機材の話 #2 StudioLogic Numa Compact2


StudioLogic Numa Compact2  デビュー日の1コマ。

今回は機材の話です。
StudioLogic Numa Compact2について。
イタリアのメーカー、StudioLogicより発売された88鍵盤キーボードです。


2台目の機材

前回紹介したRoland JUNO-DSに続く2台目の機材として購入したのは
StudioLogic Numa Compact2でした。
以前所属していたバンドを結成する直前に88鍵盤のキーボードを手に入れる必要があると考え、学生でも手に入る価格帯のキーボードから選びました。当時の価格はスタンドやペダルを合わせて¥90,000-くらいだったような…
本当はKORGのKROSS-88を購入するつもりでいましたが、重量や価格帯の問題もありこの機材に辿り着きました。

特徴

この機材の特徴はなんといっても軽量なボディでしょう。
重量は88鍵盤としては脅威の7.1kg
61鍵盤のJUNO-DSが5.3kgなので、少し重くなったくらいのノリ…
セッティング時は片手で持てますし、膝の上に置きながら弾くことだって余裕です。
鍵盤はオルガンやエレピを弾くのにちょうどいい軽さ。
決して重くはないのでピアノをメインで弾こうと思うのは少し無理がありますが、これが軽さのワケです。
ちなみに鍵盤はFATAR社製。Nordを始め、moogのシンセにも使用されています。実質Nord Stage Compactですね(?)

また、スピーカーが2つ搭載されているので自宅などでヘッドホンやアンプに繋げなくてもそれなりの音を出して楽しむことができます。
僕は楽曲制作でよくこの機能の恩恵を受けています。
いちいちパソコンを起動させたりするのもめんどくさいのでね…
もちろんMIDIキーボードとしても使えるので、手軽に制作したい人には向いている機材かもしれません。

軽量化の代償

これだけ軽いNuma Compact2ですが、それなりに代償もあり…
鍵盤の重さは前述した通り、オルガンやエレピを弾くのにはいいですがピアノ(特にバラード曲)は音の調整が難しいです。
ライブでバラード曲を弾く時なんかはものすごい集中しながら弾いてたのを思い出します。

ボディにも軽量化故の代償があり、奥行きがコンパクトすぎます。
2台重ねて使う分には見栄えを誤魔化せるのですが1台での使用だとスカスカで寂しい感じに…


2台で使用した時の1コマ。

音について

肝心の音についてですが正直、最初から入っているピアノの音は使わない方が良いかもしれません。
なんだか籠っているようなピアノの音が収録されており、これがEQで修正しようがどうにもなりません。
打開策はStudioLogicの公式サイトにある追加音色のダウンロードライブラリーから引っ張ってくることです。これでかなり良くなります。
某ドイツからニューヨークに移ったピアノメーカーだったり、日本の超有名ピアノメーカーの個体をサンプリングした音色があります。
他にも世界最古の某サンプリングシンセだったり、エレピ音色などがあり結構面白いです。
ライブハウスでの音抜けは良いのですが、レコーディングには向いていないかなといった感じです。
でもエレピだけはめちゃくちゃ音いいんですよね。


まとめ

価格の安さと持ち運びやすさで購入したこの機材ですが音やデザイン性などは一旦置いておくとして、初心者には使いやすい機材かなと思います。
88鍵盤をリハーサルスタジオに持って行くなんてことも軽々できることではないですからね…
僕が購入した2019年は所有している人を見たこともなかった機材ですが、最近は値下げされたこともあってちらほら見るようになりました。
手軽に88鍵盤を使いたいという方はぜひ…!!

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