のれそれ/Young conger eel(in leptocephalus stage)@東京都足立区北千住-幸楽
2020年4月1日訪問
「のれそれ」とはアナゴの稚魚で、海産珍味として高知県で有名です。春の訪れを告げる海の幸、のれそれが食卓に乗ると、高知県人は旬を実感し、生命の芽生えの季節を楽しみながら柔らかいその味わいを楽しむのだそうです。
「のれそれ?何それ?」と思ってる方の為に名前の由来を簡単に説明いたしますm(_ _)m
実際には明確な名前の由来はよくわかっていないのですが、この「のれそれ」は生命力が強いようで、一緒に漁獲されて網の中で直ぐ死んでしまったシラスの上で「のったり、それたり」して動いていることから、「のれそれ」となったという説があります。高知県西部ではタチクラゲと呼ばれることもあります。
さて食ってみます。いつものように薬味なしで醤油につけます
醤油表面に脂は見られません。食ってみるとシラウオに比べしっかりとした魚の風味を感じます。
いくつかまとめてワサビを乗せてみます
まとめて食うとより魚の風味を感じます。生臭くありません。まるでトコロテンのような食感でサッパリして旨いです(^o^)
↑以前シラウオについて書きましたが、この「のれそれ」も同じく春の訪れを告げる魚です。江戸はシラウオ、高知はのれそれ、二つとも全く違う種類の魚ではありますが、小さくて半透明なところは共通点です。これらの魚は小さくても立派に旬を感じさせてくれる海からのメッセンジャーのようです(^o^)
ところで、高知県と言えば私的には坂本龍馬を連想します(結構好き)。早春で肌寒い海辺で、海を見つめながら日本の近代を案じていた時思わずクシャミをし「鼻ダレぜよ!」と言ったかどうかは全く分かりませんが、「のれそれ」の名前の由来を更に調べてたら「ハナタレ」と言ってる地域もありました(>_<)