Zach Ellis (Dead Tooth) - [Interview in Brooklyn vol.11]
Lトレインのモントローズアヴェニュー駅の東側、イーストウィリアムズバーグの中でもブッシュウィック寄りのエリアには、工場や倉庫が立ち並ぶ。そのなかの古めかしい大きな建物の幾つかは、元々は工場だったのを改築し、様々なジャンルのアーティストが作業場として借りることを前提に運営されている。今回インタビューしたザックの練習スタジオの建物、Danbro Studiosは、音量を気にせずにバンド練習が出来るような部屋ばかりがある。ブルックリンには、いくつかのバンドと月極で部屋を借りて、シェアをして練習に勤しむバンドが多いが、Danbro の隣は The Sweatshop という時間借りができる音楽スタジオの建物もある。
「このあたりは、プールもプレイ出来る、ナイスなバー、アンカード・インがある。バーフードも美味しい。その隣にファラフェルなんかがあるカフェ、、、名前は、、、あ、ニュータウン、もある。フードが美味しい。この辺りは、行くところが沢山あるよ。ブッシュウィック・アベニューから2ブロック行った所に、デリがあるんだけど、このあたりのバンド練習スタジオの為に、ギターの弦や、ドラム・スティックを売ってる。彼らは長くビジネスをやっていて、僕も彼らをサポートとしたいから、そこでスナックと、ギターの弦をよく買うよ。それと、デニーズ・ピザも、美味しい、、、」
僕はザック・エリス、デッド・トゥースというバンドをやってます。ニューヨークのアップステイトの、ここから車で1時間半ぐらいの北西の町、ワーウィックと言う所で育ちました。高校生の時、仲の良い友達グループがいて、みんなスケボーにハマってて、いつもスケボーをしてました。スケボーと音楽は、いつもペアに感じてて、よくレッドツェッペリン、ブラックサバスなどの、クラシック・ロックを聞いていました。そして、だんだんフガジや、アット・ザ・ドライブインなどの、ポストパンクにハマってきて。スケボーしてる時は、いつもこれらを聞いていました。大人になり、音楽をプレイし始めました。音楽は、スケボーのようなアート形の瞬間で、物理的に怪我をしない。音楽で痛い目にはあうこともあるかもしれないけどね。
音楽を始めるにあたり、最も影響を受けたミュージシャンは?
若い時は、アット・ザ・ドライブインと言うバンドにものすごくハマってました。エルパソ出身のね。彼らは、のちにマーズ•ヴォルタになるんだけど。高校生の時の大好きなバンドで、オマー・ロドリゲスのギターを真似しようとしていました。彼のギタースタイルは、角張っていて、散発性があって、カッコよかったですね。
ニューヨークシティーに来るきっかけは?
19歳の時に、ニューヨークに引っ越して来ました。丁度バンドを始めたばかりで、音楽ばかり演ってました。最初のバンドは、スティアと言って、2ピースのロックバンドで、その後は、ヘイ・ベイビーに、加わりました。ヘイ・ベイビーでは、ドラムをプレイしてました。ドラムをプレイをした事はなかったけど、そのバンドのために学び、上手く行って、なかなかドラムが上手くなりました。素晴らしい訳ではないけど、曲全てを通して、演奏出来る様になりました。そして、自分のバンド、アドベンチャー・オブ・シルバー・スペーマンを始めました。"ベッドルーム・フォーク・プロジェクト"(*いわゆる宅録)からスタートしたフォークバンドです。それを違うラインナップで、ブランディングをし直したのが、デッド・トゥースです。今はデッド・トゥースでは、ギターを弾いて、歌っています。大体ギターと歌を一緒にプレイしますが、歌だけの時もあります。
パンデミックの間は何をしていましたか?
音楽に時間を費やしていました。パンデミックが始まった時、丁度EPのレコーディングが終わった所で、ミキシングやポスト・プロダクションをしていました。ソロスタイルの、別のレコーディングもスタートし、全てのデモが完成した所でした。そして、小さなビデオを、自分の部屋で撮りました。パンデミック中は、大体、この部屋にいました。2ヶ月はヴァージニア州のリッチモンドにいましたが、基本的に、自分の部屋でチルしてました(笑)。
NYで好きなライブハウスはありますか?
僕がプレイした中で好きな会場は285 KENTです。シャットダウンする前までは、とても楽しかったです。結構前ですね。あと、Glasslands Gallery。何度か、ヘイ・ベイビーでプレイしたけど、クールでしたね。それと、The Glove。僕の大好きな会場の一つです。Trans-Pecosでもよくプレイしていました。昔、その前にあるカフェで働いていたんです。家族みたいな感じですね。Trans-Pecosは、昔はSilent Burnとして別のロケーションだったのですが、僕がニューヨークに引っ越して来て初めてショーに行ったのが、Silent Burnでした。とてもクールな場所でしたね。
8/10のハニーズ・チューズデイでは、どのような演奏をしてくださる予定でしょうか?
ループペダルと、4パッドあるドラムパッドを使って、ソロで演奏します。ループペダルでドラムビートをループして、ドラムビートに合わせて、ギターをプレイし、たまには、ギターをループさせて、そこにギターを重ねたり。ギターで沢山の曲を書いたから、基本的に、それらの曲を演奏するのだけど、ドラム・ビートで、ダンサブルなバージョンになる感じ。多分シンプルにギターと歌だけの曲も演奏します。何曲か、カバーもするかな。時間はどれくらいありますか?30分、40分?じゃあ、多分カバーも何曲かしようかな。前回のイベントのバイブスが良かったから、楽しみです。
これからのバンドの予定を教えて下さい。
沢山のライブがあります。ペーパームーン・レコードという地元のレコード・レーベルから、7/29に曲がリリースされます。今回は、一曲だけです。それと、EPがもうすぐ完成します。いつリリースされるかは、まだわからないですが。この歌は、シングル曲みたいで、何処にも属さないと言うか、EPはバンドでレコーディングして、よりバンド・サウンドになっていますが、この曲は、パンデミック中にレコーディングした曲で、バンドのような音だけど、実はそんな事はない(笑)。違うプロダクションスタイルで、ポップソングをプロデュースするみたいな感じでしょうか。なので、EPとは別物と思っています。EPがリリースされると決まった時に、これは、別リリースと決めました。それと音楽ビデオも一緒リリースされます。
Dead toothのライブショースケジュール
Friday 7/23 at Nest
ここでは、8/10のハニーズチューズデーのように、ソロで演奏します。ネストはパークスロープ。プロスペクトパークの近くです。これはband do BKという、サム・サンプターがやってるクールな地元の雑誌の一環です。
8/6はルーフトップショーがあります。ユニークなラインナップで、僕らは、普通はギター、ギター、ベース、ドラムなんですが、このショーでは、ギター、サックス/EWI、僕の友達のジョンがプレイします。EWIは、シンセみたいですが、息を吹いてプレイします。とてもいいシンセの音が出るんです。彼は、素晴らしいサックス奏者だから、息遣いも、とても上手いのです。彼の息で、シンセをプレイするみたい感じです。幾つかの曲は、サックスをプレイします。彼は、プールサイド・ジャズ・フォー・ラヴァーズという名前だから、このバンドは、デッドトゥース・プールサイドです。いつもとは、違うセットアップです。そして8/10はハニーズ・チューズデー、でその後は、8/19まで何もないです。8/19はブロードウェイで、ヘイ・ベイビーとシャーク・スイマーと一緒にプレイします。
古い曲“Liars”をプレイします。
インタビュー、訳:Yoko Nips