセは少ないままで、大半はモノシンセだけでした。
他社のブランドをそのまま使ってクローンを作る手法にも批判もあります。また、現行のモジュラーシンセのモジュールをそのままクローンとして安価で販売する手法にも批判が多いです。これらについては本題でないのであまり触れないです。一説によると、その前にソフトウェアシンセで各社がレジェンドシンセのクローンシンセを作りまくってるのを見て始めたのでは?と聞いたこともあります。
最近になってアナログポリシンセのリイシュー機種もいくつか作り始めて、実際に生産してるものもあるようです。
しかし、ベーリンガーは機種は多いのですが、日本国内だと流通が非常に怪しい機種も最近は多いです。欲しい時に入手できない機種が多くて、、どうなんだって感じもあります。
今入手しやすいアナログポリシンセ お手頃価格版
10万前後-10万以下で買えるアナログポリシンセを集めてみました。
KORG
前述のように、2010年ころからアナログシンセの実機を積極的にリリースしているメーカーです。
VOLCA KEYS
なんと3和音が演奏できるアナログシンセで1万円台というとんでもない安さで、他に比べられる機種がありません。
和音の波形が矩形波に固定になっていたり、3音全て別々のフィルターを持っていないパラフォニックだったりと、一部簡略化している部分はありますが、それでも他の機材に比べ凄まじく安いです。
多分初期の定価を安くしすぎたんでないかという気もしたします。
発売当初は12800円くらいで新品で買えて、今は少し上がってるようですが、まだ新品で買えます。
70年台のKORGの名機である700dvを元にポリシンセ化したようです。
1vcoで音が細いとかいう懸念もあるかもしれませんが、あまりそれも感じさせない非常に素晴らしい音が出ます。さらにディレイもついています。特筆すべきは通常のdin midiもついているので、鍵盤とかで和音をすぐ弾けることですね。
volcaには色々な機種がありますが、その中でもアナログポリシンセはこれしかなく、非常に貴重な機種だと思います。将来もずっと愛用されるのでないでしょうか。
そのうちvolca FMのようにバージョンアップされるかもしれませんね。
minilogue xd
4音ポリのコンパクトな本格アナログシンセです。
アナログオシレーターとデジタルオシレーターのハイブリットです。
先代のminilogueにデジタルオシレーターを追加して、エフェクターやシーケンサーを強化したようです。
鍵盤なしバージョンもあり、鍵盤無しならコンパクトですね(鍵盤なくてもボタンで発音できるみたいです)
なかなか良さげなシンセみたいですが、マシンライブ界隈だと周りで使ってる人を余り見かけないです。
マシンライブだと可搬性が重要なので、大きくなりがちな鍵盤付きシンセを使う人は少ないです。この機材を選択する人は少ないのかもしれません。
minilogue
minilogue xdの先代です。
出た当初なかなかインパクトがありました。小さい液晶で波形を見れるので話題になりました。
minilogueシリーズは全体的に安くデザインも良いのですが、アナログシンセにしては音が少し大人しいのかな?という意見も多いようです。ただ、最近中古で5万-3万円代で買えるので、少し興味が出てきています。
シンプルな初代が気になりますね。
両機種ともにdecksaverも使えて便利ですしね。ただ、中古の説明見ると、たまに加水分解してるつまみがあるとの記述が多いのが気になりますね...(追記 加水分解は初期のモデルのみで、現在の出荷モデルは改善されているとの話があります また、数千円でつまみも交換できるようです)
この動画見たんですが、両機種でかなり違うんですね。意外と初代minilogueの方がオシレーターが面白いのと、XDだとエンベロープがADだけに簡易化されてるんですね。
なお、最近シンセベースに特化したminilogue bassというのも出たようです。
(プリセットとデザインが違うだけなのでしょうか)
IK MULTIMEDIA
元々音楽関係のソフトウェアやプラグインを作っていたイタリアのメーカーが、このところ音楽機材にも参入しています。(arturiaも元はソフトメーカーでしたね)
uno synth pro x
3音パラフォニックで演奏が可能なアナログシンセです。シーケンサーや豊富なエフェクターを搭載して、グルボとしても利用できます。
標準dinがついていたり、Rolandのboutiqueに仕様が似ている気がしますね。
yebisu303さんのレビューでわかりやすく解説されています。豊富な操作子(鍵盤とstepも分かれてる)でモジュレーションの操作とかもかなり使いやすく設計されていそうです。
uno synth pro
同じくikマルチメディアから出ている3音ポリパラフォニックのアナログシンセです。鍵盤付きとかコンパクトとか本格的なフィルターとかメリットはありますが、pro xが出てしまったので少々中途半端な機種になってしまったかもしれません。
鍵盤が欲しい方はこちらの方がいいかもしれませんね。
behringerのアナログポリシンセ
Poly-D
minimoogをそのままポリシンセにするというコンセプトで作られたシンセのようです。パラフォニックで4和音出せてシーケンサーもついてるみたいです。
実売10万円前後のようです。
冷静に見るとクローンですがクローンでない、かつて存在していなかった不思議な機種ですね。
重さ12キロあるのでかなり本格的ですね。
ポリで使うよりもモノシンセとしてレイヤーすると太い音が出て良いっていう評判のようです。
deepmindシリーズ
これはJUNO-106シリーズを元にして作られたシリーズと言われていますが、エフェクターを大量搭載して別物みたいになってしまったシンセと言われています。
12音ポリなのですね。
モジュール版が10万前後で入手できます。
冷却用のファンがうるさいという意見もあるようですが、なかなか評判の良い機種のようです。
monopoly
まんまKORGのmonopolyをクローン化した機種のようです。
実売8万円くらいで、音が良いと評判のようです。poly-dと同じ筐体を使ってるのでしょうか。
pro-800
これもまたsequencial circuitの prophet600を元にクローン化した機種です。同時発音数がprophet600より増えているそうです。sequencial circuitのシンセはとても良いものの、非常に高価というので知られていましたが、廉価版として1984年頃に開発されたシンセが元になってます。
当時の音が欲しい人が多く、人気がありそうですが何故か日本国内では入手難になっています。
DREADBOXのアナログポリシンセ Nymphes
ギリシャのメーカーのDREADBOXからアナログポリシンセNymphesが発売されています。一時期サウンドハウスでも売っていましたが、今見たら終売になっていますね。(一時期elektronが日本の代理店を務めるという話がありましたが直前で流れたようです)
7万円台くらいですが、この値段で6音ポリというのは貴重なポリシンセのような気がします。今でも入手はできるのでしょうか。
2024年1月25日追記
各種シンセの輸入代理店の福産起業がdreadboxの正規代理店になり、fivegでの取り扱いが始まりました。
値段も7万円台税抜と安いです。
Waldorfの廉価機(現在は終売?)
廉価機のROCKETなんていうのもありましたが、現在は終売してしまったようです。
WaldorfからもROCKETやPULSE2というパラフォニックのアナログシンセが発売されていました。(ROCKETはコードモードで和音を出す形式だったと記憶していますが)
他にもいろいろな機種があるようですが、アナログオシレーターを積んでいる機種はない?ようです。
モジュラーシンセのアナログポリオシレーター
ちなみに、昨今はモジュラーシンセがブームにもなっておりまして、私も通常機材よりもモジュラーシンセを使うことが多いです。
モジュラーシンセでポリの音源自体は比較的多数出ているのですが、ポリのアナログオシレーターは非常に少ないです。モジュラーシンセでどうやって和音を出すのかというと、CV1系統で自動的に和音を生成してくれるモードがついてることが多いです。他にも各音ごとにCVを入れることができるモジュールも存在します。
アナログオシレーターで、和音を出せるポリシンセモジュールは知る限りinstruoのsaichくらいでしょうか。
※Twitterのフォロワーさんに教えていただいたのですが、doepferからも出てるようです。
instruoのsaichは、同じinstruoから出てるハーモナイザーを使うとコントロールがしやすいようです。
簡易的にポリで鳴らすモジュールとしては他にもこんなのあるみたいです。
ただ、ちゃんとピッチが出るかは怪しいですね。
また、doepferのこのモジュールをフォロワーさんに教えてもらいました。
なかなか面白い複雑なことができそうです。
1系統のcvでコードを演奏したい場合、各オシレーターのピッチは自分で合わせてコードを作るしかなさそうです。
(あとはinstruoのやつみたいなポリ用のハーモナイザーを用意するか、、、)
15万以上のアナログポリシンセ
この辺りになると選択肢が増えてきますね。
かつての名機の血を受け継ぐモデルなども色々あります。ただ、moogが実質解散状態になってしまったり、海外の高級シンセを作るメーカーも色々経営的には難しいことも多いみたいです。
KORG PROLOGUE
国産では珍しい、ピュアアナログシンセのポリシンセ上位機種です。
発音数も上がり、音も非常に良いようですね。
(レビューを見るとチューニングなど細かい不満点があるようですが、それだけアナログシンセは現在でも開発が非常に難しいのかもしれません 最新出荷版はチューニングが安定しているという話もあるようです)
minologue XDと違ってモジュール版が出ていないので、モジュール版もあっても良いと思います。手弾きが多いと思われる、アナログシンセにおいて同時発音数はかなり重要ですしね…
※サウンドハウスではすでに終売していますね…開発や部品確保も大変なのでしょうか。
Roland JD-XA
Rolandでは珍しいアナログシンセ音源を搭載しているハイブリッドシンセです。アナログ部は4音ポリのようで、なかなか本格的なアナログシンセを搭載してるようです。
置き場があればなかなか良いシンセなのでないでしょうか。
見た目は賛否が分かれそうです。
elektron ANALOG FOUR MKII
みんな大好き 北欧のelektronからもアナログポリシンセが出ています。
シーケンサーも非常に強力でグルボとしても使えるのはelektronらしいですね。ただ、MKIIになり、少々大型化してしまったようです。中古で10万円台半ばくらいで購入可能みたいです。
なお、コンパクトで人気の弁当箱スタイルのアナログシンセサイザーsyntaktもあるのですが、あちらはポリ演奏できないみたいですね。残念…
VERMONA perfumer mkii
Twitterのフォロワーさんから教えてもらったアナログシンセ音源です。モノシンセを4台並べてモノシンセ4台とか、4音のポリシンセにもできるみたいです。
モジュラーシンセのモジュールっぽい発想ですね。
巨大で迫力もすごいですが、音もなかなか凶暴で面白いです。
20万円くらいで今でも入手できるみたいですね。
Arturia POLY BRUTE
そういえばこの機種も記載するのを忘れていました。
Arturiaもモノシンセから発展したポリシンセを発売していました。
モジュレーションパッドが変わっていますね。
ただあそこだけ昔の家具みたいなのと、全体的なデザインの統一性が取れていなくて個人的にはデザインがあまり好みでないかもです。
黒一色バージョンが一時期販売されていたようで、こちらの方が好みかもしれません。
値段は40万円くらいと結構しますね、、、Arturiaは色々お手頃なイメージがありましたが、アナログポリシンセとなるとやっぱり高くなってしまうんですね。
みんなの憧れ Sequencial(Dave Smith instruments)
ポリフォニックアナログシンセの伝説の名機である、prophet5をかつて開発していた、旧sequencial circuitの創業者であるDave smith氏が2000年代初頭に立ち上げた会社です。sequencial circuitやprophetは商標を一時期ヤマハが持ってたのですが、現在は全て返却されたようです。
2018年にかつての社名であるSequencial circuitを元としたSeqencialとなりました。
Dave Smith氏は2022年に亡くなってしまいました。切ない。
また、今はオーディオインターフェースなどを手掛ける英国のFOCUSRITEの傘下になっているのですね…
※24/5/10 一部社名が誤っていたので修正しました。
参考
Sequencialは商品ラインナップがたくさん合ってわかりずらく、こんなコンテンツも用意されていました。
(デジタルシンセも出してたと知らなかった 買う人いるのか…)
鍵盤付きだけでなく、モジュール版もラインナップされてるのが嬉しいところですね。
Prophet-5 rev4
世界中の色々なミュージシャンに愛用された伝説の名機が40年ぶりくらいにアップデートしていきなり復活しました。
(見た目はほぼ同じですが、多分中身は別物なんでしょうね...)
置き場も値段も60万弱となかなかすごいですが、いっそのことこれ買っておいた方が末永く使えるのかもしれません。
ちなみにrev.3までの旧型は背面にヒートシンクが付いていてメカニカルでカッコよかったんですが、今作はスッキリしています。
発音数は倍増させた10ボイスバージョンもあるみたいです。
TAKE 5
sequencialから出ている比較的安価なアナログポリシンセです。
25万円弱とこのメーカーにしてはお手頃な感じです。
廉価版とはいえ、機能は充実してるみたいですね。
Prophet-6
prophet-5 rev4の以前に発売されていたアナログポリシンセです。prophet-5にこだわりがなければこれでもいいのかもしれません。
pioneer dj toraiz as-1の元になってるとか言われています。
これも60万近くするみたいです...
(そりゃtoraizs as-1がいい音するわけだ)
Prophet rev2
prophet08という2000年代初頭に出たデジタル制御のアナログシンセを改良したもののようです。20万円台後半-30万円台で買えるので比較的お手頃かもしれません。
TRIGON-6
これはsequencial circuitなんですが moogと同じラダーフィルター構造をあえて採用しているシンセのようです。
往年のmemory moogとかに近い音が出るんでしょうか。これはこれで面白いですね。
これは50万円くらいみたいです...
OB-6
sequencial circuitと並ぶ、アナログシンセの王様であったらoberheim社のシンセを引き継いで発売されたシンセです。
Oberheimは当時から音が分厚いと言われていました。
私も昔からoberheimのシンセは気になっていたので、買うとしたらこれですかね(買えません)
後述のOB-X8より多少コンパクトで、モジュール版もあるみたいです。80年代半ば以降のXpanderとかに近いデザインになってるのでしょうか。
OB-X8
同じく、新しくなったOberheimからリリースされているアナログポリシンセです。
Oberheimの旧機種の中でも、1980年台初期の OB-X、OB-Xa、OB-8を引き継いでいて、非常に人気があるようです。
(当初記載が漏れておりました。すいません、、、)
PRO 3シリーズ
強力なモノシンセとして売られている機種ですが、実はパラフォニックで3和音が弾けるみたいです。
とはいえ、30万円くらいするんですね、、、
デジタルオシレーターも搭載されています。
Sequencialその他の機種
中古とかかで見かけたり名前をよく聞く機種もあります。
PRO08を元に4音ポリにしたのがmopho-x4で、新品価格で15万円くらいとなかなか安くコンパクトです。愛用しているプロの方もいるみたいです。音源だけにしたのがTETRAのようです。
TETRAはコンパクトで良さそうです。たまに中古で出てくると10万円以下で落札されているようです。
Moog Synthsizer
伝統のシンセサイザーメーカー、MOOGも近年復活して様々なアナログシンセを出していました。
先日、実質破産状態で大手のinmusicに入るという報道がありました。
なかなか厳しいみたいです涙
日本の代理店もKORG扱いから、inmusicに代わるということで、これから流通経路なども色々変わるかもしれません。
現在も売っているシンセで、ポリシンセは少ないですね。
MOOG Matriarch
Moogが出している4音パラフォニックセミモジュラーシンセです。
パッチングも楽しめることができます。
30万円台となかなかの金額ですね。
Moog One
現代版のmemory moogのような超高級アナログポリシンセサイザーです。
冷却用のファンが7台もついているらしく、すごいですね。
値段も凄くて120万円 重さ20KGのようです。
やはり今の時代でもアナログシンセを本気で作るとなかなか大変なのだと実感できる機種です。
Dreadbox Murmox Adept edition
機材好きが近年大好きなお祭り superbooth24に合わせて発表されました。
最近、安価なアナログポリシンセのNIMPHESが人気のDreadboxですが、昔から高級機のMurmoxを発売していて、時々再販してたようです。
(でも昔のバージョンはかなりデザインが違うので別物かもしれません)
superbooth24でも再販されるようで、300台限定で2180ユーロ、日本円で36万円というなかなかの高級シンセです。
エフェクターもかなり強力なアナログエフェクターとデジタルエフェクターが積んであるようです。
昔のリズムマシーンみたいに布が貼ってあるのが面白いですね。
動画見るとかなりデカいですねw やはりアナログポリシンセは普通に作ろうとすると今の時代でも回路が膨大になるのかもしれません。
まとめ
こうしてみると、やはりアナログシンセサイザーで和音を鳴らせるポリシンセの選択肢は限られますね。
今は終売してしまっていますが、DAVE SMITHのTETRAとかコンパクトなあなログポリシンセで非常に良かったのでないかと感じさせます。
elektronのsyntaktがアップデートでポリ演奏もできると良いのですが…
でもなかなか難しいものですね。
そして、VOLCA KEYSがあまりにも凄すぎるのではないかと改めて思いつつあります。(買いなおしてもいいかも)
4音以上の発音数を持つ、アナログポリシンセは本当に少ないですね。20万円くらい出さないと手に入らないのはなかなか厳しいのかもしれません。
また、ハードウェアの電子楽器は、この時代でも生産とかバランスを取るのが非常に難しいのだなと調べていて感じました。アナログシンセの少なさに見えますよね。ほんと開発者の方々にはレスペクトです。
今後も良いアナログポリシンセが出ることを期待します。