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【思い出】ポポーを知っていますか?

こんにちは、くうふくです。
今日、幻の果物「ポポー」をいただきました。

皆さん、ポポーってご存知ですか?

私が初めてポポーを食べたのは、とても昔の事です。

毎週月曜日の深夜、とあるバーのレジデントDJとして通っていた時のお客さんで、ジャンベなどアフリカン楽器のバンドに所属している方がいらっしゃいました。名前はUMEさん。

UMEさんは私よりも10歳くらい年上。柔和で、感受性が豊かで、超個性的な方。
本職は個人事業主のITエンジニアでした。

とある大企業に常駐エンジニアとして勤務していましたが、通勤時に大好きなラーメン屋さんの前を通りがかると出社時間を無視して食べに行ってしまったり、アフリカに長く滞在して死にかけたり、洪水の時に自分の車が水没したのに、ふと「こんなシチュエーションもうないかもしれない」と思い立ち、その車の上に立ってジョン・トラボルタのサタデーナイトフィーバーのポーズを取ってみたり(本人談)、酔っ払って帰ってきて朝起きたらカレーが完成していたり(寝る前にカレーを作った記憶がない)、家の畳にきのこが生えてしまったり、そんな面白いお話をたくさんしてくれて(本人にとってはただの日常)いつも楽しそうにお酒を飲んでました。

そんなUMEさんはなぜか私の事をとても気に入ってくださっていて、何かと気にかけてくれました。

ある日UMEさんが、素敵なレストランがあるから一緒に行こう!と誘ってくれたのが、田主丸町にある「イビザレストラン」という山あいのレストランでした。

記憶が曖昧ですが、すごく素敵な雰囲気のレストランで、裏手には川が流れていた記憶があります。
UMEさんは常連だったみたいで、食事の後(多分)サービスとして出てきたのがポポーでした。

あまりの美味しさに「自宅で栽培したい!」と種を持って帰らせてもらい、挑戦しましたが発芽せず…今も庭のどこかに埋まっていると思います。

その後、私自身仕事が忙しくなり、DJをフェードアウト。お店自体も閉店してしまい、携帯電話の番号も変わり、すっかりUMEさんと疎遠になってしまいました。

それから数年後、友人経由で連絡が入りました。
それは、UMEさんの訃報を知らせるものでした。自死でした。

いつもニコニコ笑顔でしたが、とても繊細な方だったので、人知れず悩みがあったのかもしれません。私でも何か役に立てた事があったんじゃないか…と、とても後悔しました。

それからまたしばらく時間が経ち、同僚の自宅に実っているという「ポポー」をいただきました。
UMEさんと食べた以来のポポーです。
実は一度、道の駅でポポーを見かけた事がありましたが、その時はどうしても買う気になれませんでした。

今日いただいた時、これはそろそろ食べなさいというUMEさんからのメッセージかもしれない?

そう思って食べてみました。

久しぶりのポポーは、味も中身もかなり記憶で美化されている事に気付かせてくれました笑

えぐみがあって所々苦い笑

イビザレストランで食べたポポーはかなり状態が良かったのかもしれません。
種のサイズは記憶の10分の1だったし、私は別の果物をポポーと勘違いして食べてたのかも?と思うくらい違って、ちょっと笑ってしまいました。

人の記憶ってあてにならないな。笑笑

ポポーの事を調べてる時に、UMEさんの名前やバンド名を調べてたけどすでにネットの世界から消えかけていました。

それが何だか寂しくて、ポポーの事よりも、この世にUMEさんというとても素敵で面白くて最高な自由人がいた事を残しておきたくてnoteを書きました。

そんなUMEさんと1つ約束してる事があります。
それは「いつかガラパゴスでバオバブの木を見る事」です。
まだガラパゴス行けてないな...いつか行けるかな?

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