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私の好きなカバーソング(60)「Gone Too Soon」マイケル・ジャクソン、リチャード・ティー、トレインチャ
オリジナルはマイケルジャクソン1992年のアルバム「Dangerous」収録です。マイケルが最も脂が乗り切った時期の傑作ですね。
「Gone too soon」は”あまりにも早く去っていった”という意味です。13歳のとき血友病治療の血液製剤からエイズに感染し18歳で亡くなった少年(男性)への追悼として作られた曲でマイケル作ではありません。当時まだエイズの治療薬はありませんでした。マイケルはエイズへの無知や偏見、差別と闘うこの少年と深く交流していたということです。
米国のキーボード奏者、リチャード・ティーさん(1943-1993)は自身のリーダーアルバム「Real time」(1992)で取り上げてます。
リチャードティーは職人フュージョンバンド、スタッフの一員として70-80年代に活躍(ボーカルは下手ウマ)、セッションミュージシャンとしても数多くの著名アーチストの作品に参加してます。私はフェンダーローズの音色と演奏はピカイチと思ってます。有名なものとしてサックス奏者グローバーワシントンJrの「Just the two of us(クリスタルの恋人たち)」があり、イントロは出色ですね。一方でゴリゴリのゴスペルぽいピアノ演奏も記憶に残っています。
この曲ではキラキラしたフェンダーローズが哀しみをたたえ印象的です。リチャードティーさんも49歳で亡くなっていて、gone too soonなのです。
トレインチャさんはオランダの女性シンガー、正式にはトレインチャ・オーステルハウスさんです。2009年にマイケルジャクソンが亡くなり、翌年『ネヴァー・キャン・セイ・グッバイ』というマイケル作品のカバー中心の追悼アルバムをリリースしてます。
マイケルジャクソン自身、50歳で亡くなってます。gone too soonです。