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私の好きなカバーソング(117)「チェルシー・ブリッジ(Chelsea Bridge)」カサンドラ・ウィルソン、キース・ジャレット、デューク・エリントン、トミー・フラナガン、渡辺貞夫、(野宮真貴)

この曲はジャズシンガー、カサンドラ・ウィルソンさんのアルバムで気になり、キースジャレットのスタンダーズトリオの演奏で好みの曲になりました。
米国のジャズピアニスト・作曲家でデュークエリントンの仕事上の相棒だったビリー・ストレイホーンさんが1941年に作曲してます。ロンドンのチェルシー橋に着想を得た曲ということです。一歩引いたような翳りのある美しいバラードです。なおストレイホーンさんはあの「A列車で行こう」も書いてます。
カサンドラさんのボーカルに歌詞はなくスキャットなんですが、声が個性的なので独特の世界に惹き込まれます。

キース・ジャレット・トリオ(いわゆるスタンダーズトリオ)の1999年のパリでのライブ盤です。やはりジャズピアノトリオの最高峰、と思います。

1941年のデュークエリントン楽団です。作者のビリーストレイホーンはピアノを弾いてると思われます。

米国のジャズピアニスト、トミー・フラナガンさん(1930-2001)の1957年のアルバムからです。フラナガンさんのピアノは上品で洗練され、エレガントです。主役を張ってもすごいけど、サイドミュージシャンとして重用され活躍しました。

渡辺貞夫さん(1933-)は1976年にアルバム「I'm Old Fashioned」で取り上げてます。大ヒットした「カリフォルニアシャワー」の2年前で、バックはすごいメンバーです(ハンクジョーンズ:ピアノ、ロンカーター:ベース、トニーウィリアムス:ドラムス)。1980年前後のアルバム「カリフォルニアシャワー」と「モーニングアイランド」の頃、私の友人や周囲は一大ナベサダブームでした。ナベサダさんは演奏家として第一人者ですが作曲家としても素晴らしい作品をいくつも生み出してます。

チェルシーつながりのおまけです。
野宮真貴さんのカバーでテレビCMのチェルシーの唄です。オリジナルは女性デュオのシモンズだったと思います。懐かしいですね。イイ曲です。野宮さんの声は変わらず素敵です。作曲は小林亜星さん、CMソングのような短い曲で人の心を掴む天才と思います。


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