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私の好きなカバーソング(51)「Goin’ Home」アルバート・アイラー、アート・ペッパー、ハンク・ジョーンズとチャーリー・ヘイデン、宮沢賢治
原曲はドボルザークの交響曲第9番「新世界より」第2楽章のメロディです。小中学校の音楽の授業で教えられた記憶があります。それぐらい有名な曲です。
ドボルザークの弟子の米国人が詞を作り、このタイトルをつけてます。日本では『家路』というタイトルが有名ですが、同じメロディで別の詞になる『遠き山に日は落ちて』もあります。そしてなんと宮沢賢治が1924年(大正13年、100年前です!)に日本語詞をつけた『種山ヶ原』という作品もあるのです。
「遠き山に日は落ちて」はキャンプファイアの定番曲で、子どもの頃夏休みのキャンプで満天の星空の下、歌ったのを覚えています。
ジャズの大御所たちの名演があります。
アルバートアイラーはフリージャズ系のサックス奏者ですが、スピリッチュアルでエモーショナルなこの曲のような聴きやすい曲も多くあります。まさに魂を揺さぶられる演奏で、テナーサックスの最初の一音でビビッときます。1964年のアルバム「Goin’ Home」からです。
アートペッパー1982年のピアノのジョージ・ケイブルスとのアルバム「Goin’ Home」からです。こちらもエモーション全開ですね。
ベースのチャーリーヘイデンとピアノのハンクジョーンズのデュオアルバム「Come Sunday」(2011)からです。ジャケットのようなアメリカの田舎の教会で讃美歌を聴くような敬虔な気持ちになってしまいます。もちろんそんな経験はないんですが。このアルバム全体がそんな感じです。
宮沢賢治が詞をつけた「種山ヶ原」です。種山ヶ原とは岩手県奥州市や遠野市にまたがる高原地帯(種山高原)で宮沢賢治がこよなく愛した地として知られているようで、この地を題材にした多くの作品を残しているようです。「風の又三郎」とか。。大谷翔平選手の出身地にも近いですね。
聴いてると情景が目に浮かんできそうで宮沢賢治さんの世界にとても合った曲と思います。