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ふたりclip しおちゃんへ

しおちゃんに出逢った3年半前、

私はとても苦しい場所にいました。

体調を崩し、学校に行けなかった。

行きたい、行かなければいけない、と、どれだけ心が声をあげようと体はついてきてくれなかった。

「自分はこれからどうなるんだろう」と先の見えない不安でいっぱいで、周りにいる全ての人が自分よりも優れて見えて、もう、どうしようもなかった。



そんな時に出逢ったしおちゃん。

お世辞にも広いとは言えないキッチンでハンバーグを作り、幸せそうに食べるふたりがいた。

しおちゃんは私が知っているどんな人よりも綺麗で、素敵で、愛くるしい人だった。

当時の私は、相手がいい人であればあるほど、優しくされればされるほど、自分との差を感じて惨めに思えてくるような、そんな心持ちで生きていた。

でも、しおちゃんのことを見ていても不思議とそんな劣等感は抱かなかった。

クラスメイトや先生から悪気なく飛んでくるナイフに耐え忍ぶ毎日の中で、ふたりの動画を見ることが唯一の癒しの時間だった。こころの拠り所だった。

「こんな暮らしがしたいなぁ」「こんなお洋服が着たいなぁ」「こんな人になりたいなぁ」
ふたりの動画はしあわせな想像に耽る時間をくれた。

カメラを買ったり、しおちゃんと同じお洋服を身に纏ったり、しおちゃんと同じものを作ったりした。
ふたりの動画はたくさんのきっかけをくれた。



ふたりが別々の方向に進むことを報告してくれた時、そんなことを思い出していた。

苦しい中で、ふたりの動画はオアシスだったなぁとあのつらい日々のことを思い出していた。

どう感謝を伝えたらいいだろう。この気持ちをどんな言葉に乗せたらいいだろう。

考えても考えてもわからない。

ありがとうとか、そんな月並みな言葉じゃ伝わりきらない気がするけれど、でも、わからないから。


本当にありがとう。ふたりにたくさんの幸せきっかけをもらいました。ありがとう。



これからもふたりの活躍を応援しています。

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