松輪サバ/Matsuwa brand mackerel@神奈川県三浦市-輪中
2020年10月訪問
日本にはいくつかのブランドサバがありますが、この松輪のサバは埼玉に住む私にとって気軽に「食べに行ける鯖」です(#^.^#)
例えばもし、九州の「関サバ」を食べに産地・大分市佐賀関に行こうものなら私の住んでる所から電車で約9時間、片道約27,000円、移動距離:約1,280kmかかります。
宮城県「金華サバ」では石巻まで電車で約4時間、片道約12,000円、移動距離:約410km。
これに対し「松輪サバ」なら神奈川県三浦海岸剱崎(つるぎさき)まで約2時間半、片道約1,800円、移動距離:約100kmで行けるのです(^o^)
ところで、三浦半島現地で松輪サバが食べられるのは大体10月~11月いっぱい位までだと個人的に思います。食える場所も2箇所しかありません。そして「生」で提供しているのはここ「輪中」だけです。
↑(昼に食べるなら絶対これがオススメ)
で、「そもそも松輪サバって何?」と思ってる方もいると思いますので少し説明します。
神奈川県三浦市みうら漁業協同組合 松輪小釣り研究会に所属する漁師さん達により、間口漁港で水揚げされる江戸時代から続く伝統一本釣りによって漁獲された400g以上のマサバを松輪サバと呼び、漁獲量が少なく珍重され、仲卸を通さず漁協を通じて豊洲をはじめとする市場に出荷するため、高値で取引されるブランドのサバがそれです。
特許庁審査業務部商標課、地域ブランド推進室によると、「商標登録第5005200号 松輪サバ(まつわさば)
商標
松輪サバ
権利者
みうら漁業協同組合(神奈川県三浦市三崎5-12-5)
指定商品又は指定役務
神奈川県三浦市松輪漁港で水揚げされた一本釣の鯖」となってます。
沖合の真サバが魚類などを捕食しているのに対し、松輪のサバは沿岸部に広く分布するイセエビやクルマエビの幼生、シラエビ等小型甲殻類を多く捕食し、その海域に居つき回遊しない為、魚体には脂がたっぷり乗り、胴体から尾にかけて黄色い筋があり、別名「黄金サバ」とも呼ばれてます。
私はこのサバの旨さは、魚種その物の特徴もあると思いますが釣れてからの「取り扱いプロセス」にあると見ています。
漁師さんによると、サバにとって人の体温は焼けるような熱さ、触ると急激に鮮度が落ちるので魚体に手を触れない「手返し」という伝統の技を使うとの事。釣れた瞬間に上げて、「矢はず」と呼ばれる道具でサバから針を外し、人の手に触れることなく氷締めに。サバの表面のぬめりを落とさないことが新鮮さを保つコツ。氷の効き目が悪いだけでサバの色は変わってしまうらしいです。
そして、水揚げ直後にサイズが選定され、職員は手早く仕分けして氷海水と共にビニール入り発泡スチロール箱で密閉する。基準値に満たないサバは、松輪ブランドを守るために「松輪サバ」という名称では、絶対に出荷しない。こうしたプロセスを経て発泡スチロールケースに記された松輪漁業協同組合の文字。これが正真正銘の松輪サバとの事です。
さて、では食ってみましょう。左から締め鯖、生、炙りです(#^.^#)
先ずは生から(#^.^#)
旨い!サバ特有の臭みや嫌味が全くありません。身肉が締まったクセのない上品な青魚って感じです(#^.^#)
続いてシメサバです(#^.^#)
いや本当に旨い!(#^.^#)。とにかくクセがなく、絶妙な酢締めが上品な脂を包み込み、サバの身肉をマイルドに仕上げています。身肉もシャキッとしていてピンっ!としてて食感も実に良い(#^.^#)
そして炙りです(#^.^#)
旨いです(#^.^#)。炙りの技術が素晴らしく絶妙です。下手な料理人がやると焦げの風味で全てが台無しになるところ全くそんな事はなく、サバの脂が加熱した事により良い塩梅で表面に溶け出し、それまでに食った生と酢締めのヤツとは異質の旨味を醸し出しています(#^.^#)
漁師さん達は「なるべく鮮度よく、おいしく食べるために釣ってくるんで、おいしく食べてもらえればなと。それだけですね」と簡単言ってますが、このクオリティを維持する日々の努力とプライドがあってこそこのサバを世に認めたさせたのだと、この魚を噛み締めながら強く思いました。正にプライドフィッシュ。とても美味しかったです(#^.^#)
http://www.pride-fish.jp/JPF/pref/detail.php?pk=1418209832
次回は夜の松輪サバコースも食べてみたいと思います(^o^)
松輪サバ料理 輪中http://www.wanaka38.com/
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