私の好きなカバーソング(103)「Stella by Starlight(星影のステラ)」キース・ジャレット、マイルス・デイビス、バド・パウエル、スタン・ゲッツ、チャーリー・パーカー、アニタ・オディ
選挙明け、激動を予感する朝です。有名ジャズスタンダード、今回も続けます。レジェンドたちの名演ばかりになりました。
1944年に「呪いの家」というホラー映画の挿入歌として書かれた曲で、ステラというのは登場人物の女性です。歌詞は後付けで1946年に書かれ、ステラが星の光の下に立ち髪の狭間から月が見え、”ステラこそわが全て、唯一の愛する人”というラブソングでステラという名前以外は映画とほぼ無関係らしいです。以後フランクシナトラをはじめとする多くのシンガーや有名アーチストに取り上げられスタンダードとなったのですね。
私がこの曲を知ったのは1980年代中頃でキース・ジャレットのスタンダーズトリオの初ライブ盤「Standards Live」(1986)と、同じ時期に聴いたマイルスデイビスの1964年のライブ盤でした。ともに曲が長いのでマイルスの方はテナーサックスがコルトレーン、ピアノにビルエバンスの1958年版にします。
ジャズジャイアンツの演奏、最初に発する一音から半端ない緊張感で一気に引き込まれます。
このあとは短めの曲を続けます。バド・パウエルの1947年作品です。バドパウエルのゆったりした演奏は個人的にすごくノスタルジーを感じます。
ジャズテナーサックスのスタン・ゲッツさん(1927-91)の1955年の作品です。流れるような軽やかでメロディアスなアドリブです。
モダンジャズの始祖、アルトサックス奏者のチャーリー・パーカーさん(1920-55)のストリングスが加わった1952年の作品です。
歌物もいっぱいありますが一つだけ。
アニタ・オディさん(1919-2006)の1957年の作品、バックはオスカーピーターソンのカルテットです。ちょっとハスキーな声であまり自己主張するではなく、淡々とやや投げやりぽく歌うところがいいですね。
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