私の好きなカバーソング(102)「枯葉(Autumn Leaves、Les Feuilles mortes)」イヴ・モンタン、マイルス・デイビス、ウィントン・ケリー、アルージ・アフタブ、サラ・ヴォーン
秋が深まってきました。本州ではまだ暑い日もあるようですが札幌では10月19日に初雪が降り、市街地でも樹々の色づきが加速してます。
この曲もジャズの大定番です。元々はシャンソンの名曲で1946年の映画の挿入歌として作られました。イヴ・モンタンさん版です。日本語訳詞付いてます。
小さな頃からTVの歌番組で度々耳にした曲ですが、ジャズスタンダードとしては名演がありすぎて選ぶのに苦労します。
まずは極めつきのマイルスデイビスです。ブルーノート社との契約の関係でキャノンボール・アダレイ名義の1958年のアルバムですが実質的リーダーはマイルスです。有名なイントロのリフに導かれるメロディの最初の一音でシビれますね。ジャケットも秀逸です。
ビルエバンスのピアノトリオ演奏も名演ですが、ここでは私好みの1961年のウィントン・ケリー版にします。枯れ葉の中でも飛び跳ねたいような前向きな気持ちを感じるのです。
2024年5月にリリースされたアルージ・アフタブのアルバム「Night Reign」からです。アフタブさんはサウジアラビア生まれでパキスタン育ち、19歳までパキスタンにいたというシンガーソングライターです。
夜の闇の底から聴こえてくるような声と、多国籍・多ジャンルの音が混じりあうジャケット写真が表すような不思議な世界です。夜をテーマにしたこのアルバム、お奨めです。
サラヴォーンは1982年のアルバムで取り上げてます。ジョーパスのギター、ローランドハナのピアノをバックに全面スキャットで歌い上げます。
さすがのサラさん、あまりにすごくて原曲がなんだかわからなくなります笑