私の好きなカバーソング(116)「Everything Must Change」クインシー・ジョーンズ、ランディ・クロフォード、ニーナ・シモン、イヴォンヌ・エリマン、吉田美奈子
あけましておめでとうございます。新しい暦がスタートしたのでこの曲にしました。深い意味はないですが・・・
年末に役所広司さん主演の映画「パーフェクトデイズ」を配信で観ました。この映画についてはnote仲間のSkyBlueさんが昨年1月の記事で触れていて、ずっと観たいと思っていました。
主人公は毎朝のルーチンで洗顔と歯みがきを終え、ボロアパートの玄関を開け空模様を眺めます。晴れでも雨でもそのときみせる何ともいえない至福の表情が印象的でした。自分も何事も起こらない代わり映えしない毎日ですが、それでも1日たりとも同じ日はなく、小さな変化を見つけ大事にしたいものです。
この曲は米国のミュージシャン、べナード・アイグナーさんが書いた曲です。季節はめぐるし私たちは歳を取る、全ての物は変わりゆく、それが運命、といった諸行無常の諦めの境地の詞です。クインシージョーンズさんがアルバム「Body Heat」(1974)で取り上げ、イグナーさん本人が歌っています。私がこの曲を知ったのはこの作品ですが、リアルタイムで聴いてたわけではありません。
私がファンである女性シンガー4人のバージョンです。
米国のジャズ・R&Bシンガー、ランディ・クロフォードさん(1952-)の1976年の同名タイトルのアルバムです。ランディさんといえばクルセイダーズの「ストリート・ライフ」のボーカルが有名ですがそれ以前にもこんな名唄があったんです。これ以後、多くのシンガーやアーチストがカバーしこの曲はスタンダードになっていったようです。
1977年のニーナシモンさんです。この方が歌うと聴く側の心にズドンと響くんですね。
米国のシンガー・女優のイヴォンヌ・エリマンさん(1951-)、1979年のアルバムです。イヴォンヌさん、シンガーとしては「サタデーナイトフィーバー」での「If I can't have you」やエリッククラプトンのバンドでのバックボーカルのかわいい声がとても素敵です。
吉田美奈子さん(1953-)はアルバム「MINAKO」で「移りゆくすべてに」というタイトルで日本語歌詞で取り上げてます。22歳のときのアルバムですが、すでに歌唱力が半端なく、すごい説得力です。