THIS IS VOLLEYBALL ~ヴィクトリーナ姫路が創り上げる奇跡のホームゲーム~
見出し画像:ヴィクトリーナ姫路公式HPより引用
みなさん、Vリーグは見たことがありますか?
サッカーといえばJリーグ、バスケットボールといえばBリーグといった国内リーグがあるように、バレーボールにも「Vリーグ」という国内リーグがあります。
日本代表の試合を、観客がスティックバルーンをもって応援している様子を、テレビで見たことある人も多いのではないでしょうか。
実は、Vリーグにも同じ空間、もとい全日本以上の空間があるのです。
それを創り上げているのが、兵庫県姫路市に拠点を置く女子プロバレーボールチーム「ヴィクトリーナ姫路」
Vリーグのチームでは、ホームゲームの集客・演出はトップクラスです。
今回は、ヴィクトリーナ姫路のホームゲームの魅力、そして"非現実的空間"へと生まれ変わるヴィクトリーナ・ウインク体育館をご紹介いたします。
プロジェクションマッピングを使ったド派手な演出
テーマパークなどの演出でよく使われているプロジェクションマッピング。スクリーンではなく、凹凸のある壁面や、建築物・家具など立体物の表面にプロジェクターで映像を投影する手法のことを指します。
このように、Bリーグでは実施しているチームは多くありますが、Vリーグでプロジェクションマッピングをやったのは今のところヴィクトリーナ姫路だけではないでしょうか。しかも当時V2リーグ(2部リーグ)に所属していたので、まさに異例中の異例だったと思います。
その映像がこちら↓
会場はヴィクトリーナ・ウインク体育館ではなく、お隣の姫路市立総合スポーツ会館での演出でしたが、観客席が片側にしかないという体育館の特徴を上手く活かした演出になります。
真っピンクに染まったヴィクトリーナ・ウインク体育館
コロナ前の2019‐20シーズン。
年の瀬の2019年12月28日に開催されたホームゲームで、2,767人という満員に近い観客が訪れました。チーム1-3で敗れましたが、1セット目取った時は、このシーズン1番の盛り上がりだったことは間違いなはず。
1セット目取った後の映像がこちら↓
このヴィクトリーナ・ウインク体育館、どこにでもあるような普通の市民体育館なんです。見えないですよね。
チームカラーであるピンクに染まった体育館。この雰囲気が、選手たちの背中を後押ししているのは間違いないはずです。
音響一切なし!観客の声援だけがこだまする異質の空間
バレーボールは、応援の際に音響を使うことが多くあります。得点が決まった時や、タイムアウト間など。ただ、ヴィクトリーナ姫路は音響を使わない「声だけの応援」をチーム創設当初から続けています。
音響を使わないので、応援団のコールと、観客の声援が会場の雰囲気を創るのに大切になってきます。始めて試合に来た人などは、声を出して応援することに抵抗があるかと思いますが、不思議なことに、ピンクのハリセンを持ったヴィクトリーナ姫路のファンの人たちは、応援団のコールに応えるように、みなさん選手に声援を送っているのです。(感覚的には、Jリーグの応援に近いものを感じます。)
これはまさに、応援団の力ではないでしょうか。
映画館のような空間へ。こだわり抜かれたライトアップ
"非日常的空間"を創り出すのに肝心なのは、照明であることは間違いないでしょう。
その空間を創り上げているのは、有限会社ショーアップです。
照明演出、会場照明はもちろん、スモークを使用した演出も駆使し、他のチームにはない「ヴィクトリーナ姫路オリジナル」の空間を創ってくれています。
2023年2月に開催されたヴィクトリーナ姫路のホームゲームでは、チームカラーのピンクではなく、その日のイベントである「ヴァイオレットデー」にちなんで、紫の照明で覆われた空間を創ってくれました。
これぞプロが織りなす空間。
他のチームにはない「ヴィクトリーナ姫路オリジナル」です。
熱狂が渦巻くその先へー。
"スポーツの醍醐味"
それはやはり会場全体が一体となり、その場の雰囲気が創り出されることではないでしょうか。
「圧倒的集客力」「観客の声だけが創り上げる空間」「トップレベルの演出」
これだけの要素が揃ったヴィクトリーナ姫路のホームゲーム、会場全体が一体とならないはずがないですよね。
選手も声援に応えるように奮闘し、さらにその奮闘が、新たな熱狂の渦を生む。これぞまさに、"THIS IS VOLLEYBALL"