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【登山】花咲く前夜の早池峰山

早池峰山に登ってきました。

河原の坊駐車場に上がるまでに若いホンシュウジカ4頭に出会う。舗装歩きで1頭としばしにらめっこ。若い個体は好奇心が強いのかな。

五合目の御金蔵から上は晴れそうにない雲が掛かっていました。週末は山開きですね。

ヤマドリのドラミングにびっくりしながら七里河原を歩いていると、水がチョロチョロ流れているのに気がつく。雨が降ったんだろうと思います。(雨の日の登山もまた一興で、蛇紋岩の下を伏流する音が聞こえます)

雨粒は晴れるとすぐに消えてしまうので、この曇り空の中には雨粒を蓄えたお花が見られるかもと、ちょっと期待して登ります。

お金蔵までは景色もご機嫌です。
川井のほうには雲海。薬師岳の向こうには遠野盆地が珍しく見えました。
グッジョブ岩さんを超えると景色一変。
『でも今日は大丈夫!』
風もなく寒くもない不思議な竜ヶ馬場。
お田植場の雪は溶けましたね。賽の河原はこの通り。

氷河が溶けてできた池塘は、約2000年ものこの地に存在していました。ワタスゲやニッコウキスゲも咲いてたのかな。その池塘は1000年前の噴火で火山灰の降灰により消滅して今に至ります。(東北地域環境研究会の報告書より)

お地蔵さんにご挨拶。前回は雪に埋もれてました。たぶん頭上を通ったかも。

蛇紋岩の山でもありますが、土壌は火山灰だったりします。

山頂で皆さんにご挨拶。

河原の坊コースは2016年から通行止めですが、ちょっと覗いてみると、登山道はお花で溢れていました。8年経って高山植物の楽園になってそう。いつかまた登れるようになって欲しい。

河原の坊駐車場に戻って来ました。

この日は遠野市と花巻市の消防隊員さんが合同で、要救助者を想定した訓練を実施されていました。起こり得る傷病(転倒、熱中症)の種類なんかを、緊張感ある雰囲気で実地訓練。

そんな中で、皆さんに見守られながら下山するのは、かなり緊張しました(汗)

私が登山口に降りたあたりからヘリも登場して、中腹でホバリング?したり旋回したり。隊員の皆さんの危険と隣り合わせの訓練に感動しました。その方たちのお世話にならないように、安全登山しなきゃだな。

薬師岳の山頂を雲が流れてきます
谷筋から湧いてきます。見てて飽きない。
ちょうどこんな形になった雲
建て替えられた避難小屋、天狗の子の火の用心。

お花です。

ミツバオウレン→オサバグサ→コミヤマカタバミ→きのこ
イワベンケイ→ミヤマシオガマ→アズマイチゲかな→ショウジョウバカマ→チシマアマナ→コタヌキラン→ミヤアズマギク→ホソバイワベンケイ
まだ葉っぱ→ミヤマハンショウヅル→?→ツツジ→オノエスゲ→キバナノコマノツメ→チングルマ→ミヤマオダマキ
白いチズゴケと→コツメカワウソの指のようなオオシラビソ→コバイケイソウ今年はどうかな?→イワウメのロックガーデン
早池峰の固有種、ヒメコザクラはまだたくさん見られました。シーズン過ぎたかなと思っていたので、これは嬉しかった。小さいから見つけるのも難儀ですが、岩陰や草影に元気に咲いてました。
蛇紋岩を最も華やかにするナンブイヌナズナ。夕張岳と早池峰に育ちます。遠くからでもよく目立ちます。

七里河原では山麓の花々。1合目からは剣ヶ峰分岐までミヤマキンバイが咲き始め。ハヤチネウスユキソウは1輪咲いてましたが、蕾はいつもの所で成長中、楽しみです。いろいろな花が6月中頃から銀河になりそう。今回の登山では花咲く前夜の早池峰を見させてもらった感じがしました。

ホシガラスになったハイマツ。
ハイマツになったホシガラス。
このプチプチがたまらない☺
今年もミニ早池峰に成長中です☺

思えば、早池峰山は氷河期の凍結と融解で岩体が割れ崩落にいたりましたが、崩落前の標高は2000mを超えていたのだろうか?一万年前には氷河期は終わっているので、崩落前は岩手県最高峰だったのかな。(岩手山の薬師岳はその後の噴火でできたはず)

早池峰神社さんを参拝して帰ってきました。34回目の風心地よい早池峰山でした。 

以下は前回の登山noteです。


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