ムツゴロウ/Bluespotted mud hopper@東京都浅草-某会員制寿司屋
2020年5月訪問
この日、この寿司屋のマスターから活きてるムツゴロウが入りましたとの情報をゲットし行ってみる事に(^_^)
さてムツゴロウと聞くと「おう、それならワシも知っとるで。北海道で動物王国たら言う所の園長やっとるアノおっさんやろ?」と思ってる方がいらっしゃるかも知れませんので最初に説明させて頂きたくお願い申し上げますm(_ _)m
スズキ系スズキ目ハゼ亜目ハゼ科ムツゴロウ属の魚。日本での生息地は、佐賀県の有明海と熊本県の八代海の2ヶ所。海水の引いた干潟の泥の上を活発に動き回ります。
ムツゴロウの名前の由来は、佐賀の方言で「むつい」=脂っこい、と「ごろう」=ハゼの意味を合わせたものだそうです。
この魚、私個人的には両生類に一番近い魚のような気がします。とにかく干潟の上ではぴょんぴょん跳ねたり、泥水の中に勢いよく潜ったり、鈍くさいように見えて意外と警戒心が強く、動きが速いです。
更にこの魚を最初に知ったのは今から約40年前のマンガ「釣りキチ三平 ムツゴロウ編」でした。立ち入れば腰までぬかるむ有明海の干潟で、三平が潟スキーを漕ぎこの土地に伝わる「ムツカケ」と言われる伝統の漁法で引っかけて捕る。そして三平の前に現れた地元の天才ムツカケ少年、五郎との勝負。警戒心の強いムツゴロウをツバメ返しと言う技で仕留めるシーンは忘れられません。
昔福岡に旅行に行った時、一回だけムツゴロウの蒲焼きを食べた記憶がありますが、刺身で食ったらどんな味すんだろう?とずっと思ってました。今回活のヤツをしかも東京で食べられるとは夢にも思いませんでした。
食べてみましょう。
身肉は赤黒いです。ハゼ科ですがハゼとは全く違います。この写真と比べてみて下さい↓
脂っぽさはありませんでしたが、しっかりした魚らしい身肉の味は感じました。臭みやクセは全くありませんでした。けっこうイケルと思いました(#^.^#)
ところでムツゴロウに似た仲間にトビハゼってのがいまして、そいつは肉食動物であるのに対し、ムツゴロウは干潟でコケ類を食べて暮らす草食動物だそうです。コケ類や藻を食べて生きてるっところは鮎に似てます。
鮎は魚体の匂いを嗅ぐとスイカのようなにおいがします。ムツゴロウも魚体の匂いを嗅ぐと似たような良い香りがするそうで、この事を後で知ったので後悔してます(>_<)
せっかく活で出会えたのに匂いを嗅がなかった(>_<)。次回どこかでまたムツゴロウに会えた時は思いきり匂いを嗅いでみます(#^.^#)