2023年 飯岡産天然磯ガキ(前編)/Locally sourced rock oyster:お婆ちゃんワンオペの魚屋で即食い@千葉県旭市 越川商店
2023/05/31訪問
今年もこの地域で天然磯ガキが出回る季節になってきました。早速現場へ赴き、実際に食べる事が出来るお店を色々調べました。先ずは前編です(*^_^*)
今回はこの地における磯ガキはどんな漁師さんが採取し、漁の歴史はどうなっているのかに興味を持ち、事前に旭市役所農水産課へ問い合わせました。そしたら海匝(かいそう)漁業協同組合さんを紹介され、さっそく電話で聞いてみましたが、私の求める回答があまり得られませんでした(>_<)
おそらく、私みたいなどこの馬の骨とも分からない者には色々と答えづらい理由があるのでしょう。でも知りたかった事はこの後訪問した色々な店で、期待以上に素敵な話を聞くことが出来たので良しとします。
さて、これまで牡蠣のレポートとしては、養殖を行っている千葉県内房の新富津, 木更津牛込の漁業協同組合さん(真牡蠣)と、神奈川県真鶴の岩ガキBASEさん(岩牡蠣)にスポットを当ててきました。
それらの場所では、牡蠣を取り扱う飲食店の情報は公開されているので、店選びが楽です。しかしながら飯岡の磯ガキは色々とワードを変えて検索しても、食べる事が出来る私好みの店の情報がなかなか出てきません(しかも情報が少なく古い!)
そんな訳で今回も、ものすごく苦労しましたがなんとか私好みの面白い店を発見でき、事前の電話でその場で開けてくれると確約がとれたので行ってみました!
最寄り駅の飯岡から、今回の目的地『越川商店』さんまでの距離は下記のとおり↓
現地に近づくといくつか趣のある看板が見えてきました
このような昭和チックな看板は、私が子供の頃、千葉県の海水浴場付近の魚屋でよく見てた記憶が甦ります!懐かしくて非常に良いです!
朝10時ぴったりに到着しました『越川商店』さんです。魚屋さんですが、商店となっているのでグーグルでは検索ワード『飯岡 磯ガキ 魚屋』で引っかかりませんでした!しかしながら画像検索など駆使し、なんとか探し当てた店です!
ちょうどお店の開店準備をしていた女将さんにご挨拶し、さっそく色々お話しを聞かせて頂きました!
こちらのリンクもご参照下さい↓
この時、女将さんからは磯ガキの事はもちろん、その他色々とこの地にまつわる昔話(女将さんのひいばあさんから聴いたとする話しとか)も聞けました!それら全てを今書いていたら先に進まないので、先ずは磯ガキへ!
来ました!この地で採れた天然磯ガキです!
女将さんは『好きなヤツを自分で選ぶのよ。自分で選んだのが1番良いから』と言ってます!確かにその通りだと思いますが、岩牡蠣は開けてみないと中の身入りは分かりません!ある意味ギャンブルですw
今シーズンの磯ガキは出回るにはちょっと早い割に、身の入りは良いそうです。
旨い!ちょっと小ぶりだったけどやはり味が濃い!
やはり味が濃く磯の香が強いのが印象的です。ふと、これで牡蠣フライを作ったらどんな感じだろう?と思っていたら、テレパシーが通じたのか女将さんが『牡蠣フライの方が生より美味しいわよ』と言ってましたw
実は以前から、天然磯ガキのフライには興味あったので、すでに調べた次の店でそれがあれば注文します!
そして女将さんにこれら磯ガキはどこで採れるか聞いてみたところ、昔は上記写真のあたりの消波ブロックでも磯ガキは採れたそうですが、今は採れなくて別の場所で採捕してるとのことです。
1番興味深かったのは女将さんが『あたしが子供の頃はひいばあさんから『お城』の辺りで磯ガキ採れた話を聞いた』とおっしゃっていた事。
え?その『お城』って何だ!?女将さんのひいばあさんの頃だと推定1870年前後?そうなると明治の初め、廃藩置県があり廃城令…何の城が分からないけど、この地域にお城があったのか!と思いちょっと調べました!
『この飯岡灯台先の岬にかつて平安時代後期に源頼朝が築城し、源義経の四天王の一人、片岡常春の居城だった『佐貫城』がそのお城。しかし今は浸食により海の中に没しています(700年間に6km近く陸地が後退)。』
今は海に沈んでるんですね!個人的に女将さんのひいばあさんはその当時、そのお城(おそらく海面から見える沈む廃墟?)を見たのか興味わきます!そしてそこで採れた天然磯ガキは命名『飯岡幻の佐貫城オイスター』でいいじゃないでしょうか(*^_^*)
このような面白い話を聞かせて頂きながら食べる飯岡の天然磯ガキは、感慨深く正に一味違いました!
越川商店の女将さんありがとうございました!またいきます!
越川商店
0479-57-2442
(後編に続きます!)